
念願の初優勝なる! 伊東玲衣
準決で試走、本走とも好タイムで優勝戦へ進んだ伊東玲衣が人気を背負った。今月の山陽ミッドナイトから調子上げてる北市唯、準決で阿部剛士を差し返した片野利沙とガールズが前団を形成する。大ケガから復帰後の初V狙う影山伸も人気の一角を担い、完全優勝がかかる早津康介は今節で一番悪い試走タイムと暗雲が立ち込める。3連単は1-5-7、1-5-6、1-5-3。2連単は1-5、1-6、1-3に5-1も売れていた。
まずは先行で伊東が逃げ態勢入り北市もなんとか後ろのスタート残して伊東に続く。10mは深沢隆が先行し影山伸の攻めを抑える。伊東は軽快に逃げ青旗通過も北市がアウト伸びてゴール前肉薄し「あわや」の僅差。気がつけば阿部剛士が4番手へ浮上していた。
川口ナイトレースでは初めての優勝戦で見事、自身初Vを遂げた伊東。負けはしたが北市の走りっぷりもアッパレだった。片野は見せ場なく終わったが、川口の夜空に花を咲かせてくれた伊東に『おめでとうございます』と言いたい。
伊東玲衣に初優勝のチャンス到来!
0ハン両者のスタート争いは1級車の伊東が断然有利。ここは先行していくだろう。10線3車並びのスタートは最内の片野が先行しそう。深沢も互角のスタート力を持つ。影山は長期離脱から復帰2節目だけに、まだスタート感覚は本物ではないとみた。20線両者も枠ナリ発進。
まずはレースを引っ張ることになる伊東。準決では上がりタイム406をマーク。同じタイムを出せば後続は追い込みづらくなる。最初から一番前を走る展開なので、最大の敵は自分自身。平常心で走ることができれば、そのまま押し切れる。10線最内の片野はスタートで北市を叩く可能性がある。そうなると伊東を追って一対一の態勢を作れる。状況によっては先頭に躍り出られるだろう。優出メンバーの中で今節最も良い上がりタイムを出しているのは早津康。初日から全て1着で優出しているので、完全優勝にリーチがかかってる。安定感からは阿部剛を重視。北市はスタートを残すことが絶対条件。その上で、後続が来る前に伊東を交わせればペースが上がる。
◎ 1 伊東玲衣
○ 3 片野利沙
△ 6 早津康介
△ 7 阿部剛士
▲ 2 北市唯
おすすめの買い目
1-2367-2367
穴なら 力をつけている北市
2-1367
序盤の攻防が勝敗を決めた
3連単のオッズは青山周平の首位と黒川京介の首位が上位を占めて、鈴木圭一郎を首位に採った組み合わせは10番人気に初めて登場。車券から2強と評価された、この今節全勝の2名は決勝戦の試走タイムも同じ3.27秒。勝敗のゆくえはどちらがスタート先行するかにかかっていると目された。
レースが発走すると、2枠の黒川がグーンと伸びてスタートラインをトップで、3枠の金子大輔が2番手で通過。しかし青山周は1周回1コーナーにおいて黒川の内をえぐるように伸び返して2コーナーからの立ち上がりで先頭を奪取。続く3コーナーでは黒川が再び前へ出かけたが、青山周は先頭を譲らなかった。そこからは彼が技術を磨き抜いてきたブロックが発動。黒川は望みを捨てずに攻め続けたが、鉄の壁はビクともしない。結局ほぼ8周回先頭を守った青山周による通算6度のプレミアムカップ制覇となった。
鈴木圭はスタート4番手へ枠ナリ発進したが、1周回バックストレッチで3番手の金子大へ仕掛けて車を引いたところを外から荒尾聡、内から佐藤励に交わされてしまい後退。だが5周目に荒尾を抜いて以降のアシ色は、現S1の看板がダテではないことを示した。7周回4コーナーで金子大を捲り3番手へ上がると、ゴール前の直線立ち上がりで黒川をも捲って2着。
今年の初優勝はまたしても持ち越しにはなったが、今年最高レベルと感じさせる伸びを示し、1か月後に控えるSGオールスターへの視界はむしろ明るくなったと捉えたい。
文/鈴木
無敗2名による頂上決戦
決勝戦の枠番は抽選によって決められて、今節4戦4勝の2名が内枠を占めた。黒川京介がスタート伸び勝って1周回1~2コーナーで先手を取りきれれば、そのまま独走してのVもありうるが、オープン戦1枠からの展開の作り方を熟知している青山周平が、そうはさせじと先回りして、道中も他者の追撃を抑え込みにかかる。
準決勝戦で有吉辰也をあっさり交わした金子大輔、木村武之が滑り始めたとはいえ一発で差した佐藤励のエンジン状態も相当に優秀だ。
松尾啓史も有吉を攻略したが終盤の周回であり、早めの仕掛けは期待しにくい。鈴木圭一郎は準決勝戦のタイムは速かったが、後半は佐藤励に接近されていたし、立ち上がりが外へ張り気味に見えた点も気がかりだ。鈴木宏和は篠原睦が前に詰まったところを捲れたが、3日目のレース後にスタート伸びていないと語ったごとく、絶頂時に比べると出足の切れ味は物足りず、この決勝戦でも首位争いにまで加わることは難しいと判断した。
◎ 1 青山周平
○ 2 黒川京介
△ 3 金子大輔
▲ 4 鈴木圭一郎
× 5 佐藤励
おすすめの買い目
1=2-345
穴なら
5=1-234
文/鈴木
吉林直都が完璧なレース運びで優勝!
山陽ミッドナイトの優勝戦は浜松の36期・吉林直都が優勝した。10線に3車並んだ大外からスタート先行すると、小栗がペースを上げる前に交わしていけた。その後はマイペースの走りで1番にゴール線を駆け抜けた。後ろでは内山雄が小栗に苦しんでいるところを栗原佳が自在に攻めて2番手に立った。小栗はそのまま粘り込み3着入線。長田恭は追い込みが決まらなかった。
吉林は今年3回優出しているが、今回の優勝で今年V2。もう一つの優出は反則妨害に終わったが、レースの流れとしては優勝できる動きがあった。現時点で36期のトップは栗原佳だが、同じ浜松の吉林も着実に成長しており、栗原佳に追い付けるだけの技量が身に付いている。今後も浜松36期両者の動向には大注目だ。