
5月3日(土)から始まった盛岡競馬も今週3日(火)でひとまず終了。次週8日(日)から舞台は水沢競馬場へ移る。今回は7月1日(火)までの約1ヵ月間。8日(日)には岩手クラシック二冠目・東北優駿、29日(日)には岩手古馬の最高峰・一條記念みちのく大賞典が控えている。
盛岡開催も残りわずか。7月6日(日)から再び盛岡へ戻り、芝競走もスタートするが、まずは今開催の盛岡をきっちり勝利したいところ。週末、毎週のように雨が降り、馬場が結構変わったのが今回の特徴だった。今週土曜日は降水確率70%。今回も当日の馬場状態をしっかり把握した上で臨みたい。
2日メインはA級一組「初夏特別」(盛岡ダート1600m)。フルゲート12頭が争うが、注目の1頭ミヤギヴァリアントがエントリー。今回はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、興味深い。順調に使われれば重賞でも勝ち負けできる器は間違いない。
ミヤギヴァリアントはモーニン産駒でデビュー戦を1秒6差で圧勝。続いてフジユージーンに戦いを挑んで1秒3差2着に完敗。絶対能力の違いを見せつけられたが、3戦目を快勝して軌道修正。続いてフジユージーン不在の重賞・若駒賞を大差で圧勝。2歳No.2を確定させたが、レース後に種子骨骨折が判明。7ヵ月半の休養を余儀なくされた。
昨年は6月に復帰して完勝。3ヶ月の休養をはさんで順当に勝利を収めたが、再び骨折が判明。3歳シーズンは2戦のみに終わり、今年4月に戦列復帰。いきなり古馬オープン馬が相手だったが、0秒2差で完勝。通算成績を7戦6勝2着1回とした。
今回は1ヵ月半ぶりの実戦だが、順調に乗り込まれて仕上がり上々。菅原勲調教師の青写真は「重賞挑戦は秋ぐらいかな」とのこと。前走よりメンバーが骨っぽくなったが、迷わず追いかける。あとは体重の変化にも注目したいと思っている。
セイヴァリアントは2022年、中央ダート2勝、南関東1勝から岩手入り。マイルをメインに活躍し、準重賞・すずらん賞優勝、トウケイニセイ記念2着、シアンモア記念3着、赤松杯3着など重賞で好走した。翌2023年のトウケイニセイ記念3着後、名古屋へ移籍。5勝をマークして再転入した。5月まで実戦を使われ、3走前の1700m戦を快勝ならば初戦から勝ち負け必至。
ゼットセントラルは昨年、3勝2着2回。追い込み脚質のため展開に注文がつくが、青藍賞でヒロシクンの2着を確保した。今季2戦とも6着に終わったが、前走は1ヵ月半ほど実戦から離れて順調さを欠いたため。元々が叩き良化型で盛岡マイル4勝2着5回と得意の条件。ひと叩きされて上昇確実。
ボウトロイは昨年4勝2着3回3着5回。重賞・トウケイニセイ記念でヒロシクンにハナ差2着まで肉薄した。今シーズンはまだ迫力を取り戻していないが、前走3着で復調のメドが立った。
ドルズプライスレスは昨年3着4回にとどまったが、重賞・白嶺賞、栗駒賞で3着。近走は差しに転じて安定感が出てきたが、今回は絶好の2番枠。強気で逃げれば強じんな粘りを発揮する。
ドテライヤツは門別・瑞穂賞ウイナー。転入後は伸びを欠いているが、今季3着2回。ようやく岩手に水にも慣れてきた。
◎③ミヤギヴァリアント
〇⑨セイヴァリアント
▲⑩ゼットセントラル
△⑤ボウトロイ
△②ドルズプライスレス
△⑧ドテライヤツ
<お奨めの1頭>
1R スピードスター
転入初戦を快勝。前走は2着だったが、相手が強かった。このメンバーなら首位を奪回する