月曜の盛岡競馬、5Rで『騎手ハンデ戦』が行われます。これは前開催までの騎手リーディング順位に応じてハンデが課されるという日本初のレースなのですが、第1回となる今回は最大で4kgの斤量差がつきました。
村松 学 56kg (牡55kgに+1)
齋藤雄一 55kg (牡55kgに+0)
南郷家全 53kg (牡55kgから−2)
板垣吉則 53kg (牡55kgから−2)
菅原 勲 54kg (牝53kgに+1)
関本 淳 57kg (牡55kgに+2)
菊地康朗 54kg (牡55kgから−1)
沢田盛夫利 56kg (牡55kgに+1)
高橋悠里 53kg (牡55kgから−2)
小林俊彦 55kg (牝53kgに+2)
牡馬55kg・牝馬53kgから各騎手のハンデを足し引きして上のようになっているのですが、ざっとみて55kgの牡馬がプラマイ0、もしくはマイナスになっている馬が有利そうに思えます。専門紙の印もそんな感じに見えますね。
私は、好調サイクルにのりつつ−2kgのスペースシップが有利かなと思ったのですが、果たして?この第5Rの発走は14時05分となっていますのでお見逃しなく!
月曜メインの緑風賞はダート1200mの短距離戦。ここは(11)ヒドゥンアジェンダを追いかける一手です。
前走の駒形賞、久々の短距離戦ながら抜群の瞬発力を発揮したヒドゥンアジェンダ。スウェプトオーヴァーボードの血統は極端な長距離馬か短距離馬かのどちらかに出る傾向があると思うのですが、この馬はどうやら短距離の方に出たようです。1200m戦は初めてですが、広くて直線の長い盛岡コースなら持ち味を十分に発揮できるでしょう。
対抗は(10)アルゴでどうでしょうか。短距離馬というイメージは薄いですが、気持ちで走るタイプだけに流れに乗れるかどうかだけが鍵でしょう。盛岡が合うタイプなのも確か。
3番手は(9)ケイジーウィザード。昨年の1200m戦挑戦時は流れに付いていけず敗れましたが、今回のメンバーならある程度前で捌けそう。先行してしまえばしぶとい点、今のコース状態にもマッチしています。
(2)テンショウタイヨウも流れに乗れるかどうかがポイント。この春の調子も決して悪くないし枠順も手頃。上位争いに加わるチャンスはあるでしょう。
穴なら(7)シグナルパスでは。恐らくはマイルあたりでも長い馬。この距離で先行策が採れれば違う結果も期待していいのでは。
◆買い目
馬単(11)=(10)、(11)=(9)、(10)=(9)、(11)=(2)、(11)=(7)
◆お奨めこの一頭
6R:ミスティックセドナ
いくらか相手強化になったが、まだ逃げ脚は通用する。
17日(日)メインは岩手ダービー・ダイヤモンドカップのトライアル「チャグチャグ馬コ杯 七時雨賞」(盛岡ダート1800m)、9頭立て。
当初、牝馬重賞・留守杯日高賞を優勝シルバーカテリーナの登録もあったが、無理せず自重。元々、ダイヤモンドカップが目標と陣営は語っており、予定どおりの選択。その日の激突を心待ちにしたい。
シルバーカテリーナが不在で俄然、岩手クラシック一冠目・阿久利黒賞の再戦ムードが強まってきた。改めてレースを振り返ってみたい。
(マヨノエンゼル 写真・佐藤到)
前哨戦・スプリングカップで逃げたトキワノマツカゼは大外に入ったこともあって中団外めを追走。マーチボーイが大逃げを打ち、2番手にリュウノシンゲン、その直後にダンストンジール。意外だったのはセンリグランピーで、いつもは後方待機策を採っていたが、一転して積極策に出た。マヨノエンゼルはトキワノマツカゼをマークする形で進め、早めに動いたトキワノマツカゼに合わせてスパート。
直線でダンストンジールが一杯となり、内トキワノマツカゼ、外マヨノエンゼルのマッチレースに持ち込まれたが、マヨノエンゼルがゴール寸前で捕らえて頭差の先着。自身の連勝と4に伸ばし、待望の初重賞タイトルを手に入れた。
今回のカギは舞台が盛岡に替わったこととハンデ差2キロ。マヨノエンゼルは盛岡ダート戦を1度(若駒賞)だけ使ってワタリシンセイキの3着。その前を走っていたのがダンストンジールだった。現在は主客が逆転した格好だが、先着した事実は大きい。
一方、トキワノマツカゼは盛岡がもちろん初めてに加え、左回りも初。手前替えがスムーズにいくかどうかだが、ストライド走法はコース広い盛岡に打ってつけ。また決め手勝負型というより、ジワジワと伸びるタイプのようで1800m延長も歓迎と見て間違いない。この点と2キロのハンデ差に逆転の目が出てきた。
以上3頭の争いと見るのが妥当で、他の馬に付け入る余地はなさそうだが、日高賞で逃げて2着に粘ったフジフーフー、一連の実績からセンリグランピーを押さえ少々。
◎?マヨノエンゼル
○?トキワノマツカゼ
▲?ダンストンジール
△?フジフーフー
△?センリグランピー
3連単は8、5の1、2着折り返しから3着に4が本線。あとは2、6押さえ
馬複は5−8、4−8、4−5、2−8
<お奨めの1頭>
6レース コスモジャック
中央1戦0勝から転入後、圧巻の3連勝。スタートに課題あるが、それでも連勝中なのだから、実力は推して知るべし
今週から盛岡に舞台を移し、開催替わり初日16日(土)メインはB2級ダート1000m戦「立夏賞」、12頭立て。向正面、真ん中あたりがスタート地点で約300m走って3コーナーカーブに入る。この時点で先手を奪っているのは、ほぼマイネベリンダで間違いない。
マイネベリンダは中央6戦後、盛岡芝で行われたJRA、岩手交流・ルビー賞6着から転入。初戦の盛岡ダート1400m戦で2着に2・3秒差の大差でブッチ切り、衝撃の岩手デビューを果たした。これまで2着1回3着2回の敗戦があるが、これはすべて先手を譲ったとき。ハナに立てばどんなハイペースでも凌ぎ、すでに5勝を稼いでいる。
今回の最大焦点はダート1000mの短距離戦。これまでとは比較にならないぐらいマークがきつくなり、果たして逃げ切れるか否か。
競馬に「短距離は追い込み馬」の格言があり、単調なスピードで押し切るのは至難のわざと言われている。それがマイネベリンダに当てはまる場合も考えられるが、いずれにせよハナに立ったときは舌を巻くほどの強さを誇っている。前回より負担重量がさらに1キロ増えたが、マイネベリンダの華麗な逃げに注目してほしい。
逆転筆頭はヤマニンエレメント。ハイレベルだったメイカップの再現ムード濃厚と見た。着外に沈んだのは出遅れて自分の競馬ができなかった昨年10月、盛岡C1戦の一度のみ。他はすべて3着以上にまとめ、抜群の安定感を誇っている。550キロの巨漢馬ながら器用さも兼ね備え、どんな距離にも対応可能できる。
最も怖い存在となるのがムーンライトミストだろう。中央未勝利ながらダート戦で2着2回。ダート適性もさることながら、9ヶ月ぶりの前走をアッサリ勝つのだから能力は推して知るべし。ネックは距離が1800mから1000mへ一気短縮されたこと。過去最短は1400m戦でその時は8着。速い流れに対応できるかどうかだが、中央で揉まれてきたのだから苦にしないはず。このタイプは岩手で化けるケースは非常に多い。
距離1000mを歓迎するのはレディストーン。北海道時代、1000m<1.1.3.0>とメンバー中一番の実績。岩手では3歳時の1勝のみで再転入後は4着が最高と強調材料に乏しいが、距離適性を前面に大駆けを狙っている。
他にタカノグラディウス、タイキサファリも連下に押さえたい。
◎?マイネベリンダ
○?ヤマニンエレメント
▲?ムーンライトミスト
△?レディストーン
△?タカノグラディウス
△?タイキサファリ
3連単は4、6の1、2着折り返しから8、2流し本線。あとは9、5押さえ少々
馬複は4−6、4−8、2−4、4−9
<お奨めの1頭>
11レース コアレスアミーゴ
目下6連勝中と破竹の進撃。前走も2着に1秒差で圧勝し、連勝どこまで伸ばすか楽しみ
ある日、水沢へ移動中の車内で、某編集長が突然「おい到、1000万画素のカメラってやっぱりきれいに撮れるのか?」と言い出しました。聞けば先日マカオに行ったときの写真が不満だったのだそうです。
最近はコンパクトデジカメでも1000万画素を超える機種が珍しくなくなってきています。ましてやデジタル一眼レフの世界では、ファミリー向けの普及機で1000万〜1500万、高級機になると2000万超という時代になりました。
某編集長が使っているカメラはC社のコンパクトカメラ。当時の上級機では標準的な710万画素の画像センサーを搭載しています。確かにそこを最新機種と比べれば見劣りするのですが・・・
「俺が仕事で使っているいつもの一眼レフは820万画素ですよ。編集長とそんなに変わりませんけど。」と私が答えると、「え!?そうなのか?」と驚く某K・M編集長。
そうなんです。実は最高画素数をフルに発揮できる機会というのはそれほどなく、例えば画像データを写真屋さんに持って行ってサービス判にプリントするとき、必要な画素数は、なんと約160万画素で十分。八百数十万画素あれば、六切りワイドサイズ(A4に近い印画紙サイズです)までいけます。実際には半分の画素数でも見劣り無くプリントできますから、A2に近い大きさまで引き伸ばせるということになります。ましてや多くの人がデジカメの写真を見るのに使っているパソコンのモニターやいま流行のハイビジョンテレビなんか、フルHD規格だとしても200万画素少々ですからね。
まぁ画素数が多ければ階調が滑らかに表現できる等々も言われますが、マカオの写真が気に入らなかったのには別の理由がありそうです。競馬場に着いてノートパソコンで写真をみせてもらうと、案の定、「すっきりしない写り」という画像の多くが暗いところで撮って手ぶれした写真でした。編集長のカメラには手振れ補正機能がついていますが、夜景のような明かりの少ない被写体では補正限界を超えてしまいます。
暗所撮影の基本はカメラを三脚に固定することですが、旅行中ではなかなかそうもいかないでしょう。一応プロの私でも仕事でなければ旅先に重い三脚など持って行きません。そんなときは息を止め静かにシャッターを押すこと、できれば壁や街灯、標識などなんでもいいから動かない物に体ごと押しつけカメラを固定するようにして撮れば、ある程度までカメラブレを抑えることができます。機会があったら試してみて下さい。ただし被写体の動きによるブレや、酔っぱらって手が震えている等には効果がありませんので悪しからず(笑)
編集長のカメラは当時としてはデザインや機能と価格のバランスが良く、私も一時、購入を検討した機種。ここまで説明すると、納得してまだ使い続けることにしたそうです。
ただし別の面から考えると、最近のデジカメは画素数もさることながら画像センサーとデータ処理の性能が格段に進歩し、高感度設定時の画質が非常に良くなっているようです。新しい製品は以前にはなかったような高感度を使えるようになっていますから、そういう意味では夜景もブレずにきれいに写せるでしょうね。
じつは私もこの点には非常に興味があるのです。天気の悪い日の競馬は、夕方近いメインや最終レースにはかなり薄暗くなりますよね。そんな状況で激しく全力疾走してくる馬たちをとるには、あと1段でも2段でも高い感度が使えたらといつも思います。また室内スポーツを撮る機会も多いのですが、多くの施設や体育館は感度をぎりぎりISO1600まで上げてもシャッタースピード1/250が限界。これだと卓球のスマッシュやフィギュアスケートのジャンプは撮れません。最新機種ではISO3200や6400でも、一昔前の800より画質が良いらしいです。
う〜ん、新しいの欲しいなぁ・・・・・でも買えません(泣)
(文/佐藤到)
5月10日 第35回シアンモア記念(ゴールドアリュール賞) (3歳以上・地方競馬全国交流 水沢1600m)
(シアンモア記念ゴール 1着・リュウノキングダム 写真・佐藤到)
1着 リュウノキングダム
ブローザウインドが逃げ、その後ろにサンキューウィン、3番手インにサイレントエクセル。リュウノキングダムは4番手外の絶好ポジションをキープしていつでも動かせる態勢。1周目スタンド前、ブローザウインドが14秒台の超スローに落とし、向正面から早々とスパート。3コーナーで2番手に進出し、4コーナーでブローザウインドに並び、ラスト100mで先頭。あとは後続を突き放す一方で2着に4番身差、余裕たっぷりでゴールに入った。
「ペースが遅くなったので早めにスパートをかけた。レース前は逃げの手も考えていたが、外枠だったのが逆に良かったのかも。指示にも素直に従い、非常に乗りやすかったし想像した以上に強かった。まだ4歳馬でこれからどんどん強くなるのでは」と菅原勲騎手。
「地元に戻ればまだA2条件に出られるのでそこでジックリ力をつけてからオープン戦線に殴り込みをかけたい」と斉藤敏調教師。
2着 ブローザウインド
先に行きたい馬がそろって先行激化が予想されたが、競りかける馬がなくスンナリ先手を取る。道中、超スローに落とせたのが好走要因。4コーナーでリュウノキングダムに交わされたが、前半で楽ができた分の貯金で2着に逃げ粘る。
「サンキューウィンが逃げると思ったら出足がつかなかったみたいで逃げの手に出た。マイペースで逃げたが、4馬身差では仕方なしでしょう」(関本淳騎手)
3着 オウシュウクラウン
「スタートで躓いたし、最初から行くつもりがなかったので中団は予定どおり」と関本浩司騎手。ラスト800mからペースが一気に上がったが、その流れにもついていくことができ、ジワジワと進出。あとひと押しが足りず首差3着に敗れたが、ようやく復調の兆しがうかがえた。
4着 アンダーボナンザ
後方待機策はいつもどおり。3コーナーでスパートをかけリュウノキングダムに劣らない上がりを使ったが、前半で長スローの流れに落とされたのが痛かった。
5着 ショーターザトッシ
赤松杯をパーフェクト内容で完勝し、1番人気に支持される。中団に控え、3コーナー手前からスパートは前走・赤松杯と同じだったが、直線で伸びを欠いて5着と案外の結果に終わってしまった。「赤松杯の疲れが残っていたかも」と小林騎手。