今週の日曜日、南部駒賞のレースが終わって水沢競馬場の記者席にいた私に、盛岡からメールが届きました。
「いま雪降ってる。」
…!! 来ました〜この季節。そうこうしているうちに水沢でも雪が舞い始め、帰りの高速でもチラホラ。幸い『テシオ』の社用車は既にスタッドレスタイヤに交換してあったし、盛岡に着いてもまだ積雪とまではいっていなかったので全く焦る場面はありませんでしたが、いよいよ覚悟しなければならない時期になりました。私は冬という季節が大好きなのであまり冬をしんどく感じることはないのですが、やはりいろいろと支障をきたしますからねぇ。交通渋滞とか、水道管の凍結とか…もちろん競馬開催への影響も大きいです。
明くる月曜朝起きてみると、初雪にしてはこれがなかなかの積雪で場所によっては数cmほど積もっていました。この日は自車で水沢へ向かいながらふとラジオをつけてみると、東北自動車道は水沢の南で通行止めとのこと。水沢はそんなに降っているのか?と思わず岩手競馬テレホンサービスに確認してしまいました。結果、レースは通常通り行われたのですが、これからは時々こんな心配をしなければならなくなりますね。そういえば、通常行われている勝馬投票券の前日発売ですが、天候不良による開催中止の可能性を考えて、今シーズンはもうやらないそうです。ご利用のみなさまはお気を付けくださいませ。
さてそんな水沢競馬場。月曜日の雪景色をパノラマ写真風に撮ってみました。困りものとはいえ、やっぱりいいですね雪景色は。特に遠くの山にさらっと積もった雪が太陽の光に輝いているあたりがきれいです。これからどんどん雪が多くなると思いますが、やはり冬はこうでなくては。去年のような暖冬だと、地球が暖かくなってるんじゃないかと心配になりますしね。
ところで、この写真。5枚の写真を横につないで合成しています。合成には某社の画像結合ソフトを使ってみましたが、いやいや、きれいに繋がるもんですね。歪みが少ないレンズで水平にパンして撮影するという、いちばん繋ぎやすい条件とはいえ、つなぎ目がまったく見えないじゃないですか。昔、アナログ銀塩写真の時代はプリントした写真を重ねてカッターで切り、切り口を黒く塗って…と相当苦労したことが、今では画像を選択して実行ボタンをクリックするだけとは!
って、こんなこと言ってるとオジサンになっちゃいますよね。ある写真家はカメラを上下左右にズレの無いように振る装置を開発し、縦横にたくさんの画像を合成して作品をつくっています。(1作品が10ギガとかになるそうです)新しいことをいちはやく取り入れる能力は見習わねばなりません。
パノラマ結合ソフトはデジカメを買うとオマケで付いてきたり、ネット上でフリー配布されているものもありますよ。興味を持った方は試してみては。
(文/写真・佐藤 到)
23日メインはA2級馬による短距離特別「第8回白神賞」(水沢1400m)、10頭立て。好調馬がそろったが、ウエスタンフォルスを主軸に指名する。
近3走2、5、2着と足踏み状態が続くが、前々走5着は守備範囲を越えた1800mの距離に泣いたもの。また前走はエアルーアのクビ差2着に敗れたが、これも1600m戦で最後の踏ん張りが足りなかったため。
しかし今回は最も得意とする1400mが舞台。過去、同距離は8戦6勝2着1回。唯一の着外11着は今年1月、浦和遠征した条件交流戦で、この時は長距離輸送、初コースなどのハンデが重なったもので仕方なしの結果。それ以外ではすべて連対を果たし、水沢1400mも信頼のコース。しかも当日は雨、もしくは雪の影響で軽い馬場が予想され、そうなればウエスタンフォルスに願ったりかなったりの条件となるはずだ。
逆転首位まで十分なのがエアルーアだろう。中央9戦0勝ながら着外が一度もない上、2着2回3着2回。勝てないのが不思議なぐらい常に上位に食い込み、2ヶ月ぶりの実戦をモノともせず岩手転入初戦をアッサリ快勝。中央で毎回勝ち負けを演じてきた実績はダテではなかった。
レースぶりも好位キープからあっさり直線抜け出しを決め、非常にスマート。距離短縮も中央ダート1000m戦で2、4着にまとめており、まったく不安材料にはならない。しかも今回はハイペース模様が必至で自在性に富んだ脚質も魅力となる。
トウショウグローズは控える競馬もこなすが、理想はやはり逃げ。8枠はちょっと微妙だが、1600mでも我慢できるし、1400m戦は通算10勝(水沢1400mは3戦1勝2着2回)と自信の距離。
ヤマトスピリットも引き続き好気配を保っている。今季<4.5.1.1>の成績がそれを裏付けており、前回もラストで鋭く伸びてタイム差なし2着にまとめた。ただ、今回は1400mがネック。道中でややもたつくケースが多く、マイル以上で本領を発揮するタイプだけに直線シャープに伸びてきても届かない可能性もある。その点で若干割り引いた。
他にも水沢コースを主戦場に活躍トーホウドンファン、前回3着でダートでも通用を証明サイレントステージなど伏兵も散在する一戦となった。
◎ ?ウエスタンフォルス
○ ?エアルーア
▲ ?トウショウグローズ
△ ?ヤマトスピリット
△ ?トーホウドンファン
△ ?サイレントステージ
3連単は5、1の1、2着折り返しから8、2、6、10へ流し
馬複は1−5、5−8、2−5、5−6、5−10
<お奨めの1頭>
3レース フサイチギンガ
岩手期待の星が幾多の試行錯誤を乗り越え、ついにデビューする。左側にだけあるブリンカーが苦労の一端で陣営の努力に敬意を払いたい。まずは無事に走り、初陣を飾ることを祈るのみ