中央から転入して2連勝中のバーバリライオンに魅力を感じる。初戦は2着に2秒の大差、2戦目も逃げ切りで4馬身差だったが、4コーナーで2着馬が直後に迫った時に軽く気合をつけられた程度で、ほとんど追われるところのないままの楽勝だった。その勝ちタイム1分38秒3は、冬休み明け後の金沢1500メートル戦ではメンバー中最速。それが良馬場でほとんど追われないまま出したタイムということでは、能力が一枚抜けている。
ミスターダヴィンチは、前走の転入初戦こそ2着だったが、2走前の川崎での3歳特別では、ジャーニーマンに2馬身半差の2着。ジャーニーマンといえば、その後羽田盃で直線一旦は先頭に立って見せ場をつくり、3着と好走した実力馬。その比較から、ミスターダヴィンチは前走の2着が実力ではないだろう。2戦目での上積みに期待。
ケイティマーヤは、門別→岩手→名古屋と移籍して転入し、初戦こそガンバレショコラ、ミスターダヴィンチに次ぐ3着だったが、続く前走の準重賞・ノトキリシマ賞では2着シュシュに4馬身差をつけての完勝。力をつけてきている。
ガンバレショコラは、冬期間は笠松に遠征して1勝のみ。しかし金沢に戻って早くも4戦して2勝、2着1回。2歳時より確実に力をつけている。
ノトキリシマ賞2着のシュシュ、同3着で2歳時には金沢プリンセスカップを制していたグランスーリールも上位を狙えそう。
◎5バーバリライオン
◯8ミスターダヴィンチ
▲9ケイティマーヤ
△11ガンバレショコラ
△1シュシュ
△4グランスーリール
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3歳馬によるS2重賞。この開催では29日に九州ダービー栄城賞が行われるため、いわば"残念ダービー"とでもいうべきレース。
中央未勝利から転入して3着以内の堅実な走りを見せてきたスラッシュ。佐賀桜花賞、有田焼特選、鯱の門特選はいずれも4着以下だったが、そのときの上位馬は九州ダービー栄城賞に出走予定の馬たち。実力上位の馬たちが抜けたメンバーならチャンスは十分。
新興勢力ではブルベアシャーク。中央未勝利から転入して、3組、4組戦ではあるものの、2、2、1着。1400メートル戦だがタイムはまずまず。このメンバーなら十分にやれる。
ネーブルホープは3歳になってから勝ち星がないが、前走は惜しい2着と調子を上げてきた。1800メートルの佐賀若駒賞で2着があるだけに、この距離ならというところはあるかもしれない。
タケノヒゴノオーは、転入して2戦目から3連勝したものの、その後勝ち切れないレースが続き、前走が久々の勝利。佐賀では1400メートル以下しか経験がないのが気になるところ。
鯱の門特選で今回のメンバー中では最先着の4着だったコスモラフム、大井から転入初戦のナンバーナインなども上位争いに食い込んできそう。
◎2スラッシュ
◯10ブルベアシャーク
▲3ネーブルホープ
△9タケノヒゴノオー
△6コスモラフム
△11ナンバーナイン
若草賞、東海クイーンカップと名古屋で連勝した船橋のクラトイトイトイがここも勝てば、グランダム・ジャパン3歳シーズン女王の座をほぼ手中に収めることになる。左回りはよくないとして名古屋へ、園田へと遠征。名古屋で勝負付けが済んだ相手のほか、地元勢もここから突き抜けるというようなレベルの馬もいないだけに、堅い中心といえそうだ。
高知のディアマルコは名古屋の2戦で、ともにクラトイトイトイの2着。若草賞では3馬身差をつけられたものが、東海クイーンカップではクラトイトイトイを早めにとらえに行って、3コーナーでは一旦前に出る場面もあり、直線でも食い下がって1馬身半差。内容的には完敗であったものの、力はつけている。さらなる上積みがあれば、ひょっとしてという場面もあるかもしれない。
地元勢では菊水賞を制したシュエットに期待がかかるところだったが残念ながら回避。代わって地元の筆頭は、大井の2、3歳戦線で善戦して戻ってきたナツ。準重賞の桃花賞では、4頭同タイムの大接戦で4着だったが、3着のクラトイトイトイにクビ差だった。兵庫に戻っての初戦を快勝して臨むだけに、逆転のチャンスはある。
笠松のキタノアドラーブルは、東海クイーンカップではメンバー中最速の上りでディアマルコに3/4馬身差まで迫り、駿蹄賞でも牡馬相手に2着。ここでも上位争いに加わってきそう。
中央未勝利から高知に移籍して3戦2勝のイノセントワールド、名古屋に遠征しての梅桜賞を制したモズキンボシらは、このメンバーを相手にどこまで迫れるか。
◎4クラトイトイトイ
◯11ディアマルコ
▲10ナツ
△2キタノアドラーブル
△8イノセントワールド
△3モズキンボシ
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芝の重賞ゆえか、5月1日のやまびこ賞に比べると格付的にやや低調なメンバーだが、中でも芝適性が高いと思われるのがサンエイゴールド。昨秋、盛岡芝1600メートル戦を2連勝。中央の芝挑戦でも、2歳時のベゴニア賞では6着に入り、年明けの寒竹賞では12着(同着)ながら勝ち馬からは1秒2差だった。今季初戦となった前走スプリングカップは勝ち馬から2秒2も離された7着。1番枠からのスタートで馬群に包まれてしまい、行きっぷりがよくなかった。今回、叩き2戦目で、しかも舞台が芝となれば一変したレースぶりを見せてくれるはず。
相手筆頭はリュウノファンタジ。芝は未知数だが、船橋から転入した今季はスプリングカップ4着に、前走やまびこ賞では、2強からはやや離されたとはいえ3着に好走。ダートでの能力ならサンエイゴールドより上かもしれない。あとは盛岡の芝が合うかどうか。
マーチンは、中央未勝利から今季転入して、ここまで4着が最高という成績だが、中央では芝1200メートル戦で2着があった。そのほかも着順はあまりよくないながらも、芝では勝ち馬から1秒前後の差とコンスタントには走っていた。芝での変わり身に期待したい。
トゥニーナは重賞では4戦して掲示板が一度もないが、2歳時は芝で5戦して1勝、2着3回。芝のほうが圧倒的に成績がいい。
ドリームピサの前走やまびこ賞は後方ままの8着だったが、その前の冬休み明け3戦は2着、1着、1着と充実ぶりを見せた。盛岡の芝は一度しか経験していない(4着)が、芝さえこなせばこのメンバーなら上位争いのチャンスも。
◎2サンエイゴールド
◯1リュウノファンタジ
▲5マーチン
△3トゥニーナ
△7ドリームピサ
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前開催の同条件、尾鈴山賞を大差圧勝したキングプライドにとっては、今回のメンバー中5頭がそのときの相手。あとの2頭は同開催の1400メートルのA級、S2重賞・高千穂峰賞でブービーと最下位だったという馬たち。もはやキングプライドにとっては調教代わりと言ってもいいレースだろう。
前走、大差で負けた相手の中から、2着3着を予想するというのもなんとも難しいが、尾鈴山賞で2番人気に支持されながら4着に敗れたアーサーバローズにもう一度期待してみる。南関東B級から転入しての2戦目で変わり身があるかどうか。
S1重賞のはがくれ大賞典で4着に好走していたヴィルトグラーフ、昨秋転入後、A2の一般戦を含めて佐賀では10戦して2着3着が計7回と安定して上位に食い込んでいるエリモブリーズなどが連下候補。
◎2キングプライド
◯6アーサーバローズ
△1ヴィルトグラーフ
△8エリモブリーズ
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