B級馬による1800メートルのS2重賞で、この開催のB級戦は、翌20日に1400メートルの師走賞もS2重賞として行われる。
ダイリンザンは、飛燕賞勝利のあと8カ月ぶりの復帰初戦となった前走サフラン賞では、3コーナー過ぎで先頭に立つとそのまま後続を寄せ付けずの楽勝。ところがその後に禁止薬物(カフェイン)が検出されて失格となっていた。ここはあらためての復帰戦。前走のレースぶりからもこのクラスでは実力的に抜けている。
マイネルヘルックは中央未勝利から転入し、4戦して2着が3回。初戦の耶馬溪賞の勝ち馬ミスタージャックはその後すでにA級戦を勝っており、前走の勝ち馬サンライズベーダーは中央3勝からの転入馬で、戦ってきた相手が悪かった。ここはダイリンザンと3歳馬同士の争いとなりそう。
ビービーアックスは門別からの転入初戦。中央在籍時の2013年10月以来2年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、北海道ではA1特別で3着が2回あった。その実力ならここでも即通用しそう。
前走B-3組の一般戦で佐賀初勝利を挙げたミッキーバルーン、2走前のB-2組特別で2着があるリッカタキシードらは、上記3頭にどこまで食い下がれるか。
◎2ダイリンザン
◯4マイネルヘルック
▲5ビービーアックス
△10ミッキーバルーン
△6リッカタキシード
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重賞初挑戦だがグルームアイランドに相当な素質を感じる。3歳4月と遅いデビューだったが、門別、船橋、そして前走から金沢と移籍して、ここまで15戦13勝。前走、2着に9馬身差をつけて楽勝したA-2特別の勝ちタイム2分9秒1は、今シーズン金沢で行われた同じ2000メートルの古馬重賞スプリングカップ、イヌワシ賞よりも1秒ほども速いもの。直線でもほとんど追われずに出したタイムだけに、まだまだ能力はありそう。
ジャングルスマイルは今シーズン9歳でも重賞3勝。百万石賞ではナムラダイキチを負かしており、そのナムラダイキチが不在であればこの馬の天下といってよさそう。移籍してきた刺客グルームアイランドとの一騎打ちだ。
北国王冠でジャングルスマイルとコンマ5秒差の3着だったアキレウス、笠松遠征なども含め今シーズン掲示板を一度も外していないトウショウプライド、川崎から再転入してトウショウプライドなどと接戦のあったビービーガザリアスらが上記2頭に迫れるかどうか。
◎4グルームアイランド
◯7ジャングルスマイル
▲1アキレウス
△9トウショウプライド
△10ビービーガザリアス
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サプライズハッピーは芝のジュニアグランプリで6着はあったが、ここまで7戦して6連対。前走プリンセスカップは、他地区から遠征の強豪相手に直線一気の差し切りを見事に決めた。今回は別定2キロ増となって牝馬ながら56キロを背負うが、ここまでの実績は断然で、負担重量増も問題なくこなすと見る。
期待したいのは北海道から転入2戦目のイチダイ。前走転入初戦のフューチャーステップは3~4コーナーでもじっくり溜め、直線ではラチ沿いから伸びゴール前3頭接戦の2着だった。2戦めの慣れと上積みがあればサプライズハッピーに迫る場面まであるかもしれない。
サンエイホープは、知床賞こそ7着だったが、前走のフューチャーステップでは、上記イチダイ、そしてウマノジョーとの接戦を制して巻き返した。まだまだ底を見せていない。
門別から転入初戦となるディックカントウは、1500~1600メートルで好成績を残していただけに怖い存在。
若駒賞5着、知床賞4着のウマノジョーも、引き続き期待できそう。
◎10サプライズハッピー
◯8イチダイ
▲1サンエイホープ
△9ディックカントウ
△12ウマノジョー
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この開催で行われるA級戦は、1800メートル戦がこの雲仙岳賞で、1400メートル戦の新燃岳特別が翌13日に行われる。
やや寂しい8頭立てで、近走好調の馬とそうでない馬がわりとはっきりしているメンバー構成。
中心にとったのはキョウワカイザー。目下1800メートルのS2重賞を2連勝中。特に前走韓国岳賞は3コーナーから後続を引き離しにかかると、直線独走となっての楽勝だった。ここ2戦での充実ぶりは目を見張るものがある。
スイングエンジンは秋から門別で4戦して、佐賀に戻ってのこれが初戦。昨年のこのレースでは2着があり、前走門別のA1特別を勝利。門別で強い相手に揉まれて力をつけた。
B級特別から前走A2の一般戦まで5連勝中なのがミスタージャック。ただその5連勝が1400メートル戦で、今回は距離延長に加え相手も強くなることから中心というまでには推しにくい。
おそらく上記3頭の勝負で、ここ3戦は差のある敗戦だが、過去の実績からマイネルパルフェも上位争いに食い込んでくる可能性はある。
◎3キョウワカイザー
◯8スイングエンジン
▲1ミスタージャック
△5マイネルパルフェ
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昨年3着だったコミュニティにとっては相手に恵まれた。昨年先着されたナムラタイタン、モズという、重賞の上位常連馬が不在となって、今回は負けられない一戦。
昨年秋に転入後、芝の重賞を連勝したシルクアーネストだが、近走はいまいちの成績。とはいえ今季初戦が盛岡ダートで勝利。ここ2戦のダートA級一組特別もまずまずの好走。水沢のダートは一度走ったことがあるだけで未知数だが、近走ぱっとしない成績が多いメンバーが相手ならチャンスはありそう。
昨年の3歳二冠馬ライズラインは、今年シアンモア記念を勝利。今シーズンは短距離~マイルを中心に使われいるため、初めての2500メートル戦でどうか。
ブルースイショウは兵庫から転入後、3戦してA級一組特別で2着が2回。2400メートルの六甲盃、2500メートルのオグリキャップ記念でともに3着という実績があり、この距離で力を発揮するという可能性はある。
今シーズン中央から転入してここまで勝ち星がないエアラギオールだが、青藍賞3着などがあり連下候補。
◎8コミュニティ
◯9シルクアーネスト
▲1ライズライン
△10ブルースイショウ
△7エアラギオール
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