松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
土曜日の午後。それまで晴れ間が拡がっていた空が徐々に黒い雲に覆われていったかと思うと、ザッという音と共に土砂降りの雨が叩きつけてきました。コース上にはあっという間に水たまりができ、側溝も溢れんばかりに雨水が流れていきます。その間、ほんの15分ほどの出来事です。
この日は朝から重馬場でやや速いタイムで決まるレースが続いていましたが、この雨のおかげでそれに輪をかけた超高速馬場に変貌。9RのA1級戦が1600m1分41秒3(6日に行われた重賞・シアンモア記念の勝ちタイムが1分42秒7ですよ?)で決まったかと思うとメインのA2・石桜杯は1800m1分55秒4。最終11Rなど、B3級にもかかわらず1600m1分41秒0の今季最高タイの高速決着となりました。
8Rから9Rまでのわずかな時間に、正確には9Rの出走馬がパドックからコースに出て、レースまでの15分ほどの間にガラリと状況が変わるのですから、まあ1年の間にもめったにないような天気のせいとはいえ、競馬の神様というのは気まぐれなんだなあと思わされますね。