5月5日(日)「第44回ダイヤモンドカップ」(3歳 盛岡ダート1800m)
スプリングカップと同様、内枠に入ったためフジユージーンが馬なりで先手を奪った。2番手にエドノバンザイ、3番手サンエイキャノン、4番手外にエスケンドリーム。以下、コンバットスプーン、パンセ。前走(牡羊座特別=門別)でカプセルを深追いし、4着に失速したオオイチョウは一転、7番手に控えた。
行きたがる仕草を見せたフジユージーンは2コーナーで後続を5馬身ほど離したが、鞍上・村上忍騎手が何とか抑えてなだめる。前半ラップ13秒1-11秒7-12秒3-13秒4-13秒0。この数字でも明らかで2番手エドノバンザイとの差が詰まっていく。しかし残り800mから再びペースアップ。エドノバンザイは何とか食らいつこうとするが、逆に離される一方。一方、前半で脚を貯めていたオオイチョウが3コーナーからスパートをかけ、フジユージーンに接近を図ったが、その差は詰まらずフジユージーンが4馬身差でゴール。自身の連勝を無敗7に伸ばした。
1着・フジユージーン=村上忍騎手
「今回も強かったと思う。初めて戦う相手がいたが、フジユージーンの力を発揮することだけを心がけた。前半は力んでしまって、なだめるのに手間取りましたからね。今後、試行錯誤するところだと思った。折り合いがついたのは1000m過ぎたあたり。あとは後ろから来てもいいように最後の脚は残した。次走にどのレースを選択しても2000mが舞台。あと1ハロン延びても対応できるように騎乗。ファンの期待も高い馬ですし、自分もどこまで成長するか楽しみです」
瀬戸幸一調教師
「前半、気負いすぎたが、折り合ってからはしっかり走ってくれたので安心した。前回(スプリングカップ)を使った後の体調管理が難しいところがあったが、追い切りで動いたので不安なくレースへ向かうことができた。今回、初めての距離だったが、まったく問題なかったので今後1ハロン、2ハロン延びてもやれる手ごたえをつかんだ。次走については1週間ほど時間をください。馬の状態とも相談しながら、じっくり決めたいと思っています」
*今回もフジユージーンの独壇場だったが、課題は折り合い。スタートが上手になったのは好材料だが、スプリングカップと同じく、行きたがって折り合いに苦労していた。その分、追い出してからの反応が甘くなっていたのは事実。今後、全国区の強豪と戦うためには折り合いが重要。それでも3歳で盛岡ダート1800m1分52秒8のタイムは破格。次走の決定を焦らず待ちたい。
2着・オオイチョウ
昨年、ジュニアグランプリに続く2度目の来盛。ジュニアGPは芝も合わず8着に終わったが、続いて船橋・平和賞へ遠征。0秒2差3着にまとめた。その後は休養に入り、地元・門別1700m戦から始動。1番人気カプセルを徹底マークする戦法に出たのが裏目に出て直線失速4着に終わったが、今回は待機策に転じて0秒7差2着。これで今後のメドが立った。
3着・エドノバンザイ
逃げたフジユージーンの2番手を追走。ペースが落ちた2コーナー過ぎから徐々に接近したが、3コーナーから再び離される一方。それでも3着に粘れば上々の結果。
今週の岩手競馬
5月12日(日) 「第49回シアンモア記念」(オープン 盛岡ダート1600m)
5月13日(月) 「皐月特別」(A級一組 盛岡ダート1600m)
5月14日(火) 「スプリント特別」(オープン 盛岡ダート1000m)