ジャングルスマイルはすでに9歳だが、今シーズンも百万石賞、イヌワシ賞を完勝していて、やはり大レースでの信頼度は高い。頭固定というまでの自信はないものの、地元同士なら連軸としては堅いと見る。
相手筆頭は、というか、ジャングルスマイルを負かす可能性の筆頭は、初対戦となるトウショウプライド。笠松に遠征してのオータムカップで惜しい2着があり、その後地元で2連勝と充実してきている。
アキレウスは今春のスプリングカップで2着があり、その後も掲示板を外していないという堅実な成績。とはいえ敗ける時は大敗もあるだけに、馬券としては連下まで。
ショウナンバスターは、B1からA3・4の特別まで6戦連続連対中。一線級相手にどこまでやれるか。
ビービーガザリアスは、サウスヴィグラス産駒で2600メートルは想像もできないが、実際に今年2500メートルのオグリキャップ記念で2着があり、前走1900メートル戦でトウショウプライドに半馬身差の2着があるのだから、むしろこの距離で力を発揮するのだろう。母父ラムタラの底力が生きているのかもしれない。
◎8ジャングルスマイル
◯4トウショウプライド
▲7アキレウス
△9ショウナンバスター
△10ビービーガザリアス
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九州ジュニアチャンピオンからは4着同着だった2頭のみの出走で、待ってましたとばかりに出走してきたホッカイドウ競馬からの転入馬が強そう。
ドンプリムローズは北海道で3戦してアタックチャレンジでの2着が最高という成績だったが、転入後2連勝。前走も3番手から向正面で先頭に立つと、直線では鞍上が何度かうしろを振り返って後続の脚色を確認しながらという楽勝。素質はかなりのものがありそう。
中央未勝利から転入したのがジュンストレート。3戦2勝で、先着されたのはドンプリムローズだけ。前走では九州ジュニアチャンピオンで1番人気に支持された(6着)ローカルロマンを競り落とした。1カ月半ぶりの実戦でどうか。
アジュディミツオー産駒のオダツは、門別のフレッシュチャレンジを勝って転入。初戦はドンプリムローズの2着だったが、3番手以下を寄せつけずという競馬だった。この馬も将来性を感じさせる。
やはり北海道からの転入で2歳-1組戦を勝ったセカンドユウゼン、前走でその2着だったキニナルーイは、成長や上積みがあれば上位争いにからんできそう。
◎4ドンプリムローズ
○6ジュンストレート
▲7オダツ
△3セカンドユウゼン
△8キニナルーイ
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今シーズン中央オープンから転入したグランプリブラッドは、重賞のみ5戦してすべて3着以内。しかも前走瑞穂賞は、メンバー中もっとも重い別定58キロを背負っての完勝。今回、古馬の牡馬は全馬56キロということではかなり楽になる。父ディープインパクト、母がオークス馬シルクプリマドンナという血統的にも注目だ。
コスモスイングは、A2~A1の特別を5連勝中。昨年の道営記念ではウルトラカイザー、キタノイットウセイと接戦の3着で、ここにきて調子を上げてきたということでは、今年も好勝負が期待できそう。
昨年の道営記念を含め、シーズンをまたいで7連勝と快進撃を見せていたウルトラカイザーだが、上位4頭大接戦となった星雲賞でグランプリブラッドの2着に敗れ、JRA札幌のエルムステークス(10着)はともかく、瑞穂賞でも3着と着順を下げた。巻き返しなるかどうか。
北海優駿のスタートでの落馬があって三冠が幻となったオヤコダカだが、その後古馬一線級との対戦でも善戦。とはいえ、星雲賞(4着)、瑞穂賞(2着)が、ともに勝ったグランプリブラッドより3キロ恵まれての斤量で、今回それが1キロ差に縮まるのは厳しい。とはいえここにきてのパワーアップがあれば勝負になる可能性はある。
キタノイットウセイは重賞初挑戦となった昨年の道営記念が惜しい2着で、今シーズンも常に上位争いしているものの重賞では勝利に至らず。実力的に差はほとんどない。
北海道移籍後の重賞では牡馬と初対戦となるサンバビーン、特別3連勝中のローレルベロボーグらはやや実力的に劣りそうだが、勢いで上位に食い込めるかどうか。
◎12グランプリブラッド
○11コスモスイング
▲4ウルトラカイザー
△1オヤコダカ
△5キタノイットウセイ
△7サンバビーン
△3ローレルベロボーグ
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リンダリンダが断然の実績だ。中央の芝では結果を残すことができなかったものの、門別ではデビュー戦のフレッシュチャレンジで2着に負けただけ。エーデルワイス賞JpnIIIとメンバーが分散してわりと楽なメンバーになったサッポロクラシックカップは、他馬をまったく相手にせず逃げ切りで5馬身差の圧勝だった。イノセントカップから重賞3連勝という可能性はひじょうに高い。
相手にはエムティーシャトル。3走前のフルールカップでは、その後エーデルワイス賞で2着となるモダンウーマンの3着に好走。遠征した園田プリンセスカップでは結果を残せなかったが、戻ってのウィナーズチャレンジを勝利。ここにきての充実ぶりがうかがえる。ここでも角川厩舎のワンツーなるかどうか。なお角川調教師は、リンダリンダかエムティーシャトルかでここを勝てば、今シーズン、ホッカイドウ競馬で行われた2歳重賞11レースのうち、じつに9レースを制することとなる。
ラッキーバトルはデビューから5戦連続連対中で、目下3連勝。1600メートル戦の経験もあり、まだ底を見せていないが、初めての重賞でどこまでやれるか。
フローラルカップで2着のサダムフジコ、3着のモリデンサンバは、勝ったタイニーダンサーからは大差をつけられていたように、この世代のトップクラスとはやや差がある。ただ重賞勝ち馬がリンダリンダだけというメンバーなら上位に食い込むチャンスは十分にある。
◎2リンダリンダ
○7エムティーシャトル
▲8ラッキーバトル
△5サダムフジコ
△3モリデンサンバ
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今年のホッカイドウ競馬の2歳戦線は、タイニーダンサーがエーデルワイス賞と北海道2歳優駿を連勝したように例年以上にレベルが高い。しかしタイニーダンサーが抜けて強いというわけでもなく、上位の何頭かはほとんど差がない。そんな中で、フルールカップ2着、リリーカップ4着など、一流馬とレースをしてきて上位に食い込んでいるミスミランダーも当然それなりのレベルにはあるはず。
サカジロゴーゴーは中央未勝利から転入して、気性的な問題を抱えながらも2連勝。ともに他馬をまったく問題にしない圧倒的な強さだった。まだまだ秘めた能力はありそうで、ここもあっさりという可能性も十分に考えられる。
グランダム・ジャパン2歳シーズンの初戦、園田プリンセスカップを北海道所属として勝ったのがランランラン。人気馬を3番手でマークして、3コーナーで先頭に立って押し切るという川原騎手の好騎乗。とはいえ最後はナツにクビ差まで迫られ、ナツが4コーナーで外に膨れるところがなかったらもしかして差し切られていたかもしれない。今回は兵庫に移籍しての初戦。北海道時代のミスミランダーとの力関係でもやや劣勢と見て3番手まで。
金沢プリンセスカップでは後続を寄せ付けず楽々と逃げ切ったのがグランスーリール。まだ底を見せていないというレースぶりだったが、今回はいかにも相手が強い。どこまで食い下がれるか。
高知で古馬C3級を勝ったディアマルコ、金沢で2連勝のあと笠松に転入初戦となるアンジェーリカは3着争いまで。
◎5ミスミランダー
◯3サカジロゴーゴー
▲6ランランラン
△7グランスーリール
△2ディアマルコ
△10アンジェーリカ
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