お久し振りです。1月14日から約2ヶ月間の冬季休養に岩手競馬でしたが、3月22日から再開。まずは特別開催から始まり、4月5日から新シーズンがスタートします。
現在はようやく冬眠から目が覚めましたが、まだまだ心身ともになまっている状態。体がほぐれるのにはもう少し時間がかかりそうですが、それは競走馬たちにも言えること。また作戦として最初からエンジン全開の厩舎もありますし、レースを使いながらじっくり体調を上げていく厩舎もあります。
それぞれの作戦が入り混じるのもこの時期特有のこと。そうなると仕上がり状態にも目が離せません。今なら画面越しでも毛ヅヤなどが分かりますし、また体重の増減チェックも欠かせません。
もう一つ重要なファクターがあります。岩手競馬のクラスが大きく変動するのも今回の特別開催から。A級馬がいきなり最下級C2に下がる馬も非常に多いのが目につくはずです。
3月22日だけでも1Rからアスペクト、2Rはスマイルバラッド、オウシュウベスト。6Rはイーグルドライヴ。ほかにもB級からC2へ降格した馬も少なくなく、この馬たちは要チェック。メンバーが大幅に甘くなりましたから、勝ち負け必至です。
ただ、逆のケースも考えられます。1600m、1800mを走っていた馬が、いきなり1300mに距離短縮され、ペースに戸惑う可能性も。たとえば2Rのオウシュウベストは追い込み馬ですから、前半で置かれないかが不安。そのあたりも特別開催の楽しみです。
22日(土)メイン9RはB1級二組による水沢1600m戦「オーサムジャパンカップ」、12頭立て。どの馬からでも入れる伯仲メンバーがそろった。
A級から降格したのはアラマサコマンダー。昨年、転入初戦のヴィーナススプリント(牝馬短距離重賞)で2着を確保し、前々走も2着。相手有利は明白だが、勝ち味に遅いのが気になるところ。とりあえずは△評価とした。
本命はカバードブリッジ。岩手転入からいきなり6連勝を飾り、B2も突破。元々、北海道A級からのトレードで格上ともいえる存在。最終戦はローランズソングの徹底マークに屈したが、0秒1差2着。3着以下は突き放しており、B1昇級でも狙いは立つと見た。
サダチカガーベラは大崩れしない半面、追い込み馬ゆえ届かないレースの連続。ずっと白星に見放されていたが、12月に3連勝をマーク。中団からでも競馬ができるようになったのが好走要因となった。仕上がりの良さも目につき、冬をはさんで4連勝するか注目。
ラブソングは◎にもしたかった。理由は昨年も特別開催を勝っているからだが、繊細な牝馬のためその1勝のみ。使い減りするため、なかなか結果を出せなかった。それゆえ今回は狙い頃。体がふっくらとして出走なら大きく推奨したい。
ミツアキジュニアーは中央から再転入後、ちぐはぐなレースが目についたが、体調も本物じゃなかったのも事実。能力的にはB1でも勝ち負けに持ち込めるはずで、好枠を生かせるか。ノーティカルスターはシャープな切れが武器。流れが速くなれば一気突き抜けるシーンまで。
◎(3)カバードブリッジ
○(7)サダチカガーベラ
▲(9)ラブソング
△(1)ミツアキジュニアー
△(10)アラマサコマンダー
△(4)ノーティカルスター
<お奨めの1頭>
8R シグラップロード
水沢コース<3.2.0.1>と抜群の連対率を誇る。メンバーも手頃だし、中間の追い切りも動いた。ここを勝って次走・スプリングカップへも弾みをつける