28日(水)、園田1400mを舞台に行われたJpnIII「第16回兵庫ゴールドトロフィー」へ岩手からラブバレットが参戦した。
当日の園田は内が深く、先行馬には厳しい馬場。よりによってラブバレットは最内1枠からの発走だった。
鞍上・山本聡哉騎手はそれを意識したのだろう。スタート後、徐々に外に進路を取って先行争いをうかがったが、外から園田ランドクイーンがハナを主張。
さらに外からニシケンモノノフ、ノボバカラも先行グループに取りつけ、ラブバレットは内オヤコダカの外を追走。不利だった1枠からうまく馬場の真ん中あたりに進路を取った。
3コーナー手前でランドクイーンを交わして1番人気ノボバカラが先頭。しかしその内からニシケンモノノフがスパートをかけ、馬体を併せて4コーナーを回った。
一方、ラブバレットは後方から一気に先団に進出しようとしたドリームバレンチノの動きを見てスパート。
直線入り口でニシケンモノノフが先頭に立ち、大外からドリームバレンチノが捕えにかかったが、ニシケンモノノフがクビ差封じてゴール。兵庫ジュニアグランプリ以来の重賞タイトルを手にした。
ラブバレットは終始、馬群の中でレースを進める苦しい展開だったが、直線でもジワジワと伸びて4着。3着ノボバカラに半馬身差まで詰め寄り、オヤコダカにクビ差先着したのだから健闘と言っていいだろう。お疲れさまでした。
30日メインは「スプリント特別」(オープン・水沢1300m)。この条件ならエーシンシャラクの2連勝が濃厚だろう。
シーズン最初の特別開催の水沢1400m戦を快勝。幸先のいいスタートを切ったが、以降は重賞戦線に名乗り。栗駒賞でラブバレットの2着に頑張ったが、すずらん賞8着後、脚部不安が発生してリタイア。3ヵ月あまりの休養を余儀なくされた。
しかし大事を取ったのが奏功。11月に復帰して2勝2着1回。完全に勢いを取り戻した。元々が盛岡回りより水沢回り。しかも短距離がベストの舞台。水沢1300mは長すぎもせず短すぎもせず大歓迎。連勝のお膳立ては整った。
相手筆頭にゼンザイを指名。中央ダート1400m1勝・500万下、南関東C1から転入。B1・白神賞6着のほかはすべて入着を果たし、2勝2着1回。さらには3着8回。抜群の安定感を誇っている反面、詰めの甘さが最大ネック。
ここ3戦も3着止まりに終わっているが、今回は53キロの斤量で出走できるのが強み。エーシンシャラクとは4キロ差がある。この軽ハンデを味方に3着返上に燃える。
チャイヨーは牝馬ながら540キロ前後の大型馬。水沢1400m3歳重賞・ウイナーカップを優勝した。
オープン入り後は頭打ちのレースを繰り返していたが、前走2着。村上忍騎手の好騎乗も後押ししたが、通用のメドがようやく立った。短距離も望むところ。
エゴイストは芝1000m重賞・ハーベストカップ2連覇を達成。ほかに盛岡ダート1000m1勝、水沢850mで1勝をマーク。
ただ1200m以上では一度も連対がなく、距離がネック。気分良く逃げられた時の押さえ。
スティルプリンスも同じ逃げタイプ。中央1勝2着1回はいずれもダート1000m戦。転入後は距離が合わず大敗の連続だが、1300mなら我慢ができるかもしれない。
◎①エーシンシャラク
〇⑦ゼンザイ
▲③チャイヨー
△⑤エゴイスト
△⑥スティルプリンス
<お奨めの1頭>
3R ハコダテキミコ
目下、6戦連続で連対を継続中だが、2着4回は相手が強く仕方なしの結果。このメンバーなら首位を譲れない