盛岡芝1000m重賞・OROターフスプリントのルーツは2009年にさかのぼる。元々は芝2400m特別だった『きんもくせい賞』を芝1000m・オープン特別に衣替え。
ウメノレイメイが2連覇を果たし、一躍注目の的。芝1000m戦のスピード、迫力がファンから熱い支持を集め、2011年に「OROターフスプリント」と命名された。
第1回から3回までは地元重賞で実施したが、昨年から地方競馬全国交流へ格上げ。今や岩手競馬の名物レースになるまで出世した。
昨年はトライアル・ハーベストカップを制したダブルスパークが優勝。2着にダイワスペシャル、3着にドリームフォワードが入り、地元岩手勢が上位を独占。3連単43500円の高配当で幕が閉じた。果たして今年はどんな結末が待っているか。
主軸選びに迷ったが、最終決断はクリーンエコロジーだった。中央5勝のうち3勝を芝1200mでマーク。北海道移籍後、門別1200m重賞・エトワール賞を豪快な大外一気で圧勝した。
レース間隔が開いたのと大外13番枠が気になるが、仕上げのすばらしさに定評がある田中淳司調教師のこと。遠征するからには自信ありと見ていいはず。地力上位。
逆転筆頭はエゴイスト。中央1勝からの転入だったが、初戦の盛岡ダート1400mで驚異的なダッシュ力を披露。前半3ハロン35秒1の超ハイペースで逃げた。
さすがに直線は一杯となったが、続くトライアル・ハーベストカップを逃げ切り完勝。初戦で見せたスピードはダテではなかったことを証明した。
一本調子の逃げタイプゆえマークされると厳しいが、願ってもない内枠3番枠を引き当てたのも強運。ダブルスパークと同じ道へまい進する。
インプレスウィナーは中央7勝。芝1400mで6勝をマークし、芝1200mでも2着1回。オーシャンステークス4着から高松宮記念に挑戦した実績を誇る。
OROカップは芝1700mが長く4着止まりだったが、今度の芝1000mは望むところ。コース2度目も心強い。
エーシンシャラクは転入後、芝1600m・桂樹杯以外はオール連対。ハーベストカップでも勝負どころでもたつきながら底力で2着をもぎ取った。1枠が微妙だが、経済コースを進めれればイン強襲を決める可能性も十分にある。
ミラクルフラワーは2歳時に知床賞、プリンセスカップと岩手重賞を驚異的なタイムで快勝した。芝も3走前の札幌芝1200mで経験して0秒7差9着。53キロの軽ハンデを生かして大物を食うか。
ケイアイアストンは短距離路線で古豪復活を誇示。ハーベストCでも巧みなレース運びで3着ならマーク欠かせない。
◎(13)クリーンエコロジー
〇(3)エゴイスト
▲(11)インプレスウィナー
△(1)エーシンシャラク
△(6)ミラクルフラワー
△(12)ケイアイアストン
<お奨めの1頭>
7R チョーハッピー
転入初戦で類まれなスピードで逃げ切り圧勝。ここでは走破タイムが違いすぎる