中央準オープンから転入したケイマは、新人の濱尚美騎手を背に圧倒的な強さで2連勝。今回は重賞ということでベテランの西川敏弘騎手に乗り替った。転入初戦が2着に大差、2戦目は2着に9馬身差だが、直線ではほとんど追われず。能力が高いことは間違いない。ただ斤量が一気に増えてプラス5キロの57キロ。本命でも1着固定とするにはやや不安がある。
昨年秋に浦和から転入したスプリングガールは、今年3月にA級に上がって以降6戦して5連対。牝馬同士とはいえ前走ヴェガ特別は縦長の4番手から4コーナーで先頭に立つと、2着に5馬身差をつける圧勝。そのレースを含め、高知1300mでは3戦2勝、2着1回。走破タイムは1分23秒台から24秒台の前半。重賞でも十分に通用するレベルだ。
グローリングはB級で3戦連続2着のあと、前走初めてのA級戦を勝利。B級で2着に負けているとはいえ、2走前、3走前はレースのレベルが高かった。重賞初挑戦でも通用する可能性はある。
ソルプレーサは、2走前の園田FCスプリントでは直線大外から追い込み勝ち馬から1馬身半ほどの差で3着まで迫った。続く前走は1400メートルのB-2戦で2着だったが、距離短縮の1300メートルならあっと言わせる場面があるかもしれない。
前走A-2戦でグローリングの2着だったキングライオンも連下争いなら。
◎8ケイマ
○4スプリングガール
▲7グローリング
△10ソルプレーサ
△5キングライオン
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ばんえい十勝オッズパーク杯を勝ち、旭川記念を別定10キロ増で制したオレノココロは、ここでも10キロ増でとどまった。
果たして、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念、そして北斗賞と、シーズンスタートからの古馬重賞で3連勝を果たした馬は、これまで残念ながらいない。
ばんえい十勝オッズパーク杯は、ばんえい競馬が帯広単独開催になった2007年に始まり、上記古馬重賞3戦では......
2008年ナリタボブサップが2、1、1着
2010年カネサブラックが2、2、1着
2016年コウシュハウンカイが2、1、2着
2017年コウシュハウンカイが1、2、2着
2018年コウシュハウンカイが1、2、1着
というのが、昨年までオール連対の記録。コウシュハウンカイの圧倒的な安定ぶりが目立つ。毎年オレノココロと1、2着を分け合っていた印象もあるが、オレノココロは知られるように障害に難があり、どこかで凡走していた。
しかし障害がすっかり安定した今なら、これまで達成されていないシーズン最初の古馬重賞3連勝もあるのでは、とも思う。しかし、ここのところ帯広でも雨が続いての軽い馬場ならコウシュハウンカイがスイスイと逃げ切ってしまうのではないか、というほうに賭けてみる。
とはいえオレノココロも最近のレースぶりを見ていると障害で崩れるという可能性も少ない。
昨年岩見沢記念を制したマルミゴウカイは、今シーズン不振だが、前走ミントスポット杯のレースぶりを見ると、そろそろ復活も近そう。
旭川記念で差のないレースをした5歳馬、ミノルシャープ、メジロゴーリキも、いよいよ古馬戦線で頭角を現してきた。
ばんえい記念を勝ったあとの"重病み"が心配されるセンゴクエースは、さてどうだろう。
◎9コウシュハウンカイ
○1オレノココロ
▲3マルミゴウカイ
△8メジロゴーリキ
△2ミノルシャープ
△4センゴクエース
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ウルトラカイザーが11歳でもまだまだ元気だ。昨年5月26日の九千部山賞以降15戦して10勝、2着4回。一度だけ連対を外したのは900メートル戦。その勝利の中には、昨年の吉野ヶ里記念や、7年ぶりに制した中島記念のタイトルもある。まだまだ勢いは止まらない。
相手筆頭は、B-1の準重賞まで4連勝中のムーンライズ。特にここ3戦は1400メートル戦での勝利で、3走前の良馬場1分28秒6というタイムは、そのまま重賞でも通用するもの。的場文男騎手が鞍上ということでも注目だ。
マイメンの前走水無月賞はウルトラカイザーの4着だったが、3走前、B級の一般戦とはいえ1400メートル1分27秒8という勝ちタイムは圧巻だった。ただ走るときと走らないときの落差が大きく、アテにできない面はある。勝負はここまで3頭の争い。
大井から転入したハクユウスターダムは、ここまで7戦してすべて4着以内だが、勝ちきれていないのがどうか。
一昨年このレースを制しているマサヤだが、前走大分川特別の勝利が1年3カ月ぶりと、一昨年ほどの勢いがない。
◎4ウルトラカイザー
○2ムーンライズ
▲9マイメン
△3ハクユウスターダム
△5マサヤ
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昨年から1200メートルの地方全国交流になったこのレース。昨年は他地区からの遠征馬が3着までを独占したが、今年も地元勢は苦戦を強いられそう。
水沢の留守杯日高賞を制した川崎のグローリアスライブは左回りも問題なく、むしろ距離短縮で能力を発揮すると思われる。関東オークスJpnII(8着)から中1週で臨んだ優駿スプリントは、スタートでダッシュがつかず4コーナーでも最後方という位置取りだったが、メンバー中唯一37秒台の上りで直線ラチ沿いを伸び7着まで押し上げた。優駿スプリントは前半600メートルが34秒4と、この時期の3歳馬にしてはかなり厳しい流れで、おそらく今回はそれほどハイペースにはならないと思われる。留守杯日高賞では逃げ切りだっただけに、今回も好位から直線で抜け出すシーンが想像できる。
グローリアスライブを負かす可能性があるとすればカンゲキ。優駿スプリントは後方ママの15着だったが、3走前、船橋1000メートルの若潮スプリントでは58キロを背負いながら、スタート後の直線でじわじわと先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずに押し切った。短ければ短いほどよさそうなタイプで、2歳時に挙げた3勝はすべて1200メートル戦。グローリアスライブが近走と変わらず54キロなのに対し、カンゲキは57〜58キロを背負っていたところでの今回56キロということでは有利。
3番手にも南関東からの遠征で、牝馬のケンガイア。若潮スプリントがカンゲキの3着で、優駿スプリントは見せ場をつくれずの13着。とはいえ、やはり短い距離を狙っての遠征のようだ。
グローリアスライブに村上忍騎手、ケンガイアに山本聡哉騎手と、地元のトップツーが手綱をとるということでも期待の高さがうかがえる。
昨年2歳時に栄冠賞を制している北海道のイッキトウセンだが、3歳になってのレースぶりからは南関東勢と比較すると分が悪い。
地元勢ではウイナーカップ2着のサンエイムサシがどこまで迫れるか。
◎6グローリアスライブ
○2カンゲキ
▲5ケンガイア
△4イッキトウセン
△8サンエイムサシ
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クレイジーアクセルにようやく出番が巡ってきた。牡馬相手に東京湾カップを勝って以来勝ち星から遠ざかっているが、逃げ馬ゆえに他の有力馬に目標にされたり不運なレースもあった。関東オークス3着、戸塚記念3着、ロジータ記念2着と、いずれも2100メートル戦で好走しているようにスタミナは十分。門別と同じ右回りの大井での勝ち星もあり、広いコースで存分に能力を発揮すると見る。
アルティマウェポンは、なぜか門別ではいまいち能力が発揮できなかったが、南関東に遠征したダートグレードではレディスプレリュードJpnII・3着やTCK女王盃JpnIII・4着など好走。今シーズン初戦で門別初勝利を挙げて臨む一戦だけに、地方同士なら勝ち負けも期待できそう。
クオリティスタートは川崎から戻った今シーズン、調子を上げてヒダカソウカップで勝利。昨年のこのレースは8着だったが、門別1800メートルには実績があるだけに、ここでもチャンスはある。
昨年のこのレースで2着だったアップトゥユーだが、昨年秋から冬休みを挟んでの今シーズンは1200メートルで好走を続けてきた。1600メートルのヒダカソウカップがクオリティスタートの3着。久々の1800メートル戦で力を発揮できるかどうか。
3年前の4歳時にこのレースを制しているのがタイムビヨンド。昨年秋以降結果が出ていないが、ダートグレードでも好走した実力だけに復活を期待したいところ。
3歳から挑戦のミスシェーンハイトは斤量差を生かして上位に食い込めるかどうか。
◎9クレイジーアクセル
○4アルティマウェポン
▲11クオリティスタート
△1アップトゥユー
△7タイムビヨンド
△3ミスシェーンハイト
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