9日メインはオープン重賞「第23回トウケイニセイ記念」(水沢1600m)。2020年まで年明けの最終週に行われていたが、2021年から12月上旬に移行。かつては桐花賞馬はトウケイニセイ記念をスキップするケースが多かったが、現在はトウケイニセイ記念→桐花賞が岩手競馬、終盤の王道となった。
ヒロシクンは中央1勝クラスから岩手B1級へ編入。あっさり3連勝をマークして重賞・一條記念みちのく大賞典へ挑戦し、見事な逃げ切りを決めて快勝。続くマーキュリーカップ13着後、2ヵ月休養。復帰戦に青藍賞を決めて2着に0秒8差をつけて圧勝し、マイルチャンピオンシップ南部杯15着。その後は適レースがなかったためA級戦を叩いてトウケイニセイ記念へ臨み、重賞3勝目に王手をかけた。
ミニアチュールは昨年、牡牝馬クラシック四冠を獲得後、ロジータ記念遠征を境にスランプに陥った。しかし今季3戦目のスプリント特別完勝をきっかけに復活。牝馬全国交流・ビューチフルドリーマーカップを含めて目下5連勝中と破竹の進撃中。前走は牡馬相手に重賞・すずらん賞も完勝し、上昇一途。
ノーブルサターンは中央ダート4勝、南関東A1級から一昨年に岩手入り。いきなりトウケイニセイ記念、桐花賞と重賞2連勝を飾ってシーズンを終了。昨年はシアンモア記念を優勝。秋には北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝を飾り、年度代表馬に選出された。今シーズンは4ヵ月半の休養をはさんで5戦0勝だが、北上川大賞典2着で復活の手応えをつかんだ。
ソリストサンダーは2021年、武蔵野ステークス(GIII)を制し、JpnI・かしわ記念2年連続2着。昨年9月、南関東へトレードされて2戦目・南部杯10着。続くマイルグランプリ(大井)4着から休養に入り、金沢、園田の交流2戦を使って転入。2ヵ月半ぶりの実戦だが、地力一目。
グランコージーは水沢転厩でリフレッシュ。春から快調に飛ばし、圧巻の3連勝。赤松杯、シアンモア記念を制し、春のマイル王に君臨した。以降は入着一杯のレースを繰り返し、勢いが薄れた印象があるが、水沢マイルが自信の条件。大外でも強気に攻め、逃げ切りをもくろむ。
ウラヤは中央ダート3勝から転入。あっさり2連勝をマークして重賞・青藍賞へ駒を進めたが、伸びを欠いて6着。しかし南部杯13着から絆カップを快勝。出遅れながらも鮮やかなまくりを決めた。今なら小回り水沢も克服できそう。
◎①ヒロシクン
〇②ミニアチュール
▲⑩ノーブルサターン
△⑦ソリストサンダー
△⑪グランコージー
△⑨ウラヤ
<お奨めの1頭>
2R プリドラ
金沢から転入2戦目を1秒差で逃げ切って圧勝。これで弾みがついたのは確実。もう一丁いける