オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。筒井健太に大チャンスが到来
準決勝戦の8Rと9Rは小雨に見舞われたがかろうじて良走路に近いコンディションが保たれて、雨の連対率が高くない筒井健太は8Rに勝利し、最大の難所を乗り越えられたことがまず幸運だった。最終日4日目は良走路で実施される見込みが有望で、10線の最内枠という絶好のポジションを得た(2つめの幸運)筒井は、この大いなるチャンスを逸する手はない。0ハン両名をはるかに上回る本走タイムが今節出ているので、武器の捲りを存分に発揮して先頭へ抜け出そう。
2月下旬を最後に1着を取れていない鈴木健吾だが、今回を含めた直近3節は2・3着を多く獲っていることが表すように、他選手を追走・追撃しつつ後続を抑える粘り強い走りが今月は冴えている。
稲川聖也は3節前の山陽ナイターからエンジン急上昇して今回の優出に至った。今節は3車並び・4車並びの大外枠に置かれてもスタート直後に鋭く加速できていて、決勝戦も4車並び大外枠からトップスタートが決まるケースを想定しておく必要がある。
穴候補には小林頼介を挙げたい。今年の2月後半から大敗が減り始めて、3月10日から今回までの5節16走はほとんどが3着以内に好走している。本走タイムが出なくても走りが実に軽やかで、後続の攻撃に対する防御力もあるので、ここでは展開を左右するキーマンになりそうだ。
◎ 3 筒井健太
○ 6 稲川聖也
△ 7 中野憲人
▲ 4 鈴木健吾
穴 2 小林頼介
おすすめの買い目
3=6-742
穴なら
2=7-643
文/鈴木
初優勝をもくろむ0ハン両名
田中崇太は2級車なので、内枠1級車の本田仁恵が先行から逃げ態勢。ただ今春あたりから田中崇太は10メートル後ろの1級車に叩かれないレベルの出足を安定して見せられるようになり、ここでも本田に喰い下がり続けられれば道中で捲りを仕掛けるチャンスがあるかもしれない。
松井大和は優出した前節ミッドナイトよりも攻めの素早さに磨きがかかり、同ハン内枠の西村義正に手間取らず0ハンを直撃する形へ持っていければ抜け出しも可能。逆に西村義がアウト型の同ハン2名を張りながら0ヘン勢へ突っ込むと、ちょうど2年ぶりのVへ近づけそうだ。
◎ 1 本田仁恵
○ 2 田中崇太
△ 4 松井大和
▲ 6 小原望
穴 3 西村義正
おすすめの買い目
1=2-463
穴なら
3=6-5412
文/鈴木
9R...地元の中村雅人が躍動
中村雅人と有吉辰也が自在の捌きを見せそうだ。準決勝戦へ向けて思いきったセッティング変更を施すと語った高橋貢の試走気配に注目。吉林直都は実績ではだいぶ見劣るが若さと勢いで大仕事を成し遂げるか。
◎ 3 中村雅人
○ 4 有吉辰也
△ 2 高橋貢
▲ 1 伊藤信夫
穴 5 吉林直都
おすすめの買い目
3=4-215
穴なら
5=4-321
10R...ダッシュ決める黒川京介
内枠から順番にスタート出るケースもあるが、スタートライン過ぎから黒川京介が伸びて1周回1コーナーで先頭を奪う。丹村飛竜は試練の大外枠に置かれたが、思いきった捲りを放って早めに番手を上げられれば優出圏内に入ってくるか。4日目の伸び鋭かった渡辺篤が黒川のスタートに乗って出ると上位争いに加わるチャンスが生まれる。
◎ 3 黒川京介
○ 1 永井大介
△ 2 荒尾聡
▲ 8 丹村飛竜
穴 4 渡辺篤
おすすめの買い目
3-1=284
穴なら
4=3ー128
11R...外枠2名の一騎打ち
エンジン完調には見えないが総合力で優っている鈴木圭一郎がスタート直後から佐藤励を射程に入れる形でレースを進めて道中で仕掛けよう。小椋華恋が0ハン2級車の福岡鷹を叩いてスタート出る可能性が十分にある。だが逆に福岡が残してペースを掴むと3日連続の独走を披露するケースも考えておきたい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 佐藤励
△ 2 小椋華恋
▲ 3 伊藤正真
穴 1 福岡鷹
おすすめの買い目
8=7-231
穴なら
1=7-823
12R...穴なら松尾彩の逃げだ
青山周平はスタート後1~2コーナーの伸びが強力なので大外枠を苦にしないだろう。浦田信輔が予選中から飛び出しが鋭いので外寄り6枠でも序盤に好位まで上がるか。鈴木宏和が4日目にスタート上向いたが、松尾彩も今節の出足いいので先回りすると一発を秘める。
◎ 8 青山周平
○ 6 浦田信輔
△ 3 鈴木宏和
▲ 1 小林瑞季
穴 2 松尾彩
おすすめの買い目
8-6=312
穴なら
2=8-361
文/鈴木
浜野翼が初優勝を決めた!
準決は重走路で行われた山陽オーバーミッドナイトだが、優勝戦は良走路となった。レースは0ハン単騎の浜野翼がスタートを残して逃げ展開を作る。10線の松井は付いていくことができず、20線から先行した阿部仁が交わしていく。2番手に立った阿部仁は、前を走る浜野翼との差を詰めにかかるが、なかなか射程に捕えることができない。周回ごとに僅かに距離を縮めることができたが、最終的には浜野翼が振り切ってゴール。準優勝は阿部仁で、3着には牧瀬が入った。
浜野翼はこの優勝が自身初。同期の36期は早めに初優勝を迎える選手が多かったが、浜野翼もこれでそこへ仲間入り。今回の優勝戦では最重ハンの30メートル前に置かれているが、今後はハンデがもっと重くなってくることだろう。0ハン単騎から逃げ切ったようにスピード面は問題ない。今はやや不安視されているスタートの改善と、追い込むレースでのさばきが今後の課題になっていくが、それを乗り越えた時、オールラウンダーである父親の背中に一歩近づけるだろう。
野本佳章の速攻が炸裂した
最終日3日目は今節初めての雨走路でおこなわれたが、良走路の予選~準決勝戦を勝ち上がってきた決勝戦メンバーには不思議と雨巧者が揃った。
今年3月に優勝してからハンデ重化して、最重ハンで戦うようになって数節、安定して好成績を挙げられるようになってきた野本佳章が、30メートルの最内枠から20メートルの3車をまとめて突き抜く抜群のスタートを披露。田中哲はすぐに態勢を立て直して野本の外を追走する形を作ったが、結局6周後のゴールまで追い越すチャンスは掴めなかった。
田中哲と同ハンの20線に置かれた1番人気の中野光公が追い上げて、ゴール寸前では田中哲へ急激に差を詰めたが3着まで。その中野光にレース序盤に内へ押し込められた山際真介は自分の得意なアウトコースを走れず圏内へ上がれなかった。
野本は今年2度目、通算6度目の優勝。スタートの鋭利な切れ味はオート界を見渡しても相当のレベルであり、今後も最重ハンに定着しつつ活躍を重ねていきそうだ。
文/鈴木