マナホクレレとイッキカセイは、1200メートルのオープンで1、2着を分け合った。ともに重馬場とはいえ、2頭とも1分13秒台という好タイムをマークしており、高いレベルで安定して能力を発揮している。その後マナホクレレは芝のすずらん賞で先行集団にとりついて4コーナーまで2番手、さすがに直線では一杯になったものの、勝ち馬から0秒9差とそれほど負けていない。スピード競馬を経験しての上積みにも期待してマナホクレレを◎とした。
モリノブレイクは、前走内回りの1600メートル戦こそやや離されての2着だったが、1200メートルで3勝2着1回。先行して最後まで粘りがきくのが強み。
8月のフレッシュチャレンジで強い勝ち方を見せたクモキリ、8月27日のウィナーズチャレンジで巻き返したノーザンヴィグラス、栄冠賞2着だったヘイセイメジャーらも上位争いが期待できそう。
◎2マナホクレレ
○6イッキカセイ
▲3モリノブレイク
△8クモキリ
△7ノーザンヴィグラス
△9ヘイセイメジャー
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若い5歳の新興勢力が活躍している岩見沢記念。過去10年でも2013年ニュータカラコマ、2014年ホクショウユウキ、そして昨年のマルミゴウカイと5歳馬が3頭勝っている。いずれも古馬重賞はここが初制覇。ニュータカラコマこそ古馬重賞でそれまでに入着経験がなかったが、ホクショウユウキはばんえい十勝オッズパーク杯で3着があり、マルミゴウカイはばんえい十勝オッズパーク杯3着、北斗賞2着という好走実績があった。
というわけで5歳のメジロゴーリキに期待してみる。今シーズンはまだ勝ち星がないが、とはいえすべて4着以内。昨シーズン、すでにチャンピオンカップを制しており、今シーズンの古馬重賞では3、4、3、2着。別定重量で加増なしの820キロも有利で、今後古馬重賞戦線で中心的な存在として活躍が期待できそう。
昨シーズン終盤はやや崩れたコウシュハウンカイだが、今シーズンになってこの馬らしい安定感が戻ってきた。目下3連勝という好調がどこまで続くか。
暑い夏はやはり不振だったオレノココロだが、ようやく涼しくなり、ここからばんえい記念に向けて調子を上げていくことになるのだろう。となりに先行タイプのコウシュハウンカイがいて、障害を越えるタイミング次第。
高重量戦でしぶとい走りを見せるシンザンボーイは、ばんえいグランプリ3着のあとも引き続き好調。
メジロゴーリキ以外の5歳馬も古馬重賞タイトルに手が届きそうなところにいる。ゴールデンフウジンはばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞で4着。ミノルシャープは10キロ加増が厳しそうだが、旭川記念2着、ばんえいグランプリ4着があった。
◎9メジロゴーリキ
○2コウシュハウンカイ
▲1オレノココロ
△7シンザンボーイ
△4ゴールデンフウジン
△3ミノルシャープ
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せきれい賞の上位組か、桂樹杯上位組か。距離面では前哨戦の桂樹杯組が有利だが、せきれい賞1、2着のダイワリベラル、サラトガスピリットは、ともに中央芝のオープン実績。対して桂樹杯1、2着のサレンティーナ、コスモリョウゲツは中央1勝クラス。実際にサレンティーナはせきれい賞で5着に敗れており、やはりせきれい賞上位組を中心にとるべきだろう。
そのせきれい賞は、ダイワリベラルが2番手から早め先頭で押し切り、かなり離れた位置を追走していたサラトガスピリットはとらえきれずの2着という結果。サラトガスピリットは、中央時代には好位につけて結果を出しており、長距離が主戦場だったとはいえ、コーナーを4つ回るコースならそれほどペースが速くなるとも思えず、それなりの位置で流れに乗ることも可能だろう。門別では勝ち切れないレースが続いているが、バルダッサーレ、ヒガシウィルウィン、アルティマウェポンら重賞実績馬と差のないレースをしており、単純に能力面でもこのメンバーなら上位。2度めの盛岡芝で好勝負を期待したい。
そしてせきれい賞で3着だったのが大井のワールドレーヴ。こちらは中央芝の準オープンで好走実績があり、南関東のA2以下特別では勝負にならないものの、あらためて芝の走りに期待だ。
桂樹杯組のサレンティーナ、コスモリョウゲツは△まで。昨年まで盛岡の芝で抜群の成績を残してきたサンエイゴールドは、昨年12月の北上川大賞典以来の実戦ということでは様子見が妥当だろうか。
◎6サラトガスピリット
○8ダイワリベラル
▲3ワールドレーヴ
△2サレンティーナ
△14コスモリョウゲツ
△12サンエイゴールド
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ケイマが圧倒的な強さで4連勝。前走建依別賞も他馬を寄せ付けないスピードで逃げ切った。ただ今回、1900メートルという距離は中央時代も含めて初めて。スピードで一気に押し切るこの馬に、その距離がどうだろう。
ならば、中央時代に中距離を中心に戦っていたファドーグ、ウォーターマーズに期待する。
ケイマは中央の準オープンでは9着が最高という成績だったが、ファドーグは掲示板内がたびたびあった。距離適性的に中央で挙げた4勝はすべて1800メートル。その実績であれば中央500万条件との対戦だった、よさこい盃の圧勝も当然。続くミッキーロケット賞も圧巻のマクリを決めた。後方からのマクリが得意な倉兼育康騎手ということでも楽しみ。
建依別賞3着だったウォーターマーズも、前走では中団から早めに位置取りを上げ、4コーナー手前で先頭に立って後続を寄せ付けずという強い競馬。ファドーグと同じような脚質なだけに、ハイペースで後半の脚が生かせる展開ならチャンスはある。
ケイマの建依別賞は、不良馬場とはいえ1分26秒6はレースレコード。交流の黒船賞でも21回の歴史で1分26秒台は4回しかない。台風接近で不良馬場はほぼ確実。距離をこなせれば圧勝もある。
1900メートルの二十四万石賞で2着だったキャプテンオリオンは、休み明け2戦目での上積みに期待。
イッツガナハプンは昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているが、二十四万石賞、福永洋一記念はともに3着でそれほど負けていない。この馬も後半の脚が生かせれば上位入着も。
◎7ファドーグ
○10ウォーターマーズ
▲6ケイマ
△4キャプテンオリオン
△5イッツガナハプン
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1200メートル以下しか経験がないメンバーが半数以上の7頭もいて、内回り1600メートルを経験しているのが、ミステリーベルン、ネーロルチェンテの2頭のみ。しかも出ていれば人気になりそうだったリヴェールブリスが取消となってますます難解。
バブルガムダンサーの前走リリーカップ8着は案外だったが、3コーナー手前あたりでは砂をかぶって頭を上げてレースにならなかった。血統的に距離延長は歓迎なはずで、母オノユウと同様にここを勝ってエーデルワイス賞JpnIIIに駒を進めたいところ。
ミステリーベルンは前走ウィナーズチャレンジが初めての1600メートルで逃げ切り5馬身差圧勝。良馬場1分43秒3も、ここでそのまま通用していいタイム。他馬の出方次第だがここも逃げ切りという可能性はおおいに考えられる。
ミホスローロリスは、前走リリーカップがやや差のある4着だったが、4コーナー8番手からメンバー中一番の伸びを見せていた。距離延長で能力発揮という可能性はある。
グローリアスレゴンは前走リリーカップで2着だが、3コーナーあたりから追い通しでゴール前は止まっていた。距離延長が疑問で△まで。
リリーカップ3着のミナトノヨーコは、これまで崩れたのはフルールカップでの7着だけ。距離延長で巻き返しはあるかもしれない。
前走1700メートルのアタックチャレンジを勝ったルナクレアはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎6バブルガムダンサー
○5ミステリーベルン
▲11ミホスローロリス
△7グローリアスレゴン
△9ミナトノヨーコ
△10ルナクレア
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