7日(土)メインは3歳馬による盛岡ダート1800m戦「第8回ミルキーウェイカップ」、10頭立て。このレースから岩手3歳の最高峰・不来方賞(8月19日 今年は水沢2000mで実施)、そしてJpn?・ダービーグランプリ(9月17日 盛岡ダート2000m)へとつながる“Vロード”である。
岩手ダービー・ダイヤモンドカップ1、2着馬セイントセーリング、マツリダワルツがそれぞれ古馬に挑戦し、セイントセーリングはA1級・エクセレント競走2着、マツリダワルツはJRA交流・東京カップけやき賞で6着。これはキャリアの差が出た格好だが、今後につながるレースは披露した。
(ハルサンヒコ 写真・佐藤到)
今回、その2頭が不在となり、ハルサンヒコには特別タイトルを手にする絶好のチャンスを迎えた。
ハルサンヒコは昨年8月、デビュー戦でひとまず2着に入ったが、以降は伸び悩んで凡走の繰り返し。しかし6戦目(12月11日)に初勝利を飾り、年明けの1月3日に2勝目をマークしてシーズンを終了。
冬休み明けの特別開催こそ太め残りのために4着に敗れたが、スプリングカップ2着を皮切りに4戦連続で2着。中味も文句なく重賞・阿久利黒賞はセイントセーリングの2着、七時雨賞はボスアミーゴの2着と地力アップは誰の目にも明白となった。
前走・ダイヤモンドカップは道中、インでじっと我慢し、直線でも最内を突き抜けて勝負を賭けたが、セイントセーリング、マツリダワルツに先着されて3着。これは3歳牡馬、牝馬?1相手だけに仕方なしの結果。ここは勝機をがっちりモノにしたい。
逆転首位まで十分可能なのがネバーオブライトだ。11月12日、南部駒賞4着後、早めに切り上げ、遠野馬の里でリフレッシュ。満を持して4月30日に戦列復帰し、アッサリ逃げ切り。能力の高さを誇示したが、以降は阿久利黒賞4着、七時雨賞3着ともう一つ物足りないレースとなった。この2戦の敗因はコーナー、コーナーでもたつき気味。ひとまず直線で盛り返すのだが、勝負どころで反応が鈍いため、それが最後まで影響した印象だった。
それならばコースが広く、コーナーのカーブもゆるい盛岡が間違いなく合うはず。そしてダイヤモンドカップを自重、無理のないローテーションにも好感が持て、アッサリのシーンまであるだろう。
血統、水沢850mで驚異のレコードをマークし、イメージはスプリンターだが、実際のネバーオブライトはピリッとした脚がない替わりに、平均ペースならどこまでもバテないタイプ。おそらく1800mも苦にしないはず。
この2頭が以下を大きく離しての本線で、このラインに割って入るのは難しいと思うのが妥当なところだが、ハルサンヒコは詰めが甘く、ネバーオブライトはもしかすると1800mに手こずる可能性もある。
その隙を狙っているのがマツノメガミ、ソードの2頭。マツノメガミは前走・3歳B1戦を見事な逃げ切りを決め、岩手初勝利を飾った。逃げてマイペースに持ち込んだ時の渋太さには定評があり、今回はそれが打てるメンバー構成。大外オーナーズスキャンがどう出るかによって左右されるが、スンナリ先手なら前記2頭の逆転の目もありそう。
一方、ソードは大崩れしないのが特長だが、最後の伸びがひと息で着止まりを繰り返している。昨シーズンまで差し一辺倒だったが、今季は2、3番手からの競馬。まだそれが実を結んでいないが、いずれ積極策が吉と出ると見ていいだろう。
あとは実績のあるダートに替わってコスモビシャモンがどこまで巻き返すか。
◎ ?ハルサンヒコ
○ ?ネバーオブライト
▲ ?マツノメガミ
△ ?ソード
△ ?コスモビシャモン
3連単は3、2の1、2着折り返しから8が本線。あとは7、1押さえだが、3、2、8のボックスも一考
馬複は2−3、3−8、3−7、2−8、1−3
<お奨めの1頭>
7レース フジノマンゲツ
前回、しんがり負け直後で狙いづらい面があるが、とにかく盛岡芝は走る。しかも盛岡芝1600mは5戦2勝2着2回と抜群の実績を誇る