12月31日、水沢2000mを舞台に行われた「桐花賞」はロックハンドスターが堂々、1番人気に応えて3馬身差で完勝した。
改めてレースを振り返ってみたい。当初、逃げも考えられた1枠リュウノキングダムだったが、出遅れ気味のスタート。6番手インからの競馬となった。逃げたのはブラストクロノス。2番手にイシノウォーニング、その外にコアレスレーサー。
ロックハンドスターは中団外目を追走し、それをマークする形でサクラマジェスティ、直後インにマヨノエンゼル。前半3ハロンが37秒6。馬場、2000mを考えると結構速い流れとなった。
その後はペースが落ち着いたが、ラスト4ハロンからペースアップ。3コーナーでコアレスレーサーが先頭に立ち、離れずロックハンドスター、サクラマジェスティも続き、戦前の予想どおり有力3頭の争いになるかに見えた。
しかし4コーナーまで持ったままで追走するロックハンドスターに対し、コアレスレーサーは鞍上・関本淳騎手の手が激しく動き直線を向いて一杯。ロックハンドスターは直線手前で先頭に立ち、あとは菅原勲騎手の指示に鋭く反応。後続をジワジワと突き放し、余裕たっぷりでゴールに入った。
2着はマヨノエンゼル。3、4コーナーでもたついたのは好調時も同じ。直線ではサクラマジェスティの内をすくってクビ差先着。終盤にきてようやく復活ののろしをあげた。一方、サクラマジェスティはロックハンドスターを負かしに行った分だけ末が甘くなって3着に敗れた。
「初めての古馬重賞だったので、力関係が分からなかったが、思った以上に強かった。ここにきて成長の手応えを実感した。今年は遠征で通用しなかったが、来年は是非ともビッグタイトルを狙いたい」と菅原勲騎手。
気になる今後の予定だが「ずっと厳しいレースの連続で目に見えない疲れがあるのは確か。当面は期限を決めないで休養に専念。完全リフレッシュできてから再始動したい」と瀬戸幸一調教師。あせらず復帰を待ちたい。
3日(日)メインはB2級馬による水沢1800m戦「ジャニュアリーカップ」。シャイニーベストを本命にするか、スズノライコウにするか迷ったが、距離重視からスズノライコウを主軸視した。
スズノライコウは盛岡戦はひと息の結果に終わったが、水沢に替わって反撃。強豪そろった錦秋湖賞を完勝し、2連勝ではまゆり賞へ臨んだが、ケージーカツタロウの早めまくりに遭った上、キタノドレイコも外から強襲。スズノライコウはその間にはさまって追うにも追えない状態。
その結果3着に甘んじたが、タイム差は0・1秒差。敗れてなお強しを印象づけた。今度は完勝した錦秋湖賞と同じ水沢1800mが舞台。しかも絶対的に有利と言われる同条件で願ってもない1枠。巻き返し首位を狙うお膳立てがほぼ整ったと見ていいだろう。
シャイニーベストが転入後、着外に沈んだのはJRA交流の芝とC1・盛岡ダート1600m戦の2度のみ。他はすべて馬券対象となり、前走・師走賞では4角先頭からそのまま押し切って完勝。強さが際立っていた。
もちろんここでも勝ち負け必至だろうが、距離1800mが微妙。中央時代に一度ダート1800mを経験したが、その時は15頭立て15着。小回り水沢ならさほど心配要らないと思うが、決して適性があるとは正直思えない。加えて外枠9番からのスタート。これは間違いなく割り引き材料だが、仮に克服できればB1も突破できる。
モエレストロベリーは北海道A2から転入。前半で置かれのが痛く初戦4着止まりだったが、一戦ごとに着順を上げて3、2着。当初は広い門別コースから小回りに替わって戸惑っていたが、徐々に水に慣れてきた。しかも脚質的に1800m延長は望むところだろう。
以上の三つ巴模様と判断するのは早計。前回快勝で再び上昇テバギア、マイペースに逃げなら粘り強さを発揮ジョイチャイルドも軽視できない。
◎(1)スズノライコウ
○(9)シャイニーベスト
▲(10)モエレストロベリー
△(3)テバギア
△(8)ジョイチャイルド
3連単は 1,9、10の3頭ボックスが本線。あとは3、8を3着押さえ
馬複 1-9、1-10、1-3、1-8
<お奨めの1頭>
5レース ジョニーガンバ
一戦置きの好、凡走で今回は"負けパターン"だが、前走はハイペースしのいで逃げ切り。連勝疑わず