ハヤブサマカオーは佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIにも登録があったが、長距離輸送や相手関係を考慮してかこちらを狙ってきた。一昨年2歳時には兵庫ジュニアグランプリJpnIIまで3連勝。しかしここまでのところ勝ち星はそれが最後。昨年はオープンのエニフステークスで2着と好走したが、年末から今年にかけては二桁着順続きで、大井に移籍してきた。その初戦こそ差のある5着だったが、前走1200メートルの武蔵野オープンは、昨年の優駿スプリントの覇者クルセイズスピリツに1馬身ほどの差で3着に好走。輸送と笠松コースがどうかだが、能力上位と見る。
人気の中心はカツゲキキトキトだろうか。2歳秋からほとんど休みなく使われてきて、休みらしい休みは一昨年4歳時、夏の4カ月ほどだけ。昨年5歳年末の名古屋グランプリJpnII(5着)が48戦目と数多く使われてきた。今年は脚部不安のため順調には使えず、ここがようやく4戦目。とはいえ成績を落としているわけではなく、ダートグレードを別とすれば、地元東海地区では一昨年のくろゆり賞での2着を最後に負けていない。南関東から強敵が遠征してきたここは正念場だ。
充実ぶりが目立つのがストーミーワンダー。春には出走取消が2戦続いたが、今年負けたのは高知に遠征した黒潮スプリンターズカップ(5着)と超短距離の金沢・日本海スプリント(4着)だけ。◎○を相手にどこまでやれるか、ここは試金石となりそう。
前走、中央との条件交流を勝った兵庫のペリステライト、今年春には重賞でも好走していたデジタルフラッシュらが3着に食い込める余地があるかどうか。
◎4ハヤブサマカオー
○8カツゲキキトキト
▲2ストーミーワンダー
△3ペリステライト
△7デジタルフラッシュ
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ソルサリエンテは中央移籍を挟み、昨シーズンまで門別では連戦連勝でクラスを上げてきた。南関東から戻った今シーズンは勝ったり負けたりだが、2走前にはブルドッグボスをゴール前で追い詰め、写真判定の末惜しくもハナ差2着。続く前走では、昨年のこのレースの覇者カツゲキライデンを1馬身差で振り切って勝利。5歳でいよいよ本格化。重賞初挑戦での勝利に期待がかかる。
アップトゥユーは、昨シーズン終盤から冬休みを挟んでの今シーズン序盤、1200メートルの特別戦で好走を続けた。ヒダカソウカップ、ノースクイーンカップは、昨シーズンに続いて惜しいところで勝ちきれなかったが、1200メートルに戻って能力発揮に期待だ。
カツゲキライデンは名古屋から戻っての今シーズンはまだ勝ち星がないが、前走でようやくソルサリエンテの2着と好走を見せた。さらなる上昇があれば、昨シーズンのような活躍も期待できそう。
3歳のジョウランは前走門別では初めての1200メートル戦を快勝。さらにハードルが上がる重賞のメンバーに入ってどこまでやれるか。
グランシャリオ門別スプリントでレコード決着から差のない3着のタイセイエクレール、同4着フジノパンサー、さに前走で2着カツゲキライデンに半馬身差まで迫り、タイセイエクレールには先着したダモンデらも展開ひとつで上位進出もありそう。
◎2ソルサリエンテ
○5アップトゥユー
▲6カツゲキライデン
△10ジョウラン
△13タイセイエクレール
△3フジノパンサー
△4ダモンデ
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このレース連覇を狙う(はずだった)兵庫のエイシンバランサーは、直前まで登録が残っていたものの、発表された枠順には馬名がなく、直前での回避となったようだ。中央勢5頭すべて重賞未勝利というメンバーだが、地方勢もここで上位争いは難しく、馬券圏内は中央勢同士の争いとなる。
その中央勢は5頭のうち4頭がダート短距離での実績馬だが、佐賀1400mで能力を発揮できそうなイメージはなく、したがって芝実績でもグランドボヌールを本命とした。枠順的に1番スマートレイチェルが単騎での逃げとなりそうだが、グランドボヌールには1800メートルでの勝ち星もあり、ゆったり流れての直線勝負ならチャンスありと見る。ただし佐賀のダートをこなせればだが。
佐賀のダートは内が深いことは有名で、馬番別の成績でも1〜3番あたりの成績はよくない。ただし1番枠でもスタートを決めてすぐに位置をとれれば有利にレースを運ぶことができる。馬券的には◎○2頭の頭付けで。
ナンチンノンはトップハンデを背負わされたように、オープン特別で2勝と実績最上位。近走二桁着順が続いているが、メンバーがかなり楽になったところでの好走はありそう。
ヒザクリゲは3連勝中だが、いずれもローカル開催でのもの。シャインヴィットゥは休養明け2戦がイマイチで、立て直してくるかどうか。
◎10グランドボヌール
○1スマートレイチェル
▲6ナンチンノン
△2ヒザクリゲ
△9シャインヴィットゥ
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あまり極端な追い込みは決まらない印象の盛岡ダートコースだが、コパノキッキングは東京スプリントのようにスタートを失敗したとしても、勢いがついてしまえば無理せず位置取りを上げていけるスピードはある。4コーナーまでに前を射程圏にとらえる位置につけていれば坂のある直線でも容易に差し切れると見る。
ヒロシゲゴールドは条件クラスから3連勝で重賞初挑戦となった東京スプリントJpnIIIでは1番人気に支持され、逃げ切ろうかというところ、実績馬2頭に交わされ1馬身+クビ差で3着。ダッシュがつかずそれでも逃げて厳しい展開になった天王山ステークス(9着)を度外視すれば、引き続きここでもチャンス。ほかにこれといった逃げ馬も見当たらず、マイペースの逃げに持ち込めれば54キロはいかにも有利。
1200メートル以下では10戦6勝、2着1回という抜群の成績を残しているヤマニンアンプリメ。前走北海道スプリントカップJpnIIIの直線で抜け出す脚は際立っていた。ただ今回はこの距離でこそというメンバーが揃った。
9歳のメイショウアイアンは、衰えを感じさせないばかりか、積極的に前目の位置を取りに行くようになって、むしろ昨年より調子を上げている。北海道スプリントカップJpnIIIでも2着に好走しており、昨年の6着より上の着順も十分期待できそう。
ノボバカラは2016年にカペラステークスGIIIを勝っているとはいえ、能力を発揮するのは1200メートルより1400メートル。メンバー中唯一、56キロを背負うのも厳しい。
岩手に戻って地元重賞を2連勝のラブバレットは完全復活なるかどうか。昨年は夏バテの影響があって、それでも3着。前走、同じ舞台の岩鷲賞で1分10秒3という勝ちタイムならここでも十分通用する。
◎9コパノキッキング
○6ヒロシゲゴールド
▲10ヤマニンアンプリメ
△13メイショウアイアン
△5ノボバカラ
△12ラブバレット
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格付別定ゆえオープン馬は全馬810kgで、唯一A1から格上挑戦のカンシャノココロが800kg。
今年重賞では2、3、2着と勝ちきれていないコウシュハウンカイだが、安定感は抜群。昨シーズン終盤は調子を崩したが、新年度になってすっかり立て直した。そろそろ出番と見る。
今シーズン当初はまったく調子が上がらず、ばんえい記念の反動と思われたセンゴクエースだったが、北斗賞を勝ってすっかり立て直した。今後の重賞戦線でも中心的存在は間違いない。
3年前、昨年とばんえいグランプリを制しているオレノココロだが、基本的に夏はあまりよくない。初めてばんえいグランプリに出走した4年前が6着、2年前は3着で、勝った年も前後の成績はよくない。ここは崩れるほうに賭ける。
3強以外では、ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞でともに3着のメジロゴーリキが、いよいよ古馬一線級の仲間入りか。
◎2コウシュハウンカイ
○3センゴクエース
▲7オレノココロ
△4メジロゴーリキ
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