この一週間〜10日間ほどは、本当に長い日々でした。あと1年とか2年とかという先ではなくて、“あと2週間”というところで突然その先の展望がなくなってしまう不安感。 競馬場の廃止、という出来事はこれまでも何度も見てきた事で、すっかり慣れっこになってしまったと思っていたのですが、自分の身に降りかかったそれは想像以上にインパクトが大きかったです。
いろいろあって非常にドラマチックな経緯の末に来年度の競馬継続が決まったわけですが、今日も特別開催で久々に地元のレースを見て、つくづく思いました。
「競馬ができるのって、いいなあ!」
さあ、予想に行きましょう。26日月曜日のメインレースは『奥州競馬振興懇話会会長杯』と銘打たれた3歳A級・ダート1600m戦です。実質オープン級ながらも重賞でも特別でもない平場戦、しかし3歳トップクラスがほぼ顔を揃える、非常に見どころの多いレースになりました。
このレースの主役はやはりこの馬、2歳女王に輝いたパラダイスフラワーでしょう。全日本2歳優駿G1ではらしくない内容で9着、続く金杯では逃げ馬を捕らえきれずの2着と終盤戦ではややピリッとしないレースが続きましたが、それまでの走りを見れば、地元勢相手ならやはり一枚上手の力を持つ事がはっきりしています。
連戦の疲れを見せていた彼女にとっては冬季休催はちょうどいい休養になったはずですし、昨年、早い時期にデビューしてすぐ活躍を始めたように、仕上がりも早く休み明けを苦にしないタイプ。ここは2歳女王の力をきっちりと見せて、前回敗れたセイントセーリングに借りを返す舞台です。
対抗はカネショウエリートでどうでしょうか。前走のJRA遠征は、芝の1200mではさすがに力を出し切れなかった印象。地元に帰ってダートのマイル戦なら手頃な条件、寒菊賞優勝時のような逃げを打てるなら、今のコース状態なら残ってしまう可能性十分です。
そしてダンストンリアル。2歳時の重特実績ではやや物足りないのですが、走ってきた相手関係でみればこの馬もなかなかの力の持ち主である事が分かります。外枠の先行馬が多い中、内枠で粘ってかつ差しに回れたなら、展開も味方してくれそう。
単穴的存在としてまずマツリダワルツ。小柄な牝馬ということもあってやや展開に注文が付きますが、はまったときの末脚の破壊力は現3歳の中でも最右翼。先行馬がパラダイスフラワーとやりあった末に潰されたら・・・と想像したら、この馬にも出番があっておかしくない。
もう一頭はセイントセーリング。マイルの大外枠、57kgと不利な材料が揃ってしまいましたが、ここまで重賞・特別各1勝の力は伊達ではないはず。
買い目は2枠2番パラダイスフラワーを頭にして1・5・9・11へ。馬単なら1着ながし、3連単なら1着固定の2着以下ボックス。パラダイスフラワーを信頼して裏目は考えない事にしましょう。
◇その他のお奨めレース
8R:7枠の2頭、コアレスコンドルとウエスタンフォルスに注目。どちらも昇級戦・一気の距離延長ですが、いずれB級程度なら突破する力がある馬のはず。不利な材料は気にせず強気に狙ってみたいところ。
9R:8連続連対中のマイネルヘルシャーから。A級からの降級馬もいるがさほどの相手強化感なく、距離も手頃。