先週14日メイン「区界賞」のテシオブログで盛岡芝は高配当の宝庫と記したが、案の定、大波乱となった。
1着・センリライズ(▲ 5番人気)→2着・プレミアムリーチ(... 6番人気)→3着・ブライティアターフ(△ 3番人気)と入線。馬複14400円、馬単22860円、3連単20770円。そして3連単に到っては222840円と超万馬券が飛び出した。
これを前提に21日メイン「もみじ賞」に臨んでほしい。舞台は芝1000m。人気はドウデス、ソヴリンが集めると思うが、判断はみなさんにお任せする。予想サイドからするとこの本線は動かし難い。
ソヴリンの中央1勝はダート1200m戦。岩手転入後もマイルで1勝あるが、短距離は芝ダート合わせて3戦2勝3着1回。5走前のB2芝1000m・姫神賞、ダート1200m戦を快勝。そして前走はオープン馬相手に格下から強気挑戦だったが、ギシアラバストロ、ダンディシャークに次ぐ3着に健闘した。
ギシアラバストロ、ダンディシャークは短距離重賞でも勝ち負けできる実力馬。ソヴリンの短距離適性がいかに高いかが証明された。前記・姫神賞でも58秒5の好タイムをマーク。展開的にはドウデスが有利だが、ソヴリンのマクリ脚も強烈。早め追走から直線抜け出しを決める。
ドウデスは中央未勝利だが、東京芝1400mで2着1回。ウイリアムズを鞍上に0秒1差に粘った。転入初戦の芝1700mは自らハイペースを形成して3着に敗れたが、続くダート1600mを見事逃げ切り。弾みつけてもみじ賞へと駒を進めた。
しかもラッキーなことに今回は競りかける馬が不在。超ハイペースになることはほぼ考えられず、スイスイ一人旅の可能性も非常に高い。伊藤和厩舎のドンブリが本線。
コロニアルペガサスは全国を股にかけて走り続けてきたが、今シーズンは盛岡芝1000mのみに限定。FM岩手杯5着(0秒5差)だったが、2戦目・姫神賞2着(0秒2差)。そして前々走・ハーベストカップは0秒2差3着。FM岩手杯、ハーベストCはB1条件で今回はB2。以上の結果から今度は首位を奪取して何ら不思議はない。
レディージャスミンは盛岡芝<3.3.2.5>とメンバー中一番の芝実績を誇る。前走・オクトーバーカップでも2番人気に支持されたが、大外12番がこたえて5着。今回も運に恵まれず12番枠に入ったが、レース巧者ぶりには定評があり、うまく流れに乗れれば上位争いに参加できる。
コスモゴウテンは岩手3戦とも着外だったが、中央時代は芝1200mで3、5着。適性を前面に、反撃の余地は十分。あとは芝1000mで58秒8の持ちタイムがあるバトルドミナも軽視できない。
◎(8)ソヴリン
○(6)ドウデス
▲(9)コロニアルペガサス
△(12)レディージャスミン
△(5)コスモゴウテン
△(11)バトルドミナ
<お奨めの1頭>
5R ヤマニンノワゼット
転入初戦は出遅れが致命傷で2着に敗れたが、2戦目から圧勝で連勝。距離1400mへ延長されたが、中央時代は2000m前後が主戦場。むしろ望むところ
20日メインはB1級二組による盛岡ダート1600m戦「久慈地方産業まつりレース」、10頭立て。前走、10月8日のB2戦を使った馬が10頭中6頭が出走。まさに直結するレースと言え、その結果から。
10月20日 B2一組 盛岡ダート1800m
1着 シャインリーオウ
2着 グラスシューター
3着 ウエディングサクラ
4着 タッチオブマスター
5着 コウギョウルチル
7着 オースミラバー
レースは2枠からグラスシューターが逃げたが、オースミラバー、ヒーローコマンダーが絡んでハイペースを形成し、グラスシューターが3、4角で2頭を振り切ったが、前半で脚を使ったのが致命的。直線を向いて脚が上がったところ、中団からロングスパートをかけたシャインリーオウが交わして4馬身差で圧勝。0秒6差2着にグラスシューター、さらに0秒6差3着ウエディングサクラ。
今回の条件は盛岡ダート1600m。しかも前走のようにハイペースになることはまずあり得ない。展開は同厩のアドマイヤマスターが逃げ、2番手にグラスシューター。流れは平均より遅くなり、距離短縮も合わせてグラスシューターに好条件がそろった。よって本命はグラスシューターに落ち着く。
逆転筆頭はもちろんシャインリーオウ。シーズン初戦を快勝したが、その後は頭打ちのレースを繰り返し、さらには夏負けの影響が重なり未勝利が続いていた。しかし10月の声を聞いていきなり涼しくなり、体調もグーンとアップ。前走は展開も味方したが、加えて本調子を取り戻したことも好走要因だった。
気になるのは盛岡マイルは2着2回あるが、5戦して0勝。この点でグラスシューターに見劣るが、勢いに乗ったことは確か。逆転首位のシーンまで。
ウエディングサクラは今回、中身の濃い調教メニューをこなした。15秒台で1周ビッシリ乗り込み、気配アップは明らか。2頭との差はあると思うが、3歳馬の良化気配はチェックしなければならない。
以上3頭の序列は動かず、仮に割って入るとすれば別路線を歩んできた馬。メルトアウェイはハーベストCで11着に沈んだが、4走前の盛岡ダート1600m戦で0秒3差3着。走破タイムも悪くなく、同様の競馬ができれば食い込みの可能性がある。
あとはグラスシューターにかわいがってもらった際のアドマイヤマスター、前走4着タッチオブマスターが3着押さえ。
◎(7)グラスシューター
○(2)シャインリーオウ
▲(6)ウエディングサクラ
△(4)メルトアウェイ
△(10)アドマイヤマスター
△(8)タッチオブマスター
<お奨めの1頭>
5R トウカイチェッカー
転入初戦は圧倒的な1番人気に支持されたレオキングダムを退けて逃げ切り勝ち。距離は1400mへ延長されたが、むしろ望むところ