昨日は開催日程の変更を紹介したが、今回は賞金関係。ダート路線は昨年がほぼ完成形。大きな変更はないが、主要重賞、そして一般レースの賞金がアップした。
岩手の唯一のJpnI・マイルチャンピオンシップは1着賞金が5000万円から6000万円へ。岩手クラシックは東北優駿(岩手ダービー)が1000万円、一冠目・ダイヤモンドカップ、三冠目・不来方賞は800万円へ増額。それに伴い、ダービーグランプリも2000万円に昇給した。
仮に岩手牡馬クラシック三冠制覇、さらにダービーグランプリを制すればボーナス800万円(昨年度ベース)も支給され、合計すると5400万円!これなら気合いを入れて投資しても悪くないはず。ダートの強豪3歳馬の転入を熱烈歓迎します。
牝馬三冠もOROオータムティアラが500万円、留守杯日高賞、ひまわり賞(オークス)は400万円。盛岡芝の最高峰・OROカップ、岩手版グランプリ・桐花賞は倍増1000万円となった。ほかにも芝の新設重賞・いしがきマイラーズの創設などがありますから、詳細は岩手競馬ホームページ等をご覧ください。
29日メインはA級一組「桃花特別」(水沢1600m)。昨年の北上川大賞典、桐花賞を制し、改めて地力を誇示したエンパイアペガサスが始動する。
タイセイブラストの過去履歴を見て違和感を感じるかもしれない。中央ダート1800m1勝、南関東1600m5勝、同1500m1勝。この成績から岩手入りしたが、初戦の水沢1300mを快勝。以降は短距離メインのローテーションを組んできた。
ではマイルで苦戦だったというとそうではない。準重賞・すずらん賞は3着に終わったが、コース問わず1600m3勝。特に水沢1600m戦はメンバーにも恵まれたが、2戦2勝とパーフェクト成績を収めている。
今季も出だしは水沢1400m戦。ラブバレットと5度目の直接対決だったが、6馬身差をつけて圧勝。豪快なまくりを披露した。
エンパイアペガサスの底力は脅威だが、順調度が何よりも強み。仕上がりの差で主軸視を決めた。
エンパイアペガサスの終盤2戦に改めて感服した。昨春はランガディア旋風に沈黙を強いられたが、自身の体調もひと息。みちのく大賞典3着後、休養に入り12月に戦列復帰。2戦目の北上川大賞典、オールスターが出場した桐花賞も制し、健在を誇示してくれた。
今回は次開催の赤松杯をにらんでの始動。休み明け4勝の実績は確かにあるが、3回は馬券対象外。大型馬ゆえひと叩きされた方が動く。それを考えて対抗としたが、底力は誰もが認めるところ。アッサリ首位まで。
ラブバレットは言わずと知れた岩手競馬史に残る強豪。数々の激戦を繰り広げ、重賞15勝。ダートグレードでも僅差2着に何度かなっている。昨年春、南関東から里帰りしたが、"らしさ"がまったく見られず早池峰スーパースプリント3着後、テンコートレセンに移動。
復帰に時間がかかり、10月にようやく復帰したが、0秒7差4着。前途多難を思わせたが、2戦目で鮮やかなまくりを決めて快勝。感動的な復活劇を見せてくれた。その後は再びテンコートレセンに移動してリフレッシュ。3月から始動したが、タイセイブラストに完敗2着。ただ、プラス16キロと重めだったのも事実。ひと叩きされた今回が正念場となる。
フェンドオフは中央ダート2勝から2018年に転入したが、白嶺賞8着直後に南関東へ移籍。3勝マークして昨年9月に再転入。なかなか結果を出せなかったが、最終戦を快勝。このメンバーで好勝負なら重賞路線でも楽しみ。最大の惑星馬となる。
センティグレードは徹底した右回り巧者。前走はスローに落とされて7着に終わったが、流れ速くなれば直線台頭。
◎③タイセイブラスト
〇②エンパイアペガサス
▲①ラブバレット
△⑧フェンドオフ
△⑤センティグレード
<お奨めの1頭>
3R アンインジュリー
転入初戦を圧巻のタイムで完勝。同じ850mが舞台なら連勝もらった
いよいよ次週4月4日(日)から2021年度の岩手競馬が始まる。以前にも記したとおり実質スタートは冬休み明けの3月12日だが、岩手競馬は官庁、小中高大学と同じく4月が年度始め。翌年3月まで全130日間の開催を予定している。
今回の年度区切りで大きく変わったことがある。お気づきになった方も多いかもしれないが、開幕日4月4日は日曜日。今年度も試験的に日・月・火開催を導入していたが、2021年度は完全にシフト。土曜日の開催は1月3日のみ(ほかにも変則開催が若干あります)。変則開催を除いて日・月・火開催が基本となります。
参考までにきゅう舎サイドの1週間も日~火開催に合わせて水曜日が全休日。翌木曜日がコース入り初日。それに伴い、本追い切り日も金曜日に集中すると判断して間違いない。
また出走馬の確定日も日曜の競馬は金曜日、月曜競馬は土曜日、火曜開催は日曜日が基本となりますので、お間違いのないようお願いします。
28日メインはA級二組によるオッズパーク賞「春分特別」(水沢1600m)、10頭立て。休み明け初戦組をどう評価するかがカギとなる。
スカイサーベルは昨年1勝のみに終わったが、着外に沈んだのはマイルチャンピオンシップ南部杯11着を含めて3度のみ。相手なりに駆ける堅実さとタフさを身上とする。
ただ堅実な反面、勝ち味の遅さがネック。前走はB1降級でメンバーが甘くなったが、取りこぼす可能性も十分あった。
その点は高橋悠里騎手も折り込み済みで、意表を突く2番手を追走させた。レースリプレイをご覧になってほしい。スカイサーベルは3~4コーナーで2度ブレーキをかけている。おそらく勝ち切れなかった要因の一つだったと思うが、その瞬間に高橋悠里騎手は気を抜かせず追った。
結果3馬身差で圧勝。昨年4月以来の美酒を味わい、好発進を決めた。その勝利から即、A級へ復帰。メンバーは骨っぽくなったが、前走内容を信じる手。順調度を前面に2連勝を狙う。
モンサンルリアンは中央ダート1勝から北海道へトレード。北海優駿で3着を確保し、その後、南関東へ移籍。昨年5月、B2から岩手へ転入して2勝をマークした。
昨最終戦はスカイサーベル(2着)にも離された8着。早々と失速してしまったが、それ以前は安定した取り口を披露し、重賞・絆カップでも4着。この時はスカイサーベルに先着を果たしている。
以上のことから地力上位は明らか。久々の実戦で仕上がり具合が最大ネックだが、馬体ができていれば勝ち負けに持ち込める。
ダンサーズドリームは2歳12月、中央2戦0勝から転入。2戦目に初勝利を飾ったが、翌シーズン前半は勝ち切れないレースの連続。頭打ちの印象もあったが、7月を境に覚醒。終盤の4連勝を含めて6勝。典型的な奥手だったようだ。
昨年暮は開催取り止めにより出走を3度見送り。前走が仕切り直しの一戦だったが、いきなりB2級からA級へ昇格。相手が強かった上、元々がスロースターター。4着止まりに終わった。
しかしA級の壁とは全く思わない。4歳馬はこれからが成長期から完成期。オープンのペースにも慣れた今回は巻き返しに転じて不思議はない。
ハイパーチャージは昨年も2勝2着3回と古豪健在を誇示。今季初戦も3着に突っ込み、衰えないことをアピールした。ただ追い込み脚質のため展開が大きなファクター。スローに落とされると苦しいが、流れ速くなれば一気突き抜けるシーンまで。
ロックオンは中央芝1200m2勝。岩手入り後、使い込めないタイプだったが、それでも6勝2着3回。ポテンシャルは相当あると見ていい。前走は出遅れが致命傷だったが、強豪相手に5着。1枠を生かせれば軽視できない。
モズリュウオウは半年ぶりの実戦だが、このメンバーなら通用する。
◎⑧スカイサーベル
〇③モンサンルリアン
▲②ダンサーズドリーム
△⑥ハイパーチャージ
△①ロックオン
△⑤モズリュウオウ
<お奨めの1頭>
2R カイザーソウル
中山芝2000m・2歳新馬戦で1番人気に支持された期待馬。休み明けだが、絶対能力が違いすぎる
先週3日間(3月20日~22日)の脚質別連対率を調べてみた。
3月20日(土)
1着 2着
1R 逃げ 先行
2R 差し 先行
3R 逃げ 先行
4R 先行 先行
5R 先行 先行
6R 先行 逃げ
7R 先行 逃げ
8R 先行 逃げ
9R 差し 先行
10R 先行 先行
11R 逃げ 先行
3月21日(日)
1着 2着
1R 逃げ 先行
2R 先行 差し
3R 先行 先行
4R 先行 差し
5R 逃げ 先行
6R 先行 先行
7R 先行 逃げ
8R 差し 先行
9R 逃げ 先行
10R 差し 先行
11R 逃げ 差し
3月22日(月)
1着 2着
1R 逃げ 先行
2R 差し 逃げ
3R 差し 先行
4R 逃げ 先行
5R 逃げ 先行
6R 差し 先行
7R 先行 逃げ
8R 追込 差し
9R 先行 先行
10R 先行 先行
11R 差し 追込
先週3日間で逃げ切りは20日が3勝2着3回。21日は4勝2着1回。22日は逃げ切り3勝2着2回。前週に比べて逃げ切りが一気に減った。もちろん先行有利は変わらないが、注目してほしいのは22日。追い込みが1着1回2着1回。差しが4勝2着1回。日を増すほどに差しも届くようになっていた。
対策は一つ。日ごとに替わるレース傾向、そして流れ。今週はC1級以上が実戦2度目。賞金アップにより1着馬は想定以上にクラスが上がっている。対してシーズン初出走組は仕上がりがカギ。加えて先に記したとおり先行有利か差し有利か。チェックする項目は多い。
27日メインは「沈丁花特別」(A級三組 水沢1600m)。シーズン初出走が4頭。一度レースを使った馬が5頭。パドック気配がさらに重要になった。
デザートナイトは前回快勝。10ヵ月の休み明けで馬体重もマイナス18キロ。結果7頭立て6番人気と低評価だったが、中団から直線抜け出しを決めて快勝。幸先のいいスタートを切った。
勝因は水沢1600m適性。前走も含めて岩手の全勝利10勝中8勝を水沢1600mでマークしている。あとは馬体重。過去に520キロ台でも勝っているが、おそらく500キロを超すぐらいがベスト。体が軽かったのも勝因と解釈できる。
今回はA級戦だが、A級馬はララチャン、マイディアライフの2頭のみ。さほど強化感もなく、ここも突破できると判断した。
ナムラバンザイは昨年、高知から再転入。かつて岩手A級にも在籍していた実力馬がC2編入。メンバーにも恵まれて4連勝を含んで5勝を荒稼ぎした。終盤は頭打ちの印象も見え隠れしたが、前走2着。道中インで脚を貯めて直線台頭。関本淳騎手の好騎乗もあったが、格負けがないことを証明した。
同じ芸当ができるかどうかだが、今回は前走タイムを重視。同じ13日のレースでメンバー中一番だったことは見逃せない。
アルカサルは成績安定しないが、時に強烈な末脚を披露。前走でもメンバーただ1頭だけ38秒台の上がりを駆使して3着に突っ込んだ。常識にかからない面がつきまとうが、ツボにはまれば突き抜ける可能性も十分ある。
マリーツァは中央1勝クラスから転入後、4勝2着3回。先行力と粘りが目についた。前走は3番手から3~4コーナーで一杯となって5着。久々がこたえた印象だった。しかし昨冬も叩き2戦目を快勝。流れも落ち着きそうで展開も有利。走り頃と見るべき。
アドマイヤメジャーは中央未勝利に終わったが、芝で2着2回3着4回。能力の片りんはのぞかせ、転入戦2着。ダート未経験だったが、問題ないことを証明した。4ヵ月ぶりの実戦はハンデだが、素質でアッサリまで。
マイディアライフはいい脚を長く使えるのが武器。A級昇級後も3、4着にまとめた。コースも水沢が合い、いきなりまで考えられる。
◎⑤デザートナイト
〇③ナムラバンザイ
▲⑩アルカサル
△④マリーツァ
△②アドマイヤメジャー
△⑥マイディアライフ
<お奨めの1頭>
1R シンクロニシティ
転入初戦の内容が上々。すっと2番手をキープしてそのまま2着に粘った。ひと叩きされて今度は首位を奪取する
岡田繁幸さんが亡くなられた。訃報を聞いたのは永田幸宏調教師から。ネットニュースで知ったのだという。
かつてセリに足しげく通っていた時代、岡田繁幸さんの相馬眼は注目の的。北海道、青森のセリでも見かけた。もちろん遠い存在だったが、1歳馬のどこを見るのか追いかけた。
川崎の河津裕昭調教師にお伺いしたことがあった。いわく脚さばきを最も大事にして軽さをチェックするのだそうだ。あとは動作の素早さ。正直、自分の価値観では分からなかったが、以降、意識的に見るようになった。
岩手競馬とのかかわりではコスモバルク。合計3度、盛岡芝を使ったが、特に思い出すのは最初のOROカップ(2007年)。当時、馬インフルエンザが全国にまん延し、交流レースは軒並み自粛。
2007年は岩手競馬の大きな分岐点だった。その年の3月、岩手競馬は一旦、廃止が決定したが、4日後に奇跡的に存続。しかし収支均衡の見込みがなかった場合、即刻廃止。ギリギリの状態での開催だったが、追い打ちをかけるように馬インフルエンザ禍に巻き込まれてしまった。
そのような中、OROカップから交流レースが再開。コスモバルクが参戦し、多くのファンが盛岡競馬場を訪れ、4馬身差で楽勝。スタンドから強さにどよめきが起こったことを思い出す。
もう一つ思い出はシンガポール航空インターナショナルカップ(2006年5月)。ホッカイドウ競馬出身の高岡調教師にも会い、レース取材もさせてもらったが、見事優勝。日本取材陣から大歓声が上がった。それがコスモバルク唯一のGI(当時)制覇であり、国際GI。謹んでご冥福をお祈りします。
22日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「復興祈念 夢あふれる未来へ」(B1級 水沢1300m)。実力伯仲に加え、展開も大きなファクターになる。
ウインルーカスは昨年A級に在籍し、今季はB1級へ降格。マイル戦でも勝った実績があるが、凡走も多々。それに対し1300m~1400m戦は未勝利ながら2着5回。今回の水沢13000m戦は4戦2着2回4着2回と入着を確保。非常に安定した取り口を見せている。
前走1400m戦でも直線いい感じで伸びてプリティドールに0秒1差2着。僅差負けだったが、地力の高さを誇示した。
1300m短縮はおそらく歓迎。流れも前走より早くなりそうな気配なら勝機到来と見るべき。
ゲットザグルーブは典型的な追い込み馬で毎回のようにメンバー最速の上がりを披露する。ただ、前半で置かれすぎるため取りこぼしも多いのがネック。展開次第の弱みがある。
それでも岩手8勝のうち6勝を山本聡哉騎手とのコンビでマークし、相性抜群。前走もウインルーカスとのタイム差は0秒2差。繰り返すが、前回よりペースが速くなるのは確実。一気突き抜けるシーンまで。
ボナテスタは南関東から転入後、着外はわずか一度のみ。2勝2着3回3着3回と抜群の安定感を誇っている。前半で置かれすぎた前走は度外視。ひと叩きされれば気が入り、本来の動きを取り戻せるはず。反撃に転じて不思議はない。
プリティドールは前回快勝。8月以来の実戦、体重もマイナス13キロと大幅減だったが、見事はねのけた。今回は連闘で反動が気になって△評価となったが、前回1着。当然だが、2連勝も考えられる。
タイセイターゲットは前走、味なレースを見せてくれた。道中はインの経済コースを走り、脚を貯めて直線勝負に出て鋭く伸びた。走破タイムもメンバー中一番だった。あとは仕掛けたときにうまく馬群をさばけるかどうか。それができれば、こちらも連勝可能。
ヒシコスマーは850m戦を使って守備範囲の1300mへエントリー。このパターンは岩手の好走ケース。追い切り替わりと考えれば一発あるかも。
◎⑨ウインルーカス
〇③ゲットザグルーブ
▲⑧ボナテスタ
△④プリティドール
△①タイセイターゲット
△⑥ヒシコスマー
<お奨めの1頭>
1R マートルリースvsプリンセスラッキー
姫路C1から転入し、アッサリ逃げ切り好発進したマートルリース。プリンセスラッキーは前走惜しくも2着だったが、絶好枠から首位奪取に燃える
再開初日の12日ブログで馬体重の増減をチェックしてほしい―と記したが、思った以上に増減幅が大きかった。特に目に付いたのは大幅減。
今年は再開が1週間ほど早まったが、ちょうど疲れのピークに重なったのかもしれない。極端な場合、マイナス30キロだった競走馬もいた。想定していたことだが、盛岡競馬場所属馬は久々の輸送もこたえたか、マイナス体重が多かった。
許容範囲はプラスマイナス10キロ。それ以上もそれ以下でも馬券対象になった馬はいたが、割引が必要だった。今週も休み明けが少なくなく、体重チェックは怠れない。また減っていた馬の回復にも注意を払いたい。一度、実戦を使ってさらに減るのが常識だが、逆にひと叩きされて回復する馬もいる。張りが戻っているなら前走度外視で押さえたいところだ。
もう一つのデータを紹介したい。1番人気の1、2着を調べてみた。
1着 2着
3月12日
1番人気 4回 2回
2番人気 1回 3回
3月13日
1番人気 5回 2回
2番人気 3回 2回
3月14日
1番人気 6回 2回
2番人気 2回 3回
3月15日
1番人気 8回 1回
2番人気 1回 3回
1番人気は12日が連対率50%だったが、13日は58%、14日は66%。そして15日は75%と日増しに連対率が上がり、特に15日は勝率66%。1番人気の信頼度は高かった。
ただレース後半になるにつれて荒れるケースが目についた。理由は下級戦は降格組が好走したが、上級クラスになると格プラス仕上がり具合。格下でも好走ケースがあり、状態チェックは必要不可欠。あとは2番人気の勝率が思った以上に低かったこともつけ加えておきたい。
21日メインは「オッズパーク賞」(B1一組 水沢1600m)。連闘で臨んできたのが5頭、休み明けが3頭。シーズン初戦馬の評価がカギとなる。
ロードイヒラニは父がロードカナロア、祖母はアメリカGⅠ1勝、ブラジルGⅠ3勝を含め9勝した強豪牝馬。これだけでも期待のほどがうかがい知れ、実際、デイリー杯2歳Sで6着。順風満帆に見えたが、その後は2着2回止まり。中央1勝クラスから1年休養を経て岩手入りした。
中央時代にダート経験は一度のみで12着。岩手初戦は長期休養に加え、パワーの要るダート対応も未知数だったが、好位キープから4角先頭。最後はデザートナイトの強襲に屈したが、0秒1差2着。これで今後のメドが十分立った。ひと叩きされて首位奪取のチャンスと見る。
アップバングはJRA1勝クラスとの交流・カシオペア賞2着。B1特別・ひいらぎ賞でも2着確保でB1に定着。前走は1枠が仇となり、自分の競馬ができなかったが、直線を向いてグングン進出。ロードイヒラニとはアタマ、ハナ差4着と接戦に持ち込んだ。
今度は一転して外枠8番枠。大外は基本割り引きだが、8頭立てならさほど不利なし。むしろ自分の競馬に徹することができ、反撃のお膳立ては整った。
ナイトフォックスは中央芝3勝から南関東へ移籍。勝ち星は上げることができなかったが、2、3着1回。昨年9月に転入し、格上ぶりを発揮。3勝2着3回と連対パーフェクトでシーズンを終えた。今回は久々のハンデがネックだが、底力でアッサリまで。
マベルロンジュはC1からB1へジャンプアップしたが、初戦で鮮やかな逃げ切りを決めた。ただ有力2頭がけん制し合った印象もあり、過信は禁物。マイペースに持ち込めた際に再現の可能性がある。
トミケンアラバールは盛岡1勝に対し、水沢3勝。昨最終戦も快勝し、水沢コースを得意とする。あとは馬体重次第。きっちり仕上がっていれば軽視できない。
◎④ロードイヒラニ
〇⑧アップバング
▲⑦ナイトフォックス
△⑥マベルロンジュ
△②トミケンアラバール
<お奨めの1頭>
4R ハガキノハナ
前走はロストマンとマッチレースの末2着。これは相手が強く仕方なし。今度こそ首位を奪取する