
10日メインは"GRANDAME-JAPAN2025"古馬シーズン/ビューチフルドリーマーカップ・トライアル「第26回フェアリーカップ」(盛岡ダート1800m)。1着馬から3着馬に優先出走権が与えられる。
ミニアチュールは3歳時に牡牝馬クラシック四冠を制して3歳最優秀馬、昨年は最優秀牝馬に選出された岩手を代表する強豪牝馬。今シーズンは初戦3着、栗駒賞は8着に終わったが、元々が叩き良化型。3戦目のシアンモア記念を3着にまとめ、あすなろ賞2着、一條記念みちのく大賞典3着。牡馬相手に互角の勝負を演じてきた。
今回は牝馬限定戦でメンバーが大幅に弱化。昨年も7馬身差で圧勝し、本番・ビューチフルドリーマーカップでは遠征馬を迎撃。2010年マイネベリンダ以来の岩手優勝を果たした。今年も目指すのはトライアルを制し、BドリーマーC2連覇。今季初勝利を飾り、次走に弾みをつける。
軸は不動。相手が難解だが、筆頭にケープライトを指名。2歳時に若駒賞を制し、3歳時にはイーハトーブマイルを優勝。岩手版オークス・ひまわり賞はミニアチュールの2着、やまびこ賞はルーンファクターの2着を確保した。昨年10月以降、白星から遠ざかり、今季も未勝利だが、2着1回3着2回。近走は短距離をメインに使われ、1800m戦は一昨年、やまびこ賞以来だが、2戦2着2回なら問題ない。
ポンヌフは典型的なアメリカ血統。中央ダート1700m2着2回から南関東2、3着1回から名古屋へトレード。4戦1勝2着2回の成績を残し、金沢へ転籍。勝ち星こそなかったが、転入前の重賞・金沢クイーン賞でリケアマロンの2着を確保した。過去実績からコース広い盛岡、距離延長は望むところ。1勝馬だが、上位争い必至。
ブリーザフレスカは中央未勝利から名古屋へ移籍。10勝をマークして重賞3勝。牝馬交流・秋桜賞では遠征馬を迎撃した。今年1月、2着確保後は苦戦を強いられ、岩手でも2戦凡走したが、前走は1000m戦に出走。これを叩いて変わり身を見せる可能性がある。
コモリリーガルは門別代表で園田プリンセスカップ、プリンセスカップ(盛岡)と牝馬交流2連勝。3歳時には岩手・ひまわり賞を逃げ切った。その後、高知、佐賀で未勝利が気になるが、再転入2戦目。相性のいい盛岡で反撃を狙う。
エイシントゥランは盛岡芝1000m・ハーベストカップ3着、芝からダート1000m変更の交流・OROターフスプリントで2着確保。イメージは短距離馬だが、大井1800mを一度経験。再転入2連勝で波にも乗っている。
◎④ミニアチュール
〇⑧ケープライト
▲⑨ポンヌフ
△⑥ブリーザフレスカ
△②コモリリーガル
△⑤エイシントゥラン
<お奨めの1頭>
7R ペイシャケリー
出走取り消し後の転入戦を破格タイムで圧勝。好発進を決めた。同じ1200mが舞台ならもう一丁いける
8月3日(日) 「第39回ひまわり賞(オークス)」(3歳牝馬 盛岡ダート1800m)
オールニッポンが逃げ、2番手にスマイルプラス、3番手ヴァイスウィッチ、4番手外にコックリサン。1番人気ピカンチフラワーは5番手インで脚を貯め、6番手外にミナトミナイト。坦々とした流れのまま直線を向くとオールニッポン、コックリサンが先頭に立ったが、残り200mでミナトミナイトが交わすとあとは後続を離す一方。4馬身差をつけて初重賞を手にした。
1着・ミナトミナイト=高橋悠里騎手
「位置取りは出たなり。同厩の馬が流れを作っていて、すぐ前にピカンチフラワーがいたので道中もいいポジションだった。ペースが上がったところでもしっかり反応してくれて直線で交わしていく時も余裕があって、そこで勝てるかなと思った。今日は強い競馬をしてくれた。精神的にも成長していて、どこからでも競馬ができるのは強みだと思います」
伊藤和忍調教師
「前回の競馬の内容がすごく良かったので期待どおりの結果を出してくれた。前走後はいい意味で平行線。かなり暑かったのでそのケアをしっかりやった。2歳の頃はちょっとメンタル面で弱いところがあったが、3歳になってからレースを使いながら力をつけて精神面でも成長した。この先については状態を見ながらオーナーと相談しながら決めていくつもりです」
8月5日(火) 「第26回オパールカップ」(3歳・地方競馬全国交流 盛岡芝1600m)
グロリアスアスペンがハナを主張し、その外にサンカリプソ。外枠に入ったプチプラージュは馬群が開く瞬間を逃がさず徐々に内に入れる。4番手外にエマリオンレイ、内にダックワーズ。プレシャスアセットは7番手を追走した。勝負どころの3コーナーで逃げたグロリアスアスペンに、サンカリプソが脚をひっかけて落馬。そのあおりをエマリオンレイが受けたが、プチプラージュはうまく内に入ってロスなく進出。直線を入り口でダックワーズがグロリアスアスペンを交わしたが、その外からプチプラージュが抜け出し、外強襲プレシャスアセットの追撃も封じた。
1着・プチプラージュ=渡邊竜也騎手
「返し馬の感じでは芝が合うか分からなかった。外枠に入ったたが、うまくいい位置を取れたことも勝因だったと思う」
笹野博司調教師
「地元に適レースがなかったので、未経験でしたが芝に挑戦してみたいと申し込みをした。金沢遠征の反動もなく、いい状態で臨めた。外枠だったが、ジョッキーがうまく内に入れていいポジションを取ったのも勝因。前回、渡邊騎手が騎乗依頼を受けて、いしがきマイラーズ(芝1600m=シャイニーロック))を勝った経験も大きいと思う。今回も同じような位置でレースを進めていましたからね。次走についてはまったく考えていなかったが、今日の勝利で盛岡芝が合うのを確認できたので、チャンスがあればまた来たいと思っています」
今週の岩手競馬
8月10日(日) メイン11R「第26回フェアリーカップ」(オープン牝馬 盛岡ダート1800m)
8月11日(月) メイン11R「第30回クラスターカップ」(JpnIII 盛岡ダート1200m)
8月12日(火) メイン11R「立秋特別」(A級一組 盛岡ダート1600m)