11月7日に行われたダート1200mの重賞『絆カップ』。今季から1200mに短縮されて秋のダートスプリント戦となったこのレースは、今季ここまで重賞3勝を挙げているキラットダイヤが優勝。4つめの重賞タイトルを獲得しました。
スタート直後こそ競り合いに巻き込まれるかに見えたキラットダイヤでしたが、二の脚のダッシュで抜け出してリードを取るとその後は一人旅。3~4コーナーあたりでもう後続は追いつけず差は拡がる一方に。ゴールでの2着馬との差は10馬身、大差にこそならなかったものの最後まで危なげなく走り抜いたキラットダイヤの、その強さとスピードが際立ったレースとなりました。
一方2着争いは最後まで激戦となり、道中2番手で粘っていたケイアイテディをゲンキチハヤブサが交わして2着を確保。2番人気ドラセナも直線追い上げましたがこちらは4着まで、ケイアイテディが3着を守り切りました。
11月9日のメインレースは第11RのA級一組ダート1800m『晩秋特別』。本命は(9)リリーモントルーです。
成績上は「3連勝のあと3連敗」になりましたが直近の3戦はダートマイルの重賞・芝1700mの重賞、南部杯なのですから敗れた事を気にする必要はなく、むしろ南部杯での地方馬最先着、青藍賞での優勝争いに加わる3着は力量を評価して良い結果だったと考えます。
今回はA級特別戦に戻って、相手関係もこれまで何度か戦っている馬たち。1800mという距離は4走前に勝ち抜いている条件。となれば主力視は当然、この後の重賞戦線にむけて再度進撃開始を狙う一戦といえるでしょう。
対抗は(1)プロヴィデンスを。前走はマツリダスティールにこそかなわなかったものの3着以下は危なげなく引き離しての2着確保。それが自身初めての1800m戦だったのですから高く評価していい走りだったでしょう。ここも同型がいますが絶好枠から主導権を握る事ができれば。
三番手はその"同型"(8)パンプキンズ。この馬も近走の敗戦は重賞でのもの、A級特別なら距離問わず好走できている事、その先行力もまた距離を問わない事はいまさら言うまでもありません。外枠といっても8番枠なら自身の形に持ち込めるでしょうし、そうであればこの距離でも。
ここのところ着順が振るわない(4)ヤマショウブラックですが、状態自体が着順ほど悪いようには見えません。あくまで展開や距離の影響ではないでしょうか。その意味で1800m・得意な雨馬場という事になりそうな今回は変身の可能性を意識したいもの。
また(2)マルケイマーヴェルも3走前の牝馬準重賞で1800mを勝ちきっているように距離はこなせている戦績。対牡馬のここでも力量通用と考えたいですね。
●11Rの買い目
馬単(9)=(1)、(9)=(8)、(9)→(4)、(9)→(2)
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