ヨハネスボーイは栄冠賞こそ6着だったが、距離延長となったブリーダーズゴールドジュニアカップで能力を発揮。中央の芝でも、勝てはしなかったものの札幌2歳ステークスでコンマ5秒差の5着と好走した。今回門別のダートに戻り、芝のスピード競馬を経験した上積みも期待できる。
ブリーダーズゴールドジュニアカップで差のある6着だったスティールペガサスだが、続く前走ペリドット特別では直線を向いての追い比べから力強く抜け出した。レースぶりが一皮むけた感じ。
ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着のアジュバントは、門別ダートでは4戦して4連対。札幌のコスモス賞でも5着と芝にも対応できるところを見せた。この世代では中距離で上位を争える1頭だ。
ティーズダンクはペリドット特別でスティールペガサスに1馬身半差で2着だったが、続く前走オープンの1700メートル戦では、スタート後は最後方も、向正面で仕掛けて先行勢の直後にとりつくと、直線大外から突き抜ける脚は際立っていた。ここまで印で順番をつけたが、それぞれ一戦ごとに力をつけているだけに、いずれが勝ってもおかしくない。
栄冠賞を勝ったバブルガムダンサー、前走1600メートルのウィナーズチャレンジが差のある4着だったファルコンビークらは、外回り1800メートルで力を発揮できるかどうか。
◎10ヨハネスボーイ
○2スティールペガサス
▲5アジュバント
△7ティーズダンク
△9バブルガムダンサー
△6ファルコンビーク
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地方での実績はグリムが断然だが、リアンヴェリテを狙う。グレード勝ちがないため別定重量の加増がなく、グリムより2キロ軽い54キロは有利。前走エルムSは先行争いがハイペースとなって5着に敗れたが、今回はメンバー的にもマイペースの逃げに持ち込めそう。不安を挙げるなら1800メートルまでしか経験がないこと。コーナーを6回まわる地方コースをこなせるかどうか。
このレース連覇がかかるグリムは、ここまでGIII/JpnIII・4勝は実績断然。それで56キロはむしろ恵まれたともいえる。昨年は逃げ切りだったが、今年は枠順的にもおそらく好位に控える競馬。リアンヴェリテがつくるペース次第でどこから仕掛けていくか。
テルペリオンは、2走前のスレイプニルステークスで57キロを背負って完勝。前走マーキュリーカップJpnIIIがグリムの3着で、斤量はともにそのときと同じ。逆転まではどうだろう。フリオーソ産駒としてダートグレード初制覇がかかる。
3歳馬2頭、デルマルーヴル、ノーヴァレンダは、ともにグレード実績が2歳時のため、加増なしの52キロ。デルマルーヴルはジャパンダートダービーJpnIでクリソベリルの2着があったが、着差以上に能力差を感じた。ともに今回が古馬初対戦でもあり、連下争いまで。
地方の期待は佐賀から遠征のグレイトパールだが、連戦連勝を見せた中央時代の能力を望むのは難しそうで、掲示板までか。
◎5リアンヴェリテ
○10グリム
▲8テルペリオン
△4デルマルーヴル
△6ノーヴァレンダ
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ミスタカシマが回避となって、出走は牡馬(とセン馬)のみ。ハンデ差最大40キロなら格下軽量馬にも十分チャンスはありそう。
中心は、オープン格付ながらセン馬ゆえに10キロの恩恵があるアアモンドグンシン。はまなす賞では第2障害の天板で膝を折ってしまいキタノユウジロウの3着。そのとき、キタノユウジロウのほうが10キロ軽かったのが、今回は逆にアアモンドグンシンのほうが10キロ軽いとあれば、ここは勝機十分。
ハマノダイマオーはB1級で目下3連勝。これまで同世代同士の重賞では4着が最高だが、ここにきて力をつけているのは確実。トップハンデより30キロ軽い720キロなら好勝負が期待できそう。
キタノユウジロウは、前走オープンのマロニエ賞でコウシュハウンカイから10秒ほどの差で3着なら実力は最上位。トップハンデでも勝ち負けまで。
コウシュハレガシーはここまで同世代同士の重賞で2着1回、3着4回と惜しいところで勝ちきれていない。3走前の山鳩賞でもアアモンドグンシン、ミスタカシマに続く3着だけに、ここでも十分上位を狙える。
柏林賞3着だったオレノタイショウ、格下最軽量710キロでも好調のミノルシンザンなど、どの馬にもチャンスがありそうで混戦となりそう。
◎2アアモンドグンシン
◯9ハマノダイマオー
▲1キタノユウジロウ
△5コウシュハレガシー
△8オレノタイショウ
△3ミノルシンザン
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門別のアタックチャレンジを勝っての転入初戦となったハイタッチガールの前走は、スタート後から3コーナー手前まで続いた先行争いのハイペースに巻き込まれてしまった。勝ったのは、2コーナーあたりで離れた最後方にいた馬。ハイタッチガールは直線までその馬に食い下がって1馬身差で2着に敗れたものの、3着馬には大差がついた。レースの上り3Fが43秒6もかかったことで、前半がいかにハイペースだったかがわかる。巻き返しがかかる一戦だ。
ドンナフォルテの前走サファイア賞は、1番人気に支持されていた牡馬のエクメディアリオンを直線で競り落としての勝利。1400メートルの勝ちタイム1分32秒8は、馬場が速かった昨年は別として、2年前、3年前の金沢プリンセスカップの勝ちタイムと比べても遜色のないもの。金沢生え抜きとしての期待はこの馬。
ハートフルシーンは中央未勝利から転入しての2連勝が、ともに2着に8馬身差の圧勝。勝ち方は派手だが対戦相手のレベルがそれほどでもなく、タイム的にも平凡なもの。今回は一気の相手強化で勝つまではどうだろう。
2走前にドンナフォルテ相手に7着惨敗したミライヘノトビラだが、続く前走くろゆり賞では見せ場があっての2着。力をつけて臨む一戦。
そのくろゆり賞で3着だったグラムデイジー、門別の未勝利戦で3戦連続2着で転入したリザードらにも上位争いの可能性あり。
◎3ハイタッチガール
◯7ドンナフォルテ
▲6ハートフルシーン
△10ミライヘノトビラ
△4グラムデイジー
△2リザード
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グランダム・ジャパンが始まったのは2010年で、当初はさすがにこの時期の2歳戦とあって、2012年までの3年間はこのレースに参戦する遠征馬は西日本地区に限られていた。ところが北海道からも遠征するようになった2013年以降、昨年までの6回では、北海道所属馬が3勝、3着内馬18頭中10頭が北海道所属馬と、さすがに仕上がりの早さと力の違いを見せている。一昨年などは3着まで独占という結果だった。
今年も北海道から3頭が遠征。そして例年と違うのが、過去に出走わずか1頭(2017年アクアレジーナ・6着)だった南関東から2頭が遠征してきたこと。
船橋のスティローザは、前走浦和の1400メートル戦が大差の圧勝。そのレースで1番人気に支持されながら2着だったレイワデジタルが、続いて出走した船橋の平和賞トライアルを勝っていることから、スティローザは相当な能力と見る。
北海道のキタカラキタムスメは初勝利まで4戦を要したが、その後は3着以内を外すことがなく、前走1200メートルのウィナーズチャレンジでも2着と好走。確実に力をつけてきた。
もう1頭、北海道のスパイスワールドは、門別の1200メートルに限れば3戦2勝でオープンも制した。2頭ともここで能力上位は確かだが、コース形態がまったく異なるためやってみなければわからない面はある。
ポピュラーソングも船橋からの遠征。南関東デビューで早くも8戦というのはめずらしい。ここまですべて3着以内で、前走は盛岡に遠征して芝のジュニアグランプリで逃げて3着に好走。経験ということでは、北海道勢にも劣らない。
さらに北海道のテーオーブルベリーは、フレッシュチャレンジを勝ったのみだが、重賞のフルールカップでそれほど差のない4着。ここまで北海道、船橋の5頭は甲乙つけがたく、園田コースをうまくこなせた馬が上位を争うことになりそう。
地元勢では、デビューから2連勝でまだ底を見せていないエムティミーナが上位に食い込めるかどうか。
◎8スティローザ
○7キタカラキタムスメ
▲11スパイスワールド
△6ポピュラーソング
△12テーオーブルベリー
△5エムティミーナ
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