30日(水)メイン9レースはC1級「かまくら賞」(水沢1400m)。このレースも54キロから58キロまでハンデ差がばらつき、それも加味して馬券検討が必要だ。
結論から言うとトーセンスプライト◎。特別2戦とも2着だったが、まずは2度の敗戦を分析から始めてみたい。
錦秋湖賞は初の1800mを意識して追い出しをギリギリまで我慢。絶好の2番手から直線入り口で先頭。満を持してスパートをかけたが、インの経済コースを進んで直線で外に持ち出したデルマジュピターが強襲。2頭の叩き合いの末、0.2秒差で敗れた。
続くはまゆり賞は距離がマイルへ短縮なら、巻き返し必至だろうと再び1番人気。逃げたポイントプリムの2番手を追走し、いつでも抜け出せる態勢を採った。
おそらく4コーナーまでは鞍上・山本聡哉騎手のイメージどおりだったに違いない。ところがポイントプリムの脚は鈍るどころか、さらに加速。トーセンスプライトをジワジワと突き放して4馬身差。
2着トーセンスプライト、3着イシノイングランドの差が9馬身もあり、ひとまず面目を保ったが、一方で最後の詰めが甘いことも露呈。正直、物足りなさが残った。
そして今回、かまくら賞。またもや足元をすくわれる可能性も高いが、ラッキーなことに当面の敵オーログランデ、ツキミデイッパイが58キロの負担重量に対し、トーセンスプライトは56キロ。加えて1400mへ距離短縮も有利に運ぶはずで、今度こそ負けられない一戦となった。
逆転筆頭はオーログランデ。中央3戦0勝から北海道へ移籍し1勝マーク。その後、中央へ戻ったが、4着が最高。岩手へ新天地を求めてきた。
その一度4着は500万下でマークしたものでC1編入は恵まれた格付け。順当に2連勝を飾り、いずれも0.9秒、0.5秒差とワンサイドで決めた。
ただ今回は同じC1級とはいえ、上の条件で戦ってきたメンバーぞろい。相手強化をどう突破するかだが、ここで勝つようならさらに上級を望めるに違いない。
ツキミデイッパイの通算5勝は1400mで3勝、1200mで2勝。しかし1600mでは2着1回が最高で距離に壁がある印象。その意味で今回の1400m戦は大歓迎でまとめて逆転まであり得る。あとは58キロのハンデがカギ。
ハナケンロマンは前走、味なレースを披露した。できれば逃げたかったが、コスモゲータイトが果敢にハナをアピール。それで2番手に控え、ゴール前でキッチリ捕らえて快勝。収穫の大きい一戦となった。今回は願ってもない内2番枠を引き当て、マイペースに持ち込んで逃げ切りのシーンまで。
あとは54キロのハンデが魅力ゴッデスフラワー、前走は低評価をはねのけて1着グリーントマトも軽視できない。
◎(6)トーセンスプライト
○(1)オーログランデ
▲(9)ツキミデイッパイ
△(2)ハナケンロマン
△(10)ゴッデスフラワー
△(12)グリーントマト
3連単は6、1、9のボックスが本線。あとは6、1の折り返しから9、2、10へ3着流し
馬複は 1-6、6-9、2-6、6-10
<お奨めの1頭>
7レース シャインレジーナ
目下3連勝中と破竹の進撃。メンバー強化感もなく、自身の連勝を伸ばすのみ
先の25日、東京都内で行われた『日本プロスポーツ大賞』の表彰式に行ってきました。お目当ては功労賞に選ばれた小林俊彦騎手。岩手からは2004年度の菅原勲騎手(同じく功労賞)に続いての2人目の事です。
功労賞というのはプロスポーツの各分野において長年活躍したり貢献したりしてきた選手・関係者を称えるもので、今回は地方競馬からは小林騎手、JRAからは横山典弘騎手が選ばれました。
例年のこの賞で注目を集めるのは大賞とか殊勲賞とかで、今年も一番話題になったのは2年連続大賞を受賞したゴルフの石川遼選手だったりWBC優勝のプロ野球・原監督なのですが、各界の名手が揃う功労賞や新人賞といった部門にももっと注目が集まっていいと思います。いろいろな分野でプロの選手ががんばっていて、活躍すればこうして表彰もされる。そんな励みになるんじゃないかと思うのです。
個人的には「ああ、この人も功労賞をもらうような年齢になったんだ・・・」と驚いてみたりため息が出たりしますねぇ。功労賞に選ばれるような選手と世代が近くなったものでして・・・。
変速開催3日目の29日・メインの五葉山賞はC2級のマイル戦で8頭立て。今日は東京大賞典の場外発売があるからみでメインレースは「8R」となっております。ネットでお買い求めの皆さんはレース番号をお間違えなく。
さてこのレース、実力的に抜けていそうな馬が揃って重ハンデをもらっているのが悩むところ。上限一杯の3kgのハンデはさすがに辛いでしょう。その取捨はなかなか考えさせられます。
しかし、ここはそんな+3kgのハンデ、57kgを背負っても(1)プリンセスビジューが優位と見ます。
JRAから転入してここまでの5戦を5連勝、その初戦こそ僅差の勝利でしたが、その後はワンサイドといっていい内容で連勝。距離が伸び、相手関係が強くなってなお強さを増している印象すらあります。
今回戦う他の7頭中5頭はこれまでに負かしている相手。それもほとんどが秒単位の大きな差をつけて退けています。俗に負担重量の差について"1kg=1馬身"といいますが、これまでの結果からすると3kgのハンデがあってもまだ数馬身のマージンがある、という計算ができます。
もちろん、前走から一気に3kg増に加えてキャリア初の経験でもある57kgはさすがに負担が大きいでしょう。元々450kgくらいのやや細身にも見える牝馬ですからね。こればかりはやってみないと・・・という面はありますが、それでも、というのが今回の結論です。
対抗は(7)スイートトーク。この馬も転入後4戦を3勝2着1回と安定しており、その内容は(1)に次ぐと見ていいもの。前々走こそ前残り&超高速馬場のせいもあって不覚を取りましたが、現状その頃ほどにはビシャビシャにならず、時計もそれほど速くないコース状態ですから、この馬の持ち味は十分に出せるはず。
ここまでの実績なら3番手は(5)に行きたいところですが、今回はあえて(6)コアレスイズムへ行きましょう。前回の勝ち星は7月の盛岡戦。半年近く勝ち星から遠ざかっていますが、それはC1級で戦っていた事もあるでしょう。再度C2に戻ってしまえば時計的には(1)以外と大差なく、それでいてハンデ0は魅力。他馬がハンデに苦しむならチャンスも。
その(5)ゴールデンダーツはけれんのないスピードが魅力であり武器の馬。ただ酷量としか言いようがない59kgは大きな不安があります。よほど楽に逃がしてもらうか、もしくは他馬がよほどハンデに苦しむかでもない限りは・・・。
あとは・・・となると能力的には(8)ローズランかなと思いますが、気性的にちょっと難しくあてにはしづらい。なら57kgでも先行力をかって(2)トーセンラフィットに行くのがベターかも。
★買い目
馬単 (1)=(7)、(1)=(6)、(7)=(6)、(1)=(5)、(1)=(2)