10日メインは3歳交流重賞「第12回オパールカップ」。舞台は盛岡競馬場=OROパーク自慢の芝1700mが舞台。
先週の岩鷲賞から4週連続で重賞が行われ、頂点が18日(月祝)、JpnⅢ・マーキュリーカップ。前日17日(日)には古馬による芝重賞・せきれい賞、翌週24日(日)には岩手版オークス・ひまわり賞。岩手競馬も遅ればせながら本格的な競馬シーズンに突入した。
オパールカップの創設は2000年。当初は東北3県の交流だったが、現在は全国の地方競馬に門戸を開放。ここ3年連続で遠征馬に凱歌が上がり、特に昨年は上位4着までを独占。岩手勢には厳しい結果となっている。
その流れにストップをかける岩手の切り札がシーグランディだ。盛岡芝4戦3勝3着1回。JRA・福島2歳ステークス2着。ダートは13日、ジャパンダートダービーに挑戦するベストマイヒーロー、芝はシーグランディがけん引する―が岩手競馬の3歳戦線。
今季はダート2戦を使ってトライアル・はまなす賞へ駒を進めて貫禄の優勝。最後でラブミープラチナにクビ差まで詰め寄られたが、ハンデ差が4キロだったし、仮にゴールがもっと先でも交わされなかった。
ただ、ちょっと気になったのがシャープな末脚が見られなかったこと。馬体重が10キロ減ったことが影響したか、それとも昨年ほどの切れが薄れてしまったのか。しかも今回は遠征馬が加わり、相手強化は明白。半信半疑の部分は正直、否定できない。
ひとまずオパールカップを制した場合、連闘で古馬重賞・せきれい賞(7月17日)に挑戦する予定になっており、その意味でも目が離せない一戦となった。
スタープロフィットは初の芝、初の左回りなど不確定要素が多いが、スケールは上かもしれない。昨年、南部駒賞でも水沢へ遠征し、ベストマイヒーローの3着。タイム差1秒と完敗を喫したが、今年2戦目の北海優駿でハナ差2着。終始外目を回りながら、ピエールタイガーと激しいデッドヒートを演じ、成長確かなことをアピールした。
先に記したように初モノ尽くめが不安だが、社台ファームが送り込むのだから勝算があってのこと。ジャパンダートダービーではなく、オパールカップへ殴り込みをかけてきたのが何とも不気味だ。
ラブミープラチナは北海道、南関東と転籍し、通算1勝のみ。岩手初戦も中団から退いて見せ場も作れなかったが、芝へ動きが一変。前々走が初の芝にもかかわらず、直線一気に伸びて快勝。最低人気だっただけに驚きも2倍だった。
それがフロックでないことははまなす賞でシーグランディに0秒1差まで肉薄したことでも証明済み。外枠に入ったのが若干割り引き材料だが、芝適性を前面に首位争いに参加する。
リュウノフラッシュははまなす賞6着。周囲の期待を裏切ったが、中間に放馬のアクシデント。能力を出せずに終わったが、これで見限るのは早計。今回は順調に乗り込まれ、反撃を虎視眈々と狙っている。
オーナーシップはタイトルこそ手にしていないが、重賞で毎回のように上位争い。差し一辺倒の脚質のため勝ち切れないレースを繰り返しているが、それならば芝に替わるのは大歓迎のはず。ジョッキーも盛岡芝を経験している向山牧騎手。あとはスンナリ逃げた際にレディージャスミンの残り目を一考。
◎(10)シーグランディ
○(2)スタープロフィット
▲(8)ラブミープラチナ
△(6)リュウノフラッシュ
△(4)オーナーシップ
△(5)レディージャスミン
3連単は10、2の2頭軸から2着8、6。3着4、5のフォーメーション
馬複は 2-10、8-10、6-10、4-10
<お奨めの1頭>
11R ストリートダンス
前走は1ヵ月半の間隔が開いても2着確保。今回は乗り込みも順調で首位を奪回する