
総合力で攻め上がる新井恵匠
予選~準々決勝戦から一転して準決勝戦は雨走路で実施。予報によれば最終日4日目も濡れ走路で行なわれる見込みが高そう。
数節前から捌きの決定力が戻ってきていた新井恵匠が、準決勝戦は終盤の攻めどころを見逃さず車を2着に押し上げて優出。鈴木宏和・青島正樹・笠木美孝たちライバルが敗退したため単独での最重ハンとなり、同ハンとの先行争いといった要素がなく自分のリズムで展開を作れる。
20線3車のスタートは内から枠ナリに出そうだが、遠藤誠の進み方がスムーズさを増していて、鈴木静二を序盤に交わして軽ハン追撃態勢。ただ、今節の良走路で計時した本走タイムは米里崇徳や鈴木静の方が速いので、この両名も天候に関わらず上位争いできよう。
野田光宏は良走路でのタイム比較からは重ハン勢に太刀打ちできそうにないが、雨走路の連対率はこの7名の中でもトップクラスであり、むしろ雨が降ってくれた方が好走できる可能性はアップする。
◎ 7 新井恵匠
○ 5 遠藤誠
△ 6 米里崇徳
▲ 4 鈴木静二
穴 2 野田光宏
おすすめの買い目
7=5-642
穴なら 野田光宏にとって近年では最大の初優勝チャンスだ
2-7=564
文/鈴木
またしても黒川京介の完全V
2月18日~22日の川口ナイトレースを5戦5勝で制した黒川京介が、今回の川口デイレース4日制も初日から無敗の3連勝で優出して1番人気。優出した8車中6名を占めた飯塚勢の中から、実績上位の有吉辰也と、試走気配が良くて単騎0ハン発進も有利とみられた佳元光義が対抗人気。
おととし頃からスタート遅れるケースが減ると共に大レースでの活躍が増えて、今節も先制攻撃を決めるシーンの見られた森本優佑が、黒川・有吉の内枠からスタート先行。そして1周回2コーナーで20線の北原岳哲・松尾隆広のインえぐったが、立ち上がりのコース取りが少し大きくなった内へ黒川が入って一気に前へ出た。その後は、逃げていた佳元を3周過ぎに捕えると森本との車間を徐々に拡げながら1着ゴールに飛び込んだ。
黒川はこれで通算9連勝。地元川口所属の後輩である上和田拓海や佐藤励に先に達成された、通算10連勝へ初めて到達できるか。次に出走するレースは3月5日~9日の川口デイレースG1『開設記念グランプリレース』だ。
文/鈴木
後半にパワー見せ付けた三浦康平
佐藤智也・浅倉樹良37期の動向にも注目が集まった優勝戦。今節、昇り調子の野本佳章も含め、試走3.26秒と石川哲也と同タイムながら攻めの早さで一番人気になったのは三浦康平。3連単は7-3=6と7-3-4が人気上位。2連単は7-3、7-6、7-1、7-2と続く。
スタートで浅倉を叩いたのは野本。その勢いで逃げる佐藤智も捕えてしまうが、ジワジワと三浦が浮上し一対一に持ち込みイン攻め。準決は2着だったが、5日間で4勝の準パーフェクト。近況、調子いい印象の三浦だが、意外にも優勝は昨年8月以来。通算Vを13とした。前期AからSにランクアップしたのはダテじゃないことを証明した。
このあとは、川口の開設記念、浜松のプレミアムカップと記念参戦が続く三浦。メンバーは揃っても調子の良さで見せ場を作ってもらいたい。
黒川京介が9連勝での連続優勝へ
三寒四温のたとえのごとく気候が春へ向けて動き出した今週。先週の前節ナイトレースから今節デイレースへ替わり、さらに日ごとに温暖になってきた気候に対応してエンジンをしっかり合わせ続けている黒川京介が、前節に続く完全Vへ全力疾走。今月は14レースに出走して、『SG全日本選抜』決勝戦6着以外の13レースはすべて勝利している。次節の川口G1『開設記念グランプリ』に最高の形で臨みたい。
初日は折り合いを欠いた面もあったが2日目以降は安定した内容で連勝してきた有吉辰也が最大のライバル。2日目からスタート切れてきた森本優佑が先に進んでいく展開も十分ある。
ブロック巧者の青山文敏が梅内幹雄より先行して20線勢の行く手をさえぎる形になると、佳元光義の逃げには有利に作用する。
◎ 8 黒川京介
○ 7 有吉辰也
△ 6 森本優佑
▲ 1 佳元光義
穴 2 梅内幹雄
おすすめの買い目
8=7-612
穴なら 黒川と共に地元の牙城を守るべく梅内幹雄が力走するか
2=7-861
文/鈴木
速攻の新井淳を猛追する三浦康平
連勝は準決勝戦で途切れてしまったが三浦康平の機力は依然として良好であり速攻力も下がっていない。2着に敗れた準決勝戦のあとは、展開が敗因とうかがわせるコメントを語った。この決勝戦では同ハン2車を序盤に退けて30線へ差を詰めにかかる。
その三浦を準決勝戦で破った新井淳は、発走時にチェンジを入れてからの伸びが一段と増大しており、10メートル前の浅倉樹良は2級車ゆえにスタート残せるかは微妙な情勢。浅倉が追ってこれなくなれば20メートル前の単独0ハン佐藤智也が逃げ態勢に入るチャンスは拡がるが、今節だけでなく過去も含めて伊勢崎で本走3秒台を出したことがなく、車券圏内に残るには大幅なタイム上昇が必要となる。
新井日和は相手関係が有利な準決勝戦Bに勝利したが、こちらも今節の計時タイムは4日間とも3.40秒近辺でしかなく、また30線両者、特に新井淳は防御力も高いので攻略するのは難しいとみる。
人気の盲点になりそうなのは石川哲也か。今節は大き目のコースを通ってスピードに乗れているので、前団が混み合うようだと捲りが決まるかも。
◎ 7 三浦康平
○ 4 新井淳
△ 3 野本佳章
▲ 1 佐藤智也
穴 6 石川哲也
おすすめの買い目
7=4-316
穴なら
6=7-124
文/鈴木