みなさんはじめまして。テシオのよこてんこと、横川です。前回は当誌の編集長が自己紹介をしまして、今回は私の番ということになりました。
さて、私は生まれも育ちも盛岡で・・・と言いたい所なんですが、実は生まれは南国・高知。その後福島・京都と移り住んで、そして現在、みちのく岩手は盛岡で暮らしています。
よく「なんで高知生まれなのに盛岡で競馬の仕事をしてるんですか?」と聞かれるんですけど、その時に高知で生まれて福島、京都と・・・という話をすると、相手が競馬好きな方ならたいてい「ああ!」と納得して下さいます。そう。みんな競馬場のある街なんですよね。
ギャンブルと名のつくものにはいろいろ手を出してみるけれど、結局、競馬が一番好きなのは、やっぱり生まれた時から『競馬場のある街』の空気の中で暮らしてきたせいなのかもしれません。
え、本当の理由はって?それはまあ、秘密という事にしておきましょう。
自分が初めて競馬場に足を踏み入れた日の事、今でもはっきりと覚えています。
最寄り駅から競馬場まで歩いていく間からもう興奮しっぱなし。競馬場の建物が見えたと言えば騒ぎ、パドックだスタンドだと、右を向いては「へぇ〜」左を向いては「へぇ〜」、もう見るものが何もかも珍しいという状態でした。
でも、不思議な事に、その時競馬場で初めて見た生のパドック・生のレースの様子もなんだかはっきり覚えてるんですよね。
その時の私は、素人なりにパドックで「いい!」と思った馬を1頭選び、そこから1番人気以外の人気上位馬に(ああ、昔から穴党なんだこれが・・・最初から道を誤っている)流すという作戦を採りました。
しかし、レースでは当たり前のように1番人気が勝ち、私が狙った馬は10着。勝ち馬はその後オープンまで行った馬ですから、本当は逆らっちゃいけない馬でしたね。
でもまあ、私が買った馬は結局一頭も掲示板に残れないという惨敗でしたけど、それから10何年も経った今でも、そのレースの事は鮮やかに思い出します。こうして書いているだけでも、パドックを周回する私の狙い馬、そのひづめの音が耳に鮮やかに甦ってきます。初めての生のレースは、それだけ私に大きな刺激を残してくれたわけです。
今こうしてオッズパークという新しい舞台に立つと、初めて競馬をした日の新鮮な気分を思い出します。この記事を読んでいただいているみなさんにも同じように、新鮮なドキドキ・ワクワクを感じていただいて、そしてもし、初めてオッズパークにやってきた日がみなさんの忘れられない日になったなら・・・。そんなお手伝いができるよう、がんばります。よろしくお願いします。