12日(土)メイン10Rは恒例となった岩手県調騎会騎手部会協賛による「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」。今回はB1三組、水沢1600mが舞台。
話が横道にそれるが、岩手競馬は2週間ごとに格付けが行われる。今回の場合で言うと格付け編成表が決まるのは火曜日8日。前半3日間(12日~14日)と後半3日間(19日~21日)の出走予定馬がまとめて発表される。
あくまでも基本だが2、3歳馬の重賞は前半3日の間で行われ、古馬重賞は後半3日間に組まれる。
今開催2週間に当てはめると前半週の13日(日)に2歳重賞・寒菊賞、後半週の19日(土)に古馬(3歳以上)重賞・白嶺賞がある。この仕組みを理解すると、岩手競馬の流れが非常に分かりやすくなる。
そして開催替わり(今週は第9回水沢)の初日メインには、ほぼ調騎会騎手部会の協賛レースが組まれている。
震災後、騎手部会は途切れなく現在も実施し、進上金の一部を『いわての学び希望基金』へ寄付する。地味だが、この活動には頭が下がるばかり。村上忍調騎会騎手部会会長、そして所属騎手の活動を暖かく見守り、そして応援してほしい。
主軸にゴッドバローズを指名する。福島芝1800mの2歳新馬戦を逃げ切り快勝後、新潟2歳ステークスに駒を進めた。
今年9月、岩手に新天地を求め、盛岡ダ1800mをハイタイムで逃げ切り圧勝。3戦置いて水沢1600mも10馬身差で圧勝した。
そのパフォーマンスからB1特別・ひいらぎ賞で1番人気に支持されたが、マツリダアンバターのマクリに屈して2着。これは勝った相手を誉めるべき。1900mをしのいで2着を死守した。
今回は相手が甘くなり、距離も1600mへ短縮。逃げ同型のどうさばくかだが、強引にでも逃げれば直線で二の脚を披露。首位奪回のお膳立ては整った。
レディアントデイズはひいらぎ賞6着だが、ゴッドバローズとは0秒5差。それ以前2戦を2着にまとめ、復調の手ごたえは十分。ゴッドバローズと同様、マイル短縮で反撃に期待したい。
ハーモニーフェアは東京芝1400mの2歳新馬戦を勝ち、フェアリーカップへ挑戦した実績がある。その片りんを初戦の水沢1600m1着で披露した。その後は足踏みが続いているが、ひと息入れて反撃態勢。4走前の再現を狙う。
スパンコールは牝馬特有のシャープな切れがセールスポイント。近走は末脚に冴えがないのが気がかりだが、先行馬がそろってハイペース必至。久々の首位まで十分。
ドナエテルニテは前走逃げて3着だったが、前半3ハロン37秒台のハイペースで末が甘くなったもの。ここも同様の不安あるが、スンナリなら残り目ある。ゼンノブショウは成績振るわないが、近走内容は悪くない。押さえが必要。
◎(9)ゴッドバローズ
〇(8)レディアントデイズ
▲(10)ハーモニーフェア
△(7)スパンコール
△(5)ドナエテルニテ
△(6)ゼンノブショウ
<お奨めの1頭>
6R スカイトップ
ここ2戦は2着に敗れたが、巡り合わせが悪かった。前走は優秀戦でタイム差なし2着。メンバー緩和された今度は首位を譲れない
★北上川大賞典/ライズラインが2500mを押し切る
6日・日曜に行われたダート2500mの重賞「北上川大賞典」は2番人気のライズラインが優勝しました。
過去には2000m以上の経験を持っていない同馬でしたが、今回はペースを上手く掴んで上がりの競馬に持ち込んで最後はライバルを寄せ付けず3馬身差の完勝。春のシアンモア記念以来の重賞タイトルを手にしました。
1番人気、昨年の覇者コミュニティは2着、3番人気ブルースイショウが3着。以下も4番人気エアラギオールが4着、5番人気シルクアーネストが5着・・・と人気サイドの決着でした。
●11Rの買い目
馬単(5)=(8)、(5)=(6)、(5)→(4)、(5)→(9)、
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現在、寒波が北日本を中心に猛威を振るっているが、盛岡競馬場も大雪に見舞われている。4日、午後3時時点で20センチ以上は積もっている。
しかし、盛岡市内の定点カメラをチェックしてみると雪は降っているが、積雪には至っていない模様。改めて山の中腹にある盛岡競馬場は、下界とは比較にならないぐらい寒いんだなぁ...と実感する次第。
いずれにせよ岩手は冬将軍の季節が到来したが、これが競馬にも少なからず影響する。というのは凍結対策で融雪剤がコースにまかれ、粘りっぽい砂に変わるからだ。
すぐではないが、顕著に現れるのが芝馬の活躍。穴をあけるのはパワー勝負の砂に手こずっている馬が一変の動きを披露する。先物買いで今週から遊びで買ってみるのも一考だ。
6日メイン10Rは「第38回北上川大賞典」。岩手競馬で最も長い距離・水沢2500mが舞台。本命はコミュニティで動かないだろう。
昨年大みそかの桐花賞で帝王ナムラタイタンを破る金星。悲願の打倒ナムラタイタンを果たした。
それがフロックでないことを今年6月、伝統のみちのく大賞典10馬身差の圧勝劇で証明した。
絆カップは3着に終わったが、完全に先行ペース。ナムラタイタン、ニシノファイターの行った切りでは早め追走しても止む無しだった。
しかし今度は得意の水沢コースに加え、最大能力を発揮できる長距離が舞台。桐花賞連覇に向けても白星で決めたいところだ。
相手筆頭はブルースイショウ。中央未勝利から佐賀3勝後、再び中央入り。5戦0勝に終わり、園田へ転籍。2400m重賞・六甲盃、笠松2500m・オグリキャップ記念3着と長丁場で本領を発揮した。
水沢2500mは望むところ。転入3戦2着2回とマズマズの結果を出し、ここが最大の勝負レースとなった。
ライズラインはシアンモア記念を逃げ切り完勝。続いて短距離路線に向かって早池峰賞2着、岩鷲賞4着。今度は芝に方向転換したが、桂樹杯、OROカップとも折り合いを欠いて直線失速。完全に歯車が狂ってしまった。
それゆえ絆カップは半信半疑で臨んだが、掛かる仕草を見せず5着。この内容から北上川大賞典へエントリーした。
繰り返すが、折り合いが最大のカギ。2500mは長すぎるが、このメンバーならマイペースの逃げに持ち込めること必至。リラックスして走れれば2500mも我慢できるはず。
シルクアーネストは順調さを欠いたのが痛かった。今季目標はOROカップ連覇だったが、ぶっつけで本番に臨んで10着。しかし叩かれながら徐々に良化を見せてダートでもソコソコの内容。折り合いを苦にするタイプではないので距離は問題ないと思う。
シェイプリーは長距離歓迎。上がり勝負に持ち込まれるなら自慢の末脚がさく裂するシーンまで。あとは青藍賞3着エアラギオールが連下押さえ。
◎(8)コミュニティ
〇(10)ブルースイショウ
▲(1)ライズライン
△(9)シルクアーネスト
△(3)シェイプリー
△(7)エアラギオール
<お奨めの1頭>
6R コパノハミルトン
前走は馬群の最後方から直線一気に伸びて0秒2差4着。負けて強しの一戦だった。メンバー緩和され、首位奪取に燃える
11月26日、ラブバレットが笠松グランプリを優勝した余韻がまだ残っているが、今後も遠征が目白押しだ。
ラブバレットは先週もお伝えしたとおり兵庫ゴールドトロフィー(12月24日)。中央馬の壁は相当厚いが、笠松グランプリと同様、ベストの1400m戦。万難を排して臨んでほしい。
レジェンドロックの次走予定が決まった。11月21日、東京芝2400m・南部特別(1000万下)へ挑戦。結果12着ながら0秒9差に粘ったのは収穫。
今度は12月20日(日)、中京芝2200m「名古屋日刊スポーツ杯」(1000万下)へ挑戦する。
瀬戸幸一調教師「帰郷後も至って順調なのでまた中央へチャレンジします。逃げ馬が不在で押し出される格好でハナに立ちましたが、直線500m以上ある府中で0秒9差なら頑張ったと思います。当日は3場開催なのでメンバー次第ではチャンスがあるのでは...とひそかに期待しています」
続いて同じ瀬戸きゅう舎所属のサンエイゴールドは11月29日、2歳500万下・ベゴニア賞(東京芝1600m)へ挑戦した。
瀬戸幸一調教師「デビュー当初はスタート出がもう一つでしたが、かなりうまくなってきた。今回もいいスタートを切れましたが、松岡正海騎手が『1600mだと流れに乗れない』そうです。それに勝ち馬(ニシノジャーニー)と同じ位置にいながら、一気に離されてしまった。ですから今度は中山芝1800m戦を考えています。レースは1月下旬。岩手競馬が終了後、早めに美浦へ入厩して調整しようと考えています」
師走を迎えて岩手競馬の動きが活発になってきた。5日メインはC1「錦秋湖賞」(水沢1800m)。大本命リガードリングが出走する。
中央未勝利ながらすべてひと桁着順にまとめ、5着3回。この実績があればB2でも通用。C1編入にも恵まれて4戦3勝2着1回。一度2着は現在5連勝中の快速派カンヌが相手では仕方なし。前走できっちりお返しをした。
中央時代は芝ダートを問わず1600m~1800mを使われ、距離延長は望むところ。C1卒業は時間の問題だろう。
相手筆頭はマイネルスコープ。4ヵ月半の休養から戦列に復帰して2勝2着2回。本来のシャープさを取り戻した。
前走は3着に敗れたが、1枠が災い。内に包まれた上、直線でも前が壁になったのが致命傷。それでも馬群が開いた瞬間はいい脚で伸びてきた。今回は7頭立ての少頭数で揉まれない外枠も幸運。次位は譲れないところ。
サンエイインパクトはデビュー当時から期待された1頭だったが、集中力を欠くことも多くムラさが目についた。しかし前走は5馬身差の圧勝劇。メンバーが甘かったにせよ、豪脚を披露した。これでひと皮むけたか。
フレンドマキシマムは中央から転入後、<7.4.4.0>と抜群の安定感。最後の爆発力が欲しいところだが、相手なりに駆けるのが身上。もっと強い印が必要かもしれない。
マツマエザクラは仕掛けどころが難しいタイプだが、前走鮮やかなまくりを決めて快勝。スミヨシルビーも前回2着確保で復調ムードがうかがえた。3着押さえ。
◎(2)リガードリング
〇(7)マイネルスコープ
▲(1)サンエイインパクト
△(5)フレンドマキシマム
△(6)マツマエザクラ
△(3)スミヨシルビー
<お奨めの1頭>
2R ドリームチャイルド
岩手ゆかりのネイティヴハート産駒がデビュー戦のダート1000m戦を圧勝。初輸送、初距離などのハンデあるが、絶対能力でカバーする