21日メインはB1級以下による盛岡ダート1000m戦「第8回ジュライカップ」。前回、同じダート1000m戦・みなづき賞(6月11日 盛岡)は古馬初の実施で話題を呼んだが、レースも迫力満点。これまで距離のヴァリエーションが少なかった岩手競馬に一石を投じ、ファンには大好評だった。
そして勝ったのはヤマニンシンバル。同馬は菅原勲騎手を背に、絶好の2番手をキープし、逃げたクラマサライデンを直線でキッチリ差し切って快勝。短距離適性ぶりを存分に披露した一戦となった。
少し残念だったのはレコードタイ(2003年 ハナマル1分ジャスト)。あとひと伸びがあったら、1分を切っていたに違いない。しかも今回はその時(57キロ)よりハンデが2キロも軽減されたからには、短距離特別2連勝を飾るとともにレコード更新の期待がかかる。
逆転筆頭にトーホウハヤテを指名する。中央3勝(うち1勝は地方・浦和)をマークし、昨年12月に岩手転入。当初はA1へ格付けされ、着外を続けていたが、今季はB1へ降格して3走前、盛岡ダート1400m戦で岩手初勝利をあげた。
その後の2戦は1600mが舞台で7、4着に敗れたが、前走4着は直線一気に突っ込んで0・1秒差4着と僅差にまとめている。
何といってもトーホウハヤテは04年、中京ダート1000m・500万下で1勝(走破タイムは1分00秒3)をマークしている点。これが強調材料となり、ここは大きく狙ってみたい。
ゲンパチコジーンはみなづき賞で1番人気に支持されたが、短距離戦では痛恨の出遅れ。そのため後方8番手からの競馬を余儀なくされ、メンバー中一番の上がり脚を駆使したが、0・8秒差5着に敗れた。
今シーズンは順調に使われてすべて入着を果たし、7戦1勝2着1回3着3回。抜群の安定感を誇り、今日こそ格上の底力を発揮したいところだ。
今回、トップハンデが57キロで最軽量が49キロ。この8キロのハンデ差が予想をおもしろくしているが、その49キロのハンデで臨めるのがユーセイキャロルだ。
現在の格付けがC1級で51キロが定量だが、ユーセイキャロルは牝馬だからさらに2キロのアドバンテージが与えられた。岩手での最高格付けはB3級で、メンバーは明らかに強化されたが、盛岡戦に限れば18戦5勝2着3回と得意としており、しかもここ2戦のダート1200mで3、4着にまとめ、調子は上々だ。繰り返して言うが、49キロの軽ハンデの馬が仮に勝てば、今後さらに1000m戦は評判が上がること間違いなしだ。
ナイキザフォースはみなづき賞0・4秒差3着。最後のひと伸びが足りなかったが、これは58キロのハンデも堪えたと解釈したい。岩手競馬で57キロからのハンデ増はかなりの負担になるのが通説。実際、57キロまでなら何とかこなすが、58キロになって凡走するケースを数限りなく見てきた。とすれば今回はたかが1キロ減だが、いわゆる競走能力に支障がないであろう57キロで巻き返す可能性は十分にある。
盛岡ダートはすべて3着以上ヒデノウラノスもノーマークにはできない。レース内容も好位から粘るケースが多く、それならばダート1000m戦は大歓迎かも。
3連単は6を1着固定に5、10が厚めだが、2、7、9にも手広く
馬複は5−6、6−10、2−6、6−7、6−9
<お奨めの1頭>
7レース ミヤビツヨシオー
前回2着に敗れ、連勝は3でストップしたが、敗因をプラス10キロの体重増に求めたい。今度はきちんと巻き返す。
マーキュリーカップも終わり、7月も下旬となればそろそろ梅雨明けの便りも聞こえてくる頃ですね。となれば夏本番はもうすぐそこ! いつもパソコンの前に座ってオッズパークをご覧の皆様も、お出掛けのプランを練っていたりなんかするのでしょうか。
岩手競馬恒例の“真夏のスプリント戦”クラスターカップは、今年はお盆の水沢競馬場で行われます。もしまだ夏の旅行予定が決まっていないなら、いかにも地方競馬らしい雰囲気漂う水沢競馬場でのんびりなんていかがですか?
さて、話はいきなり競馬から逸れますが今日は写真のお話。行楽シーズンに入り、みなさまも旅行先などで記念写真を撮る機会が多くなると思います。しかし折角の想い出になるはずが、背景がうまく入らなかったり、人物が豆粒のように小さかったりしてイマイチな写真になったことはありませんか?
オーロパーク盛岡競馬場でも、よく入場ゲートを入ってすぐ正面にある馬像のところで記念写真を撮っている家族やグループを見掛けます。「よ〜し、ここで写真を撮ろう!」となると、モデルとなる人たちはみな馬像の脚元に行って並びポーズをとります。しかし人間の身長は大人でも1m数十cm。対して馬像の顔は頭上4〜5mのところにあります。これだとたぶん、こんな↓↓写真になっているハズ。
これでは人物が小さすぎて、せっかくの表情もよくわからないですよね。
そこでワンポイントアドバイス。被写体となる人は背景物の直前に整列するのでなく、もっとカメラに近いところに並びましょう。まず撮影する人が背景に向けてカメラを構え、そのあとでモデルになる人物がちょうどよく構図に収まるように、撮影者がモデルの立ち位置を前後に指示すると上手くいきます。
言葉で書くと分かりにくいので図にするとこういう状態。
この図の下側のようにすれば、背景も表情もしっかり写し込むことが出来ます。カメラポジションは低めに構え、ズームレンズ付のカメラであれば広角側を使うとより良いでしょう。
この夏はこれを頭の隅にでも覚えておいて、良き想い出となるような記念写真を撮影して下さい。
(文/写真・佐藤 到)