4月11日に行われた古馬重賞、シアンモア記念トライアルの『赤松杯』は2番人気のチャイヤプーンが優勝。以前の岩手在籍時の2018年ダービーGP以来となる重賞制覇を果たしました。
モンサンフィエールがハナを奪ってスローの流れになった道中、チャイヤプーンが中団やや後方から追走したのは「あまり前に行きたくなかったので、スタートは良かったけれど敢えて下げて(村上忍騎手)」という作戦からのポジション。
その直後にはタイセイブラスト、ヤマショウブラック、ランガディアといった人気上位馬が連なっていましたが、チャイヤプーンは勝負所から自力で仕掛け始めると4角で先頭に並ぶ勢い。最後は内に刺さったものの後続の接近は許さず、2着に1馬身1/4差を付けてゴールしました。
チャイヤプーンの重賞タイトルはこれで7つめ。管理する菅原勲調教師は先週のスプリングCに続いて二週連続重賞制覇。また、このレース2着のサンキュー、3着タイセイブラストまでがシアンモア記念の優先出走権を獲得しました。
4月12日のメインレースは12Rになります。A級三組1600mのA級特別戦『若草特別』。
このレースが若草特別、日曜の準メインが『陽春特別』などとレース名にも春らしい名称が並ぶようになりました。水沢競馬場の向こう正面の桜並木も今週はほぼ満開。コロナ禍の影響で一般公開が行われなかったのが惜しい美しさになりました。
でも、今年の桜は一気に来ましたね。昨年は3週間くらいにわたって長く楽しめたのですが、今年は今週までかな、という感じ。桜が去って行けば今度は夏に。季節が変わるスピード、今年は速そうです。
、さてこのレースの本命は(9)ララチャンを狙います。
前走は勝ち馬にこそ6馬身引き離されましたが、自身は内ラチ沿いをしぶとく立ち回り直線は先頭、そこからゴールまで2着を守り切った非常にしぶとい走り。その時は10頭立て10番人気という低評価だったのですがレース内容はもっと印上位・人気上位の馬のそれでした。
今週の馬場傾向もしぶとい先行力が活きていい状況。後は雨が降り始めるのがどのタイミングか、それによっては差し馬が息を吹き返し始めるでしょうが、そうであっても展開ひとつではないでしょうか。
対抗は(6)ビブショウ。JRA時代の印象からは距離が短いに越したことはないタイプか・・・と思っていたのですが、岩手ではむしろマイルの方に安定感があります。水沢マイルでは4着が最高も前走くらい走れるなら問題は無いはず。
三番手は(2)アルカサルを。かなり極端な差しタイプでまずおあつらえ向きの流れになるかどうか?がカギ。ここ二走はそれが叶わず差し届かずに終わっているものの、いずれも末脚の爆発力は強烈でした。馬券圏内、いや突き抜けるまでもあと僅か。
以下はまず(3)ゲットザグルーブ。これまで何度もA級で好走していますからB1からの昇級は気にしなくていいでしょう。水沢マイルでも最後方からの追い込みを決めたことがある馬だけに要警戒。(5)プリティドールは恐らく気分屋というかムラがあるタイプなのでしょう。これまでも「圧勝の次戦に凡走」という例が何度もあります。力量が見劣るとは思えないだけにあっさり巻き返してくる方に気をつけておきたいですね。
●12Rの買い目
馬単(9)=(6)、(9)=(2)、(6)=(2)、(9)→(3)、(9)→(5)
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