グランシャリオ門別スプリントの再戦というメンバーだが、距離が200メートル伸び、斤量にも変化があって、それがレースにどう影響するかがポイント。
グランシャリオ門別スプリントを逃げ切ったアザワクは、習志野きらっとスプリントに遠征。スタートで一瞬ダッシュがつかず置かれてしまったが、すぐに盛り返してノブワイルドと4コーナーまで競り合った。それでもあまりバテることなく4着は健闘といえる。今回はグランシャリオ門別スプリントより2キロ増の53キロとなるが、習志野きらっとスプリントで南関東の一線級相手に厳しいペースで揉まれた経験は生かされるはず。
このレース連覇がかかるのがジョウラン。グランシャリオ門別スプリントは5着だったが、デビュー以来初めての1000メートル戦。1200メートルは能力を発揮できる舞台。
中央オープンから転入したニットウスバルは、北海道スプリントカップJpnIIIでは、前3頭の大接戦から2馬身差で4着と能力の高さを見せた。地元同士のグランシャリオ門別スプリントでは着順を下げて6着だったが、これは距離が短すぎた。このメンバーなら能力上位だが、短距離戦で58キロを背負うのはいかにも厳しい。
グランシャリオ門別スプリントで3着と好走を見せたオールドベイリーも58キロは歓迎できない。
同じく58キロだが、兵庫在籍時にサマーチャンピオンJpnIIIを含め重賞3勝のエイシンバランサーは上位食い込みに期待。
◎6アザワク
○1ジョウラン
▲5ニットウスバル
△9オールドベイリー
△7エイシンバランサー
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昨年11月に3勝クラスを勝って以降、勝ちきれないレースが続いているメモリーコウだが、地方が舞台の牝馬ダートグレードでは3、2、4着と常に善戦。2000メートルは仁川Sで12着だったが、牡馬相手で出入りの激しい厳しい展開だった。これまで4勝のうち1800メートルで3勝挙げているだけに、ゆったり流れる門別の2000メートルは合うはず。重賞勝ちがないゆえ、別定加増のない55キロでの出走も有利。
牝馬ダートグレード3勝で実績断然のプリンシアコメータ。このレースも過去2年とも2着と結果を残しているが、ときにまったく見せ場なくの惨敗もあり、狙い所がむずかしい。能力の高さは認めても、別定57キロでもあり、中心にするには不安がある。ゆえに対抗まで。
5歳ではあるものの新興勢力として期待したいのがシネマソングス。2勝クラスから3勝クラスを連勝してという勢いなら、牝馬同士のダートグレードでも通用する。あとは、初めての地方のナイターや、2000メートルの距離がどうか。
TCK女王盃JpnIIIを制したマドラスチェックは、それ以来7カ月ぶりの実戦、関東オークスJpnIIを制したレーヌブランシュは別定2キロ増の55キロで初めての古馬との対戦、ということで狙いを下げた。
◎9メモリーコウ
○1プリンシアコメータ
▲7シネマソングス
△6マドラスチェック
△14レーヌブランシュ
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昨年から地方全国交流になったこのレース。酷暑まっさかりの中、北海道からの遠征にはちょっと驚いた。そのほか浦和、金沢から遠征があっての10頭立て、のはずが、金沢のジャーニーマンが残念ながら出走取消で9頭立てとなった。
浦和のレッドゲルニカは、中央から移籍して今回が3戦目。中央のオープンでは二桁着順が多く頭打ちの成績だったが、それでも勝ち馬から1秒前後の差では走っていた。大井、浦和でのオープン特別は6、5着だったが、このメンバーに入れば能力上位は間違いない。
クインズプルートは中央1勝クラスから北海道に移籍。1年半ものブランクがあって門別で復帰した今シーズンは、赤レンガ記念2着に、前走星雲賞では2着に4馬身差をつけて逃げ切った。その実力ならここでも十分通用する。ただ、この暑い時期に北海道からの遠征では当日の状態が気になるところ。
アドマイヤムテキは正月の名古屋記念を制したが、その後は準重賞の東海クラウンで1勝を追加したのみ。前走名港盃は惨敗だったが、これは距離が長かった。マイルに戻ってあらためての期待だ。
中央3勝クラスから転入したニホンピロヘンソンは、3戦目となった前走東海クラウンがアドマイヤムテキから差のある3着。そこからの巻き返しがあるかどうか。
ここ2戦がいまひとつのスムーズジャズだが、昨年は東海桜花賞、サマーカップで2着があり、4月から5月にかけて連勝したときのレースぶりが戻れば上位争いも可能。
◎3レッドゲルニカ
○6クインズプルート
▲8アドマイヤムテキ
△1ニホンピロヘンソン
△2スムーズジャズ
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マーサマイディアはメンバー中唯一のウィナーズチャレンジ勝ち。そのウィナーズチャレンジは、先行争いからハナに立つと、3〜4コーナーでは息を入れるような感じで、直線では内で食い下がっていたレディブラウンを突き放した。将来性を感じさせる内容で、ここでは能力が一枚上と見る。ただデビュー戦で勝っているとはいえ、1000メートルの距離短縮で流れに乗れるかどうか。
ルイジアンナはデビューから1000メートルのみを使われ3戦2勝。前走オープンのルビー特別は、スタートからデスブローとの一騎打ち。クビから半馬身ほどの差で主導権を握ると、直線でも競り合ったまま、しかしその差を最後まで詰めさせずゴールとなった。稍重でも1分0秒6という好タイム。2番枠から一気にスピードで押し切る可能性も。
デビューから4戦目のアタックチャレンジが初勝利となったのがエムオーシャトル。不良馬場とはいえ勝ちタイム1分0秒9は、ここにきての充実ぶりを感じさせた。
1000メートル戦で2勝を挙げているブルースウェード、ルビー特別でルイジアンナにクビ差2着だったデスブロー、ウィナーズチャレンジから栄冠賞と強いメンバーと戦ってきたトンデコパなどにもチャンスはありそう。
◎9マーサマイディア
○2ルイジアンナ
▲5エムオーシャトル
△8ブルースウェード
△10デスブロー
△7トンデコパ
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重賞3勝でJpnI勝ちのヤマニンアンプリメか、重賞4勝のコパノキッキングか。前者が56キロ、後者が58.5キロというハンデなら、ヤマニンアンプリメを中心にとった。同じ浦和1400メートルを舞台に行われた昨年のJBCレディスクラシックとJBCスプリントでは、ヤマニンアンプリメが勝ったレディスクラシックのほうが勝ちタイムがまさっていた。加えてヤマニンアンプリメの前走プロキオンステークスGIIIは、牡馬相手に3着と善戦。勝ったサンライズノヴァはJpnI(南部杯)勝ちがあり、2着エアスピネルは芝重賞3勝という実績馬。地方のコーナーを4つ回る1400メートル戦への適性ということでもヤマニンアンプリメに分がある。
一方のコパノキッキングには、今回武豊騎手が初騎乗。好スタートなら逃げられるし、控える競馬もできるコパノキッキングにとって、7番枠は絶好の枠順。浦和のJBCスプリントJpnIではほとんど勝ちに等しい内容での2着だったが、あらためて地方の小回りコースで、コーナーを4つ回る競馬をこなせるかどうか。
メイショウテンスイは、前走3勝クラスでの勝利が2歳時以来久しぶりの勝利。今回のメンバーでいきなり勝ち負けまではどうかだが、オープン勝ちのサヴィとの比較なら3キロのハンデ差は有利と見る。
そのサヴィは、前走天保山ステークスがオープン特別初勝利で、今回は56キロ。同3着だったヒラソールは55キロ。実績2頭と互角に戦うにはもう少しハンデ差がほしい。ハンデの下限が52キロとなると、地方馬との能力比較で中央のオープン実績馬にもそれなりのハンデを与えなければならず、結果的にトップハンデの馬と能力差ほどハンデ差がつかないのが難しい。
地方馬では登録のあった有力馬がかなり回避してしまったが、中央2勝クラスから兵庫に移籍して目下3連勝中のナムラムートが52キロなら上位進出の可能性も。
◎1ヤマニンアンプリメ
○7コパノキッキング
▲12メイショウテンスイ
△5サヴィ
△11ナムラムート
△10ヒラソール
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