本日8月16日はダート1200mのグレードレース『クラスターカップ』が行われます。第9競走・16時40分発走、出走馬はフルゲートの14頭。JRA5頭、地方他地区馬5頭、地元岩手から4頭の布陣となりました。
予想に行く前にコース状態から。今週(14日~16日)の盛岡競馬は不良馬場からのスタートになりました。13日土曜日の日中や日曜にかけての夜間に降った台風並みの強い雨は盛岡市内の平野部でも避難情報が出るほどの激しいもの。14日の日曜日は天候こそ晴れたもののコース状態は芝ダ共に不良から始まり、芝レースに至ってはダート変更になってしまったのも致し方なしという状況でした。
そして15日。日曜から月曜にかけては雨が降らなかったので馬場状態も回復していたのですが、午後になってまたゲリラ豪雨並みの強い雨が降り、ダートコースは浮いた水が流れるほどの状態に。さらにレース後の夜間から早朝にかけても断続的に強めの雨が降ったと思われます。
16日は不良スタートですし、加えて日中も強い雨が続くという予報。クラスターカップの頃には、15日の10R、12Rのような水が浮いたコース状態になっている・・・と想定しておいた方が良さそうです。馬場状態の変化には十分ご注意ください。
個人的な感触ですが、強い雨が降り続く状態の不良だとダートコースは内外の差が小さくなるフラットよりになり、砂が内側に流れる分で内が少し戦いづらくなる傾向になる印象があります。
さて予想に行きましょう。8月16日のメインレース、第9R『クラスターカップ』。本命は(1)ダンシングプリンスを採りました。
6歳馬ですがここまでのレース数は海外を含めても14戦。それで想像できるように数をあまり使っていない馬です。3歳時4戦、4歳時は5戦。5歳の昨年は3戦のみでした。今季もここまで2戦で今回が3戦目。
しかしその14戦で10勝、うち重賞3勝・リステッド1勝を挙げている事でも分かるように力量はダート短距離界でも最上位クラス。あとはもっと高いクラスの重賞タイトルをいつ獲るか?が焦点になっている存在です。
6月の門別・北海道スプリントカップでは地元の落合玄太騎手を背に逃げ切り勝ち。レース後の宮田調教師は「今年の最大目標はJBCスプリント。同じ条件のクラスターカップにも体調が整えば出走したい」と言われていて、今回の出走はその予定通りだと見ていいでしょう。
使ったレース数は少ないものの、北海道スプリントや昨年のカペラステークスでは現時点のダート短距離界の主要なライバルを退けています。左回りも問題ないでしょうし、あとは最内枠から好スタートさえ切る事ができれば勝利を手にする事ができるでしょう。
対抗は(14)リュウノユキナ。昨年のこのレースの覇者であり、ダート短距離、特に1200mは大の得意。その昨年のクラスターカップ以降は勝ち星こそないですが各地を転戦しながら常に勝ち負けを争っており、7歳夏となっても力の衰えは無いと見ていいでしょう。
4月の東京スプリントにしても6月の北海道スプリントCにしても結果は僅差、展開のわずかな違いでひっくり返っていておかしくなかった内容です。◎との差も決して大きくはないと判断するべきでしょうし、となれば実際に勝ち星を挙げているコースで戦えるというアドバンテージも活きてくるのでは。
三番手は(4)リメイク。3歳馬の出走は8年ぶり、51kgでの出走も同じく・・・と言う事になります。今時点の実績比較ではベテラン古馬にはまだまだと言わざるを得ませんが、51kgの軽量、内目の枠、不良馬場と並べていくと、軽ハンデ馬が前に行って止まらないパターンをどうしても想像してしまいます。管理調教師が先日のブリーダーズゴールドカップを3歳馬のグランブリッジで制した、レース史上初の3歳馬による制覇を果たした新谷調教師というのも不思議な符合を感じる点。
(11)ジャスティンは昨年も58kgを背負って4着に入っており力量を軽く見るわけにはいかないでしょう。とはいえ勝ったリュウノユキナからは6馬身弱離れていた点も念頭に置く必要あり。軽い馬場がどれだけ味方してくれるか?
(13)オーロラテソーロも実績比較ではまだまだですがここに来て重賞戦線に本格的に名乗りを上げようという存在に。課題とすれば、どちらかと言えば右回りに良績が多かったところを前走の中京での勝利でどこまで克服しているか、でしょう。
●9Rの買い目
馬単(1)=(14)、(1)=(4)、(14)=(4)、(1)→(11)、(1)→(13)、(14)→(11)
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