4日(月)メインはB2級「メイカップ」(水沢1600m)、11頭立て。この日から第1レース発走が11時45分へ変更。それにともないメイン10レースは発走17時05分となりますので、お間違いのないように。
4月途中からB1級以下の特別は賞金ハンデ制を導入し、同クラスで1勝ごとに1キロの負担重量が加算される。このメイカップも最高57キロ、最低53キロと4キロのハンデ差。これがどう影響するのかにも注意を払いたい。
とは言っても基本予想は能力重視。トップハンデ57キロでもヤマニンエレメントを主軸視するのが妥当だろう。岩手転入後、着外に沈んだのは昨年10月、昇級初戦のC1・盛岡ダート1400m戦で出遅れて後方のままに終わった1度のみ(9着)。
ほかはすべて3着以上にまとめ、目下2連勝中。前回・エイプリルカップでも水沢1800mの外8枠の不利もモノともせず、2番手追走からアッサリ抜け出して快勝した。
懸念材料はやはり57キロのハンデ。昨年12月、同じ57キロを背負ったC1・かまくら賞で3着に敗れているが、当時と今とではパワーの差が歴然。加えて550キロ前後の巨漢馬には前走より1キロ増ぐらいは“屁”みたいなものだろう。
ダンスシェイカーの前走内容には正直、驚いた。半年ぶりの実戦でレース勘が戻っていなかったのだろう、スタートで後手を踏んで後方2番手からの競馬。中央時代の脚質が先行だったゆえ、絶好の1枠から逃げ切り有望と思っていただけに、痛恨の出遅れになったと思った。
しかし小林騎手はあわてず騒がず後方でジックリ待機。3コーナーから徐々にスパートをかけ、バルクが逃げ込みを図るところゴール前できっちり交わして1着。スケールの大きさをアピールした。
この一戦を叩かれて気配アップは明らかだろうし、潜在能力の高さはここでも間違いなく上位。岩手で素質が一気に開花するか注目してみたい。
マイネベリンダは小柄な牝馬だが、全身がバネの塊。たとえハイペースになっても先手さえ取れれば強じんな粘りを発揮する。しかも絶好の1枠を引き当てたことも心強い。
コスモフェデラーは岩手で着外はわずか1回。ほかはすべて4着以上と抜群の安定感を誇っている。ハイペースになれば一気台頭のシーンまで。
以下、エイプリルCは57キロが影響して3着コアレスブライトも侮れないし、時に大駆けがあるジェドバトラーが連下。
◎ ?ヤマニンエレメント
○ ?ダンスシェイカー
▲ ?マイネベリンダ
△ ?コスモフェデラー
△ ?コアレスブライト
△ ?ジェドバトラー
3連単は5、4、1のボックスが本線。あとは5、4の1、2着折り返しから1、3、8、2流し
馬複は4−5、1−5、3−5、5−8
<お奨めの1頭>
11レース シルクライムライト
連勝は4でストップしたが、これはヒカルメイオーが強かった。このメンバーなら逃げ切り濃厚
5月3日(日)メインは岩手版・桜花賞「第9回留守杯日高賞」(水沢1600m)。当初、他地区から2頭のエントリーがあったが、2頭ともキャンセル。トライアル・あやめ賞の再戦ムードが強かったが、新たな刺客フジフーフーがどう割って入るかが焦点となった。
フジフーフーは岩手デビューで初勝利に9戦を要したが、毎回上位争いを演じてビギナーズカップ2着、りんどう賞3着(優勝はいずれもワタリシンセイキ)。牡馬相手にも勝ち負けの実力を誇った。11月末、2歳A2戦5着後、JRAへトレードされたが、5戦とも二ケタ着順に終わり、再び岩手入り。
あやめ賞には間に合わなかったが、再転入戦の3歳B1戦で2着に1・4秒差の大差をつけて逃げ切った。走破タイムが水沢1600m1分45秒0。これは同日、最終のB1戦1着ワラッテオクレヨを0・5秒も上回るもの(B2級戦でハルカゼゴールドは1分44秒9)。単純に計算すれば古馬B級でも好勝負になったことを証明した。これは中央のハイペース競馬で揉まれてきた成果。ここでも自慢のスピードであっさり勝利することも十分に考えられる。
ただタイムが抜けているとは言え、あくまでもB1級条件。やはり◎はシルバーカテリーナに落ち着く。北海道1勝2着2回後、南関東へ移籍。2戦14、9着と凡走したが、転入直前の3歳(牝馬)戦で2着。
岩手初戦があやめ賞だったが、3番手の好位追走から直線は馬なりで先頭。余力たっぷりでゴールに入り、既存勢力を一蹴した。前日のスプリングカップと比較して2・1秒遅くレベル差は否定できないが、牝馬同士なら別。おそらく本気で追っていれば1分47秒は切っていたはずで、それならば当日の馬場差からもフジフーフーに決して劣らない。
リリーミッションは休み明け戦でプラス21キロと大幅増。いかに成長を見込んだとしても重めだったのは明白。前回・あやめ賞の体が本来の姿だと思うが、シルバーカテリーナには完敗の内容。▲評価が妥当だろう。
フェニックスクインはあやめ賞が5ヵ月半ぶりの実戦に加え、スタートで出遅れ。これでは8着も仕方なしの結果で今回は変わり身がはっきり。
以下、あやめ賞4着テンショウスズラン、ペース速くなってアイビーの浮上も一考したい。
◎ ?シルバーカテリーナ
○ ?フジフーフー
▲ ?リリーミッション
△ ?フェニックスクイン
△ ?テンショウスズラン
△ ?アイビー
3連単は5、7、6のボックス本線。あとは5、7の1、2着折り返しから6、10、2流し
馬複は5−7、5−6、5−10、6−7
<お奨めの1頭>
9レース センリグランピー
スプリングC、阿久利黒賞とも4着止まりだったが、強豪抜けた今回はキッチリ勝つ
先週の映画ネタを引っぱります。(^^;)
映画のロケーションで、最近私の目を引いたのは「おくりびと」のワンシーン。といっても本編はまだ見ていないのですが、例のアカデミー外国語映画賞受賞報道の時にオンエアされたダイジェストの中に、気になる建物が写っていました。
テレビの解説ではそれは主人公が勤務する葬儀社の外観として撮影されたらしいのですが、その古めかしい佇まいと、錆びた金属外壁の圧倒的な存在感に見覚えがあります。以前、庄内地方を旅行したときに即身仏を安置していることで有名な海向寺を訪れたのですが、そこへ登っていく坂道の傍らにこの建物があったのを一瞬で思い出しました。 私はあまり記憶力が良い方ではないのですが、旅の目的地でも観光スポットでもない場所の3年前の記憶がはっきりと蘇るほど、強烈に印象的な景色だったのでしょうね。
もちろん現在では、酒田を代表する観光地のひとつになってたくさんの人が訪れているようです。庄内地方は国内有数と言っていいほど映画ロケの誘致に力を入れており、藤沢周平シリーズや、北野武監督版「座頭市」などのロケ地があちこちにあります。先週書いた水沢競馬場桜並木もそうですが、印象的な味のある光景というものはとても価値の高いものなのですね。
さて、最近は寒暖の差がとても激しくて、晴れた昼間はTシャツでも過ごせるほど暖かいと思ったら夕方にはコートが欲しくなるという日が度々あります。天気が崩れれば冬に戻るのではないかとさえ思うほどで、我が家でもまだまだファンヒーターを片付けることができません。先週はとうとう岩手山に雪が降り、盛岡の春の象徴である岩手山の鷲模様が消えてしまいました。
右は今日、携帯で撮ったものなので画質が悪くてすみません。
とにかくそんな天気ですから、皆様もお体に気を付け、GWの行楽に競馬にお備え下さい。
(文/写真・佐藤到)
日曜日、寒かったですね!なんでも北の方では雪が降ったそうで、高速道路が通行止めになったとか。4月下旬に高速が雪で通行止めなんて、ちょっと記憶にありませんよ。
水沢競馬場も冷たい雨と風で冬に戻ったかのようでした。これが来週、5月になると20度近くまで上がる陽気になるようですから、冬と春と夏が入り乱れている感じですね。皆様、お体にはお気を付け下さい。私は、こういう気候の変動が苦手なもので、今からビクビクしています・・・。
阿部英俊騎手の地方通算1000勝は月曜日に持ち越しとなりました。日曜終了時点で「999」、つまりあと1勝。月曜日は有力馬が多いですし、いきなりの2Rで達成、なんて可能性も十分でしょう。その瞬間に注目を!
まずはその不動の軸から行きましょう。それは(1)サンシャインヘイロ。あまりにも無難な選択ですが、前走の勝ち方を見る限り無理に逆らう必要はなさそう。
この馬は最近、春のスタートをちょっと躓くパターンが続いていて、昨年は4月に1勝を挙げたものの結局夏までピリッとしませんでした。
しかし今年は、そんな昨年を11月で早めに切り上げて休養に入ったおかげか、春のスタートが順調です。前走なども、決して万全には見えなかったにもかかわらず余裕のある走りで優勝。それだけ調子がいいという事なのでしょう。ここは黙って連勝に期待。
対抗が悩むのですが、(5)グッドストーンでどうでしょうか。3月の春初戦はいいところなく終わりましたが、叩いて体調アップならもう少しやれていいはずの馬。昨冬はA級一組戦であわや逃げ切りというレースをしています。ここは、同じような展開が期待できるメンバー。
3番手は(7)ハルサンヒコ。未だ復調途上という現状ですが、前走なども気配はそれほど悪くなかった感。そもそもこの馬は重・不良の鬼。今のコース状態はプラスになるのでは。
取捨が難しいのが(6)オヤマハリケーン。実績的には足りていいのでしょうが、JRA時代は基本的に短距離で走っていた馬。枠順が枠順でもあり、ひとまず今回はすんなり先行できた場合を考えての押さえまでと見るべきでしょう。
(4)トーホウライデンは、この馬も不良馬場はかなりの巧者。ある程度前に行く事もでき、展開や上積み等を考えれば押さえておいていいのでは。
◆買い目
馬単(1)=(5)、(1)→(7)、(1)→(6)、(1)→(4)
◆お奨めこの一頭
11R:ウメノキャロル
負けはしたものの前走は、一介のスピード馬ではない事を示して見せた。今はマイルも怖くない!
26日(日)メインはC1級「田沢湖賞」(水沢1600m)。特別戦にふさわしく12頭中9頭までが前回1着馬。馬柱にこれほど“1”の数字が並べば実に爽快。どの馬を主軸視か非常に迷ったが、前走の走破タイムが抜けていたヒカルアルタイルから入る。
(ヒカルアルタイル 写真・佐藤到)
中央3勝(ダート2勝、芝1勝)後、金沢では3着3回が最高で名古屋でも4着止まりだったが、これはA級へ編入されメンバーがきつかったから。岩手ではC1級へ編入し、相手有利は明白。前半は後方待機策を採り、3コーナー手前からスパート。4角で先頭に立ったケージールドルフは余裕でゴールするかに見えたが、ヒカルアルタイルがキッチリとハナ差交わして快勝。
2頭のレベルが高かったことは、3着以下を5馬身も離しているのでも証明。また馬場差があったにせよ、翌日の大屋梅賞の勝ちタイム(1着・リーガルマインド)より0・4秒上回っていたことも主軸にした理由だ。
逆転筆頭はそのリーガルマインド。中央0勝(地方交流・名古屋で1勝)から金沢8勝、名古屋0勝から転入。ほぼヒカルアルタイルと同じような履歴だが、大屋梅賞では豪快に突き抜けて圧勝した。
前半ハイペースを形成する中、後方9番手でジックリ待機。向正面からスパートをかけるや、居並ぶ馬をごぼう抜き。直線に入ると更に加速して後続を突き放す一方。2着に6馬身差もつけ、初戦3着のうっ憤を一気に晴らした。決め手勝負に持ち込めば逆転首位も十分あり得る。
グラスバラードは12月末から3連勝をマークし前回、C1昇級初戦も難なく突破した。ネックは大幅にメンバー強化をどう克服するか、それに尽きるが、好位キープからシャープに抜け出す中味は小回りコースに打ってつけ。ここでも好勝負に持ち込めれば将来の活躍も約束された。
キングハーバーは中央未勝利からの転入だが、<2.1.1.0>とすべて3着以上。依然、底を見せていない。500キロを超す大型馬でパワーの要るダートコースが持って来いの舞台だろう。
鮮やかな追い込みで2連勝中モエレアンドロメダ、降格後3連勝マークするゴッデスフラワーも侮れないし、他にも伏兵が多士済々。馬券的にも妙味たっぷりとなった。
◎?ヒカルアルタイル
○?リーガルマインド
▲?グラスバラード
△?キングハーバー
△?モエレアンドロメダ
△?ゴッデスフラワー
3連単は9、7の折り返しから2、8、12流しが本線だが、2、8から入る手も
馬複は 7−9、2−9、8−9、9−12
<お奨めの1頭>
11レース ダンディキング
前回は惜しくも勝利を逃がしたが、負けてなお強しの一戦。今度こそ首位奪取