5日(土)メイン「早池峰賞」(盛岡ダート1200m)はJpnⅢ・クラスターカップとつながる道。このレースを皮切りに、重賞・岩鷲賞(7月5日 水沢1400m)からクラスターCがダート短距離戦の王道。
現時点での岩手№1・ゴールドマインが短距離路線へ矛先を向けてきた。シーズン初戦・赤松杯を転入後、最も強い内容で完勝したが、シアンモア記念では東海2騎に6馬身差3着。全国の強豪と戦ってきたキングスゾーン、マルヨフェニックスに完敗を喫した。
ただ、一つ気になったのがマイナス11キロの大幅な体重減。赤松杯が最高の状態で臨んだだけに、その落差に陣営も正直戸惑いを隠せなかった。これは中央時代を含め、2番目に軽い馬体重での出走。そこに酌量の余地がある。
もちろん万全だったとしても東海の2騎にはかなわなかっただろうが、いつもの反応が見られず直線でガス切れした印象。
これまでの最短距離は1400m。今回の1200m戦は生涯初めてに不安は残るものの、このメンバーでは底力が一枚上。それに1400m戦は昨年の重賞・栗駒賞(水沢)完勝で距離の融通性があることを証明済み。スッキリと勝ちたいところだ。
逆転筆頭はトーホウライデン。水沢戦で好勝負を演じながら、勝ち切れないレースを繰り返していたが、そのうっ憤を晴らすかのように緑風賞(B1)を快勝。人気はコアレスランナーが集めていたが、得意の盛岡で逆転劇を演じた。
思い出すのは一昨年の岩鷲賞。A1級平場戦を勝ち上がったばかりで6番人気と低評価だったが、それを見事覆して快勝。初の重賞タイトルを手に入れた。その時マークした1分12秒1も出色のタイム。クラスターカップで地元の期待を一身に集めたが、無念の出走取り消しとなった。
今回はB1の格下からの挑戦でA級馬が57キロの負担重量に対し、トーホウライデンは55キロで出走できるのも強み。盛岡ダート1200m適性を存分に発揮する。
5月23日、あすなろ賞はコアレスレーサー、ソニックルーラーの初対決にわいたが、その2頭を尻目に快勝したのがダンストンリアルだった。今シーズンは3着が最高で脇役に甘んじていたが、久々に本領を発揮。2着サンシャインヘイロに抜かれそうで抜かせない根性が爆発した。
オープンタイトルは昨年の岩鷲賞に続く2個目。その岩鷲賞では直線で最内から強襲。4頭がアタマ差の大接戦を制したものだったが、並ぶと根性を発揮するのがダンストンリアルの持ち味。気ムラな面があり、好走が続かないタイプで全幅の信頼を置けないが、前回と同様の展開になれば首位奪取のシーンまで。
ベルモントギルダーは南関東時代に1000m戦で<2. 1.2.2>、1200mでは重賞(アフター5スター賞・大井)で4着入線した実績を誇る。シアンモア記念の直前、脚部不安が発生して回避したのは痛かったが、短距離適性を全面に、まとめてといきたいところ。赤松杯の再現まで。
サイレントカイザーの前走・立夏賞(盛岡ダ1000m)は強いの一語だった。必至に逃げ込みを図るセプテンバーレインを子供扱い。2番手キープから直線アッサリ抜け出し、2着に7馬身差もつけた。
B2からいきなりA級馬相手は厳しいだろうが、秘めた短距離適性は決してヒケを採らない。母ベルグチェリーが中央新馬戦(ダ1000m、ダ1200m)で連続2着はダテではなかった。
◎(8)ゴールドマイン
○(4)トーホウライデン
▲(1)ダンストンリアル
△(6)ベルモントギルダー
△(5)サイレントカイザー
3連単は8を1着固定に4、1、6流し。あとは5を3着押さえ少々
馬複は 4-8、1-8、6-8、5-8
<お奨めの1頭>
9レース シルクナトゥール
目下3連勝中と破竹の進撃。初の盛岡コースも難なくこなし、ここも迷わず主軸視