近走低調なメンバーが多い中で、前走B級チャンピオンを4馬身差で圧勝したトーセンロマネを狙う。中央1勝で笠松に転入後5戦3勝。レースぶりからはA級2組なら十分に通用しそうな器だ。
既存勢力での筆頭はパラダイスラビーダ。秋以降にA級2組で3勝し、A級1組でも3着という実績は今回のメンバーなら実力は最上位。
ロードグリンは、A級1組では苦戦しているが、A級2組なら掲示板を確保する力はある。ただA級2組を連勝した4月ごろの勢いがないだけに、上記2頭に迫れるかどうか。
マイネルリチャードは名古屋に転入して40戦して勝ち星なし。2着、3着はあるが、勝ち馬からやや離されているという実績では、今回も連下争いに食い込めるかどうか。
◎トーセンロマネ
○パラダイスラビーダ
▲ロードグリン
△マイネルリチャード
クラマテングの連覇濃厚だ。昨年の2000メートルを超える重賞では、ヒシウォーシイがレコード駆けの西日本グランプリこそ惨敗だったが、福山桜花賞、福山菊花賞ともに完勝だった。地元同士でこの距離なら負けられない。
相手は混戦だが、道営から転入3戦目となるカゼノコウテイに期待。2010年には瑞穂賞を制し、昨年も瑞穂賞、道営記念ともに4着と好走。転入初戦のA3特別を勝ち、前走1600メートル戦は3着だったが、距離延長で巻き返したい。
ヒルノラディアンは、昨年春に福山転入後、西日本グランプリの6着以外はすべて4着以内という堅実な成績。福山菊花賞は4着だったが、実力的にはそれほど差はない。
ストロングジョイスは中央500万下から転入して7戦すべて3着以内。福山菊花賞では勝ったクラマテングから3/4+半馬身差の3着という善戦だっただけに、ここでも上位争いは可能。
ナリタチャレンジも中央500万下から転入して4戦2勝。負けたのが1600メートル戦で、2勝が1800メートル戦だけに、距離延長はプラスかもしれない。
昨年3歳時に重賞4勝のフレアリングマリーだが、前々走のA1A2特別ではストロングジョイスから1秒差の7着と差をつけられた。逆転不可能ではないが、上位勢にはどこまで迫れるかというところ。
◎クラマテング
○カゼノコウテイ
▲ヒルノラディアン
△ストロングジョイス
△ナリタチャレンジ
△フレアリングマリー
ハンデ戦だがトップハンデ馬の力がそれ以上に抜けている感じだ。ホクセツサンデーは昨年の3歳シーズン終盤に古馬重賞2連勝を含め4連勝中。2歳から3歳春シーズンはオオエライジンに歯が立たなかったが、秋の充実ぶりは目を見張るものがあり、オオエライジンにもだいぶ近づいているのではないか。再戦が楽しみだ。
ダイナミックグロウは、08年の4歳時にJRAダートオープン勝ちの実績。兵庫に転入してA1特別勝ちのあと、前走園田金盃ではホクセツサンデーに1馬身半及ばずの2着。そのときはホクセツサンデーのほうが1キロ軽く、今回はともにトップハンデ58キロなだけに、逆転の可能性も。
キヨミラクルは楠賞2着、園田金盃4着だが、今回は上記2頭と2.5キロ差の55.5キロはかなり有利。その斤量差を生かせば、このレース連覇の可能性は大いにある。
エーシンブランは、JRA所属として昨年の兵庫チャンピオンシップJpnIIでホクセツサンデーを6馬身ちぎって圧勝。転入初戦のA1特別では、オオエライジン、ドクターラオウに続く3着。その2頭は兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIに出走して中央馬相手に3、5着とともに善戦。上積みがあればあっさりという可能性もある。
オオエライジンこそ不在だが、この4頭によるレベルの高い争いになりそうだ。
◎ホクセツサンデー
○ダイナミックグロウ
▲キヨミラクル
△エーシンブラン
こうした予想コラムで理由もなしに本命というのもどうかと思うが、今シーズンはギンガリュウセイを買い続けると決めたので、今回もギンガリュウセイから。岩見沢記念では6番人気ながら2着で見事にハマッたが、勝ったのが1番人気のフクイズミ、3着が2番人気のニシキダイジンで、思ったより配当がつかなくてちょっとがっかりだった。北見記念も断然人気カネサブラックとの組み合わせで配当は固かったし。今回は北見記念以来2カ月ぶりの実戦が心配だが、それで人気が落ちるなら馬券的にはありがたい。
相手筆頭にはやはりカネサブラック。今シーズンも9戦8連対と安定感は抜群。とはいうものの、帯広記念はここ3年連続で3着と相性がいいとはいえないレース。ここに至るまでに賞金を稼いで重量を課されるというのがその原因のひとつ。今回も20キロ増の910キロは昨年と同じだが、ニシキダイジンより10キロ軽いのは有利だ。
3番手にはフクイズミ。10月以降は7戦して4着が最高と成績はいまいちだが、それでも今シーズンは岩見沢記念を制した。09年、10年と連覇している舞台で力を発揮する。
ニシキダイジンは920キロのトップハンデがどうか。ナリタボブサップは長期休養明け後、格下相手に6戦1勝という成績では強くは推せない。
好調のホッカイヒカルや、ホクショウダイヤあたりもそこそこ人気になりそうだが、ホッカイヒカルは昨シーズンも帯広記念の前に4戦3勝という成績で臨んで9着、ホウショウダイヤはシーズン後半の高重量戦には実績がないので見送る。
◎ギンガリュウセイ
◯カネサブラック
▲フクイズミ
△ニシキダイジン
△ナリタボブサップ
年に2度行われるクラス別定の重賞で、これまで冬バージョンは大晦日に行われてきたが、今年は元日の開催となった。<おわり>名古屋杯なんだから大晦日にやってほしいなあと思うのだが、昨年は年末の名古屋の開催がなく、やるとすれば12/19~23の名古屋グランプリJpnIIの開催になってしまったので、そうなるとやっぱり難しいか。
中心はハートオブストーン。B級からA級まで8戦連続連対中の上がり馬。3走前のA2特別では、重賞でも上位争いのシンワコウジにクビ差2着と惜しいレース。今回が重賞初挑戦だが、それだけの実力はある。
メモリーセイバーにもチャンスは十分。C級からB級まで4連勝し、前走B級チャンピオンは2着。A級でも通用しそうなだけに、格付的にはB級にとどまって55キロは有利。
デジタルゴールドは、秋桜賞こそ10着惨敗だったが、B1特別で圧勝の経験があり、前々走中央との条件交流でも地元最先着の3着。A級格付けとなって牝馬で55キロだが、オープンの一線級がいないこのメンバーなら勝負になるのではないか。
A2~A3特別で6戦連続2着のミルリュユッテ、中央1000万下から転入初戦のセイピーシーズは前々走で名古屋の条件交流を勝っており、ともに連下候補。
◎ハートオブストーン
◯メモリーセイバー
▲デジタルゴールド
△ミルリュユッテ
△セイピーシーズ