舞台が1400メートルなら、兵庫のタガノカピートに期待だ。園田1400メートルでは15戦11勝2着2回。820メートルの園田FCスプリントを勝っているように、本当は1400メートルよりさらに短いほうがいいらしい。とはいえ1400メートルのA1特別を連勝していることから、今回のメンバーならこの馬が中心。
もう1頭、兵庫からの遠征がエイシンエール。兵庫サマークイーン賞を勝っているだけに、ここも勝つようならグランダム・ジャパン古馬シーズンで上位も見えてくる。ただ中距離のほうがよさそうで、この距離はやや割引かもしれない。
大井のステップオブダンスは昨年からグランダム・ジャパンのタイトルを目指して遠征を続けているが、なかなか勝ちきれず、勝ち星は一昨年3歳時のロジータ記念以来遠ざかっている。この馬も1400メートルではちょっと短いような気がする。
ポルタディソーニは名港盃から2連勝と好調。ここまで重賞3勝を挙げているが、いずれも1600メートル以上。この馬も1400メートルで、有力遠征馬が相手ではどうだろう。
中央オープンから転入初戦となるエイシンセラードは、前走阿蘇ステークスで大敗しており、大井のTCK女王盃でも差のある8着に負けていただけに、地方の馬場では不安のほうが大きい。
読売レディス杯を勝ったジェッシージェニーは、それまで南関東ではB級格付。ステップオブダンスとの比較でも分が悪い。
◎5タガノカピート
○6エイシンエール
▲8ステップオブダンス
△3ポルタディソーニ
△1エイシンセラード
△10ジェッシージェニー
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西日本の各地から多彩なメンバーが集まり、能力比較が難しい。地元の黒潮菊花賞を制しナンヨーオボロヅキには出走資格がなく、黒潮皐月賞の覇者アルネゴーが、黒潮菊花賞を使わずにここを狙ってきた。
兵庫のリリコは、高知優駿が半馬身+クビ差の3着で、その後に2連勝。同じく兵庫のテツは金沢のMRO金賞を勝ち、地元戦は使わずにここに臨んできた。そして笠松のフォアフロントはMRO金賞でクビ差2着。以上4頭の勝負と思われる。
逃げるのは1番枠に入った地元のボルドーアストルと思われ、先に挙げた有力4頭はいずれも中団〜後方追走から直線勝負というタイプ。唯一、テツは前走のMRO金賞で2番手から抜け出しているように、流れが遅ければ先行する可能性がある。で、向正面からのロングスパートで脚が使えるのはリリコか、アルネゴーか。
ここは地の利も加味してアルネゴーに期待する。距離経験がないのが不安だが、1600メートルでは2戦2勝。前半ゆったり流れての瞬発力勝負なら距離延長もあまり関係ない。
名古屋3強の一角だったアンタエウスが、中央に挑戦して以降の成績がイマイチ。復活があるかどうか。
黒潮菊花賞で4馬身差をつけられて2着だったディアレイカに上位に食い込む余地があるかどうか。
◎8アルネゴー
○3リリコ
▲9テツ
△4フォアフロント
△12アンタエウス
△7ディアレイカ
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パンプキンズに岩手の新たな三冠がかかる一戦。既存勢力同士ならそれもかなり可能性が高いと思えるが、複数頭いる転入馬との比較となると、さてどうだろう。
ヤマショウブラックは2歳時に北海道所属として出走した盛岡の知床賞を勝利。南関東に移籍して挑んだ3歳クラシック戦線では、羽田盃で差のある5着という成績を残したまで。とはいえその後、古馬相手のB2特別で勝利という実績はあり、大井の1800や2000メートルの経験はアドバンテージになる。羽田盃や東京ダービーでも手綱をとった高松亮騎手が鞍上ということもあり、岩手最後の一冠はこの馬に期待する。
盛岡の若駒賞でパンプキンズを負かしているニューホープが、笠松、金沢を経由して岩手に戻ってきた。3歳になってからは惜しいところで重賞を勝ちきれなかったが、前走岐阜金賞を快勝。充実ぶりを見せた。
とはいえパンプキンズも3強対決となった東北優駿では3番人気ながら、ライバルのグレートアラカー、エムワンピーコを寄せ付けずの圧勝。ダイヤモンドカップでも盤石の競馬を見せた。ニューホープ以上に力をつけたと見てパンプキンズを2番手。ただ盛岡コースは2歳時にヤマショウブラックの10着に敗れた知床賞以来というのが気になるところ。
ほかは、中央未勝利から転入初戦のホワイトストーム、ダイヤモンドカップでパンプキンズの2着だったリュウノボサノバが上位に食い込めるかどうか。
◎1ヤマショウブラック
○5パンプキンズ
▲6ニューホープ
△4ホワイトストーム
△7リュウノボサノバ
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盛岡の芝が合うかどうかはやってみないことにはわからないが、リュウノロジャーはホッカイドウ競馬で世代上位クラスと戦ってきて、前走のオープンがそれほど差のない3着。門別の外回り1700メートルを経験してきたことも、広い盛岡コースでは有利に働きそう。あとは芝の走り次第。
芝適性ということでは、札幌のすずらん賞で7着だったダリル。ラチ沿いをうまく立ち回り、直線を向いたあたりでは3着はあるかという場面もあった。最後は伸びを欠いたものの、それでも勝ち馬からコンマ8秒差。1600メートルの距離に対応できればチャンスはある。
コパノキャリーは門別のJRA認定競走で2着が5回。岩手移籍後の初戦として臨んだビギナーズカップでは、デビュー以来の初勝利が重賞となった。芝の若鮎賞2着だったサンエイシャトルに2馬身差をつけての完勝だっただけに、芝でさらに能力発揮なら勝ち負けまでありそう。
札幌のコスモス賞で7着だったフジノロケット、南関東で7戦すべて3着以内のポピュラーソング、小倉の九州産馬限定戦で好走してきたアーモンドカラーなども上位を狙えそう。
◎7リュウノロジャー
○1ダリル
▲9コパノキャリー
△11フジノロケット
△3ポピュラーソング
△2アーモンドカラー
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8頭立てという少頭数だが、それにしても凝縮した濃いメンバーが揃った。ここはやはり一昨年の王冠賞以降、門別では負けていないスーパーステションを巡る争いとなりそう。
星雲賞では早め先頭に立ったオヤコダカと直線一騎打ちとなり、ようやくクビ差だけとらえたスーパーステション。とはいえその舞台はオヤコダカがもっとも得意とする門別内回りの1600mで、しかも別定重量でスーパーステションのほうが余分に1キロ背負っていた。今回、距離延長の2000メートルで、しかも全馬同重量の57キロとなれば、スーパーステションに確実に分がある。
強敵となりそうなのは、中央オープンから転入3戦目となるモルトベーネ。転入初戦では格下相手に快勝しているが、ここは門別の馬場適性なども含め、あらためて真価が問われる一戦。
ハッピーグリンには北海道2歳優駿以来、2年近くぶりとなる門別での凱旋出走。もう15年の前のことになるが、コスモバルクが弥生賞を制して、皐月賞(2着)、日本ダービー(8着)と挑戦して凱旋出走となった北海優駿(旭川)が、あわやというところでの辛勝だった。共通するのは、中央の芝の高速馬場に適性を見せて、地方のダートに戻るということ。異なるのは、コスモバルクの北海優駿とは比較にならないほど相手が強いということ。それでハッピーグリンがどの程度の能力が発揮できるのか、やってみないとわからないというのが正直なところ。
オヤコダカ、ヒガシウィルウィンは押し出される形での△。
予想の当たりハズレよりも、このレースを現地で見ることができないのがなんとも残念。
◎2スーパーステション
○3モルトベーネ
▲8ハッピーグリン
△7オヤコダカ
△4ヒガシウィルウィン
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