2日(日)メインは社台スタリオンステーション協賛・スニッツェル賞「第6回寒菊賞」(2歳オープン 水沢1600m)。このレースは正月1月2日に行われる重賞・金杯のトライアル戦でもある。
当初、南部駒賞を制したトーホウノゾミも登録もあったが、全日本2歳優駿(川崎)へチャレンジしたいとの意向があるために自重。一転して主役不在となったが、このメンバーならシュロにチャンス到来の一戦と見ていいだろう。
シュロ(中央赤帽):9月16日ホープフル競走優勝時 (写真・佐藤到)
デビュー戦・水沢850mは6頭立て4着に敗れたが、2戦目・水沢1300m、盛岡芝1000mと2連勝。前々走・若駒賞から表舞台に登場して出遅れを喫しながら、積極的なレースを披露。コンバットキックが豪快なマクリを決めて優勝したが、前が総崩れの中にあってただ1頭だけ4着と気を吐いた。また前走・南部駒賞では10番人気と低評価をはねのけ、前が2度詰まる不利を受けながらも4着に善戦。2戦とも非常に中味が濃い内容だった。
今回、南部駒賞の上位組が抜け、シュロが待望の特別タイトル奪取に王手をかける。
相手筆頭はフジプライド。3走前・りんどう賞でポツンと最後方から直線一気を決め、後の南部駒賞馬トーホウノゾミ以下を一蹴。周囲の度肝を抜いた。続く黄菊賞は初の芝で自慢の末脚が不発に終わり、前回・南部駒賞では4コーナー、ほぼ最後方まで下がったのが致命傷となって0・7秒差7着に沈んだ。
これは小回り水沢が合わないとも解釈できるが、決してそうではない。実際、水沢1400m戦で1勝をマークしており、あとは道中の位置取り次第。早めまくりに心がければ一気突き抜ける能力はあるはずだ。
南部駒賞8着カネショウボスはスタートで出遅れたのが痛かった。それでも直線で盛り返して0・8秒差にまとめ、若駒賞3着はダテではなかった。
エイプリルボーイの評価が難しい。デビュー戦のパフォーマンスが強烈だったからだが、2戦目・りんどう賞は超ハイペースがたたって6着に凡走。しかし約2ヶ月の休養明けの前走は控える競馬に徹して1秒差6着。スピード馬のイメージが強かっただけに、この脚質転換がどう出るか。うまく成功すればひと皮むけるかもしれない。
南部駒賞でシュロに次ぐ5着入線ゴールデンクリーク、スンナリ先手取れれば渋太さを発揮リュウノフリーダムも押さえが必要だろう。
◎ ?シュロ
○ ?フジプライド
▲ ?カネショウボス
△ ?エイプリルボーイ
△ ?ゴールデンクリーク
△ ?リュウノフリーダム
3連単は8、4の1、2着折り返しから1、10、9
馬複は4−8、1−8、8−10、1−4、8−9
<お奨めの1頭>
8レース エーブダンシング
岩手初戦は逃げて2着、2戦目は差し競馬から2着と自在性の脚質が武器。ここはメンバーに恵まれて勝機ガッチリ