8日の土曜日は突然の大雪のせいで荒れた一日になりました。まず6R、出走予定10頭のうち3頭が「装鞍所遅刻」で競走除外。この3頭は盛岡から輸送されてきた馬たちなのですが、運悪くインターチェンジに辿り着いたちょうどその時に高速道路が雪で閉鎖になり、そこから一般道を3時間近くかけて水沢まで来たもののついに間に合わず・・・とのこと。
高速道路が閉鎖になったことが分かっていればはじめから一般道を通ったり(高速が閉鎖された時用のルートが、大きな道・裏道あわせ何パターンかあるんだそうです)早めに出発したりするのですが、今回の場合目の前で閉鎖されてしまった事が誤算になりました。
そして9R。みぞれ交じりの吹雪の中、10頭がスタートを切ったのですが、ゴールしたのはその内の5頭。他の5頭は3コーナーで1頭が転倒したあおりを受けて連鎖的に落馬し、騎手を乗せない空馬の状態でばらばらと帰ってきました。
菅原俊吏騎手騎乗のヤマニンジンジャー号が最初に転倒して、すぐそばにいた2頭ほどが巻き込まれる形で落馬。さらにはやや後ろにいた2頭も、その落馬で沸き上がった水しぶきに視界を奪われる形で突っ込んでしまい、結局5頭が落馬・競走中止となる事故に。
2008年にも同じ水沢競馬で9頭中5頭が落馬競走中止するという大量落馬事故がありましたが、今回はそれ以来の大規模な落馬に。結果的には落馬した5人の騎手のうち菅原辰徳騎手が足の指の骨折でこれが一番重い怪我で、他の騎手は打撲程度で済んだのは不幸中の幸いでした。パトロールビデオを見る限りもっと大きな事故になってもおかしくなかったですからねえ・・・。
この時期は日替わり・時間替わりに馬場状態が変化するし、シーズン末期で状態を落としている馬も多く、騎乗する騎手は非常に気を使いながらレースに挑むそうです。残る1ヶ月ほどのシーズン、こんな事故が起きないことを祈ります。