オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
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G2ミッドナイトチャンピオンカップの展望
前回大会の実施からわずか2か月、黒川京介の2連覇ムードが一気に高まってきた。
2024年度の最終日、3月31日の前回ミッドナイトチャンピオンカップ(山陽で実施)優勝戦は、黒川が本走タイム3.341秒で優勝。1か月後の川口ナイターSG『オールスター』優勝戦はゴール寸前、佐藤励に逆転をくらって3着となったが、さらに1か月後の5月25日。川口ナイターG2『川口記念』優勝戦は、ひとつ内枠の佐藤励より先にスタート出ると、ゴールでは20メートルのリードを作って完勝。その1着タイムは3月31日と全く同じ3.341秒だった。
2連覇を果たした川口記念に続いて、今大会も地元勢を差し置いての山陽2連覇は大いに有望な情勢だ。
その前回ミッドナイトチャンピオンカップで準優勝したのは松尾啓史。彼もまた先週の川口記念にも優出しており5着だったが、川口は黒川の庭。今度は松尾啓のホーム・山陽へ場所を移す。
課題として先行力が挙げられるが、前回ミッドナイトチャンピオンカップ優勝戦はスタート遅れての離れた最後方7番手からゴールでは黒川まで数メートルまで迫っていたし、夜が更けるほど速いタイムが出る傾向もあるので、今回の舞台では地の利も生かして、川口記念で黒川に付けられた差を詰めて、逆転・リベンジまでもっていきたい。
今期の山陽ランキングトップ、すなわち地元エースは浜野淳。前期A-13からS-19へとジャンプアップした今期は、10年ぶり16度目のタイトルを獲得してエースの看板に箔を加えたいところ。
前回ミッドナイトチャンピオンカップは準決勝戦へ進出しての5戦2勝。今回は2週間ほど前になるが浜松デイレースG1『ゴールデンレース』に優出して今回への参戦となり、機力面のレベルも高い。
近年ずっと松尾啓史との2名で山陽エースの座を争い続けてきた丹村飛竜が、今期の全国ランキングはA-10。前期のS-30から大幅に下がってしまった。しかし今年は1月~2月に7連勝、4月には2度の4連勝、そして今月は23日の山陽ミッドナイト一般開催に準優勝と、S級の輝きをバッチリ放っている。
その山陽ミッドナイト優勝戦3着の別府敬剛、4着の藤岡一樹、同開催へ優出はできなかったが2・3日目に2連勝した丸山智史、この3名も昇り調子で今節に参戦できる。
久門徹は2月中旬の山陽ナイターに優勝し、今月は伊勢崎アフター5ナイター優勝戦で3着に入っている。
2022年の本大会(飯塚で実施)を制している篠原睦は、今年1月に飯塚ミッドナイト、3月に山陽ナイターで優勝すると、前回ミッドナイトチャンピオンカップ優勝戦にも優出した。
丹村飛竜と同様に今期A級へ降格したがS級の能力を備えている佐々木啓は、今月16日の山陽ミッドナイトに準優勝。ちなみに、このとき優勝した福岡鷹が、翌週23日の優勝戦では丹村飛竜を2着にくだして連続Vを果たすこととなる。
4月の前半にレース中の妨害判定が続いてしまってリズムを崩していた永島潤太郎が、SGオールスター挑戦を経た5月の山陽ミッドナイト2節で復調した。気候が暑くなりつつあるにも関わらず直近節では久しぶりに本走タイム3.3秒台を出すなど、機力も乗り手も上向いているとみて良さそうだ。
永島とは逆に5月に入ると浜松デイ2節で勢いを下げてしまった山本翔だが、昨年10月ごろから長らく山陽の消音ではS級の強豪たちと比べても互角以上の安定感を示しており、更に最近は捌く腕を上げ続けているので、今季はグレードタイトル初獲得へそろそろ動きたいところだ。
上記の黒川など以外の遠征車に触れると、渡辺篤は過去1年間の山陽・消音マフラーへ15戦に出走して着外5度のみ。ほか10走は7勝・2着2回・3着1回と、遠征勢の中で上位級の安定感を誇る。
同期間、中村杏亮・阿部剛士・平塚雅樹・新井日和も高い確率で3着以内に入っているし、同様に好走している牧瀬嘉葵と遠藤誠はそれぞれ2度、山陽の夜に優出している。
最後は、ともにデビュー2年目と少ないキャリアで大舞台へ果敢に挑戦する地元期待の若手2名。
田中崇は今回がデビュー以来4度目のグレード出場。昨秋の山陽デイレースG2『オートレースメモリアル』は補充選手として出走した開催後半2日間に2連勝。正選手として出走した先月の山陽デイレースG1『令和グランドチャンピオンカップ』最終日は、1級車の小栗勝太や竹内正浩にアウト伸び勝って2着と好走した。
村田光希は、若手のみで争われるG2若獅子杯を除くと、大勢のSGホルダーをまじえた強豪に胸を借りる形でのグレード参戦は正選手としては今回が初めて。しかし今月中旬の伊勢崎ナイターでの走りは彼の成長を示すものであった。
4日制の初日2着、2日目1着と好走して臨んだ3日目の準決勝戦。単独0ハンから10メートル後ろの金山周平を突き放して逃げ態勢を作ると、2周回で2番手まで上がった高橋貢を5周目まで近寄らせない快走。ラスト1周で伊藤正真と高橋貢に抜かれたが本走タイム3.419秒での3着。そして最終日4日目は、当時エンジン好調だった同ハン1級車の生方将人を捲り、レース後半は中村杏亮のイン攻めをスピードで抑え込んで2着と健闘した。
同期の浅倉樹良や福岡鷹の活躍の陰に隠れてしまうきらいがなくもないが、この両名も素質・能力が非凡であり、今回はハンデ位置もそこそこ有利な条件を得られそうで、活躍する可能性は決して低くない。
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主な出場予定選手
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浜野 淳〔山陽 S-19(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-26(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-31(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-10(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 A-18(23期)〕
山本 翔〔山陽 A-89(34期)〕
黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-18(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-36(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-1(33期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-24(35期)〕
文/鈴木
山中充智の逃げ切りもあるか
0ハン山中充智と20線の3名が充実の仕上がりを誇る今節の決勝戦。30線の伊藤正真も前節ナイター優勝時と変わらないレベルの機力を備えているが、内山高秀と総合力トップの早川清太郎は準決勝戦の動きに余力が感じられず、さらにメンバーの強化する決勝戦でも他者をなぎ倒すほどのエンジンの伸びしろがあるかどうか。
本来の実力からみてハンデの有利さもある山中充智が振り切るか。今節の森村亮はスタートが良く内枠から先行するケース十分。今節中の反撃シーンが光る吉田恵輔、準決勝戦で野本佳章をうまく逆転した大月渉がレース道中、森村亮へ逆襲を図る。
伊藤正真は準決勝戦では外枠の三浦康平に先行されたが、前節の決勝戦は好スタート速攻からブッチギリで圧勝しており、今回1~4号車の誰がハイペースを作っても捕えられるスピードがある。
◎ 1 山中充智
○ 6 伊藤正真
△ 7 早川清太郎
▲ 3 吉田恵輔
穴 2 森村亮
おすすめの買い目
1=6-732
穴なら
2=3-4671
文/鈴木
黒川京介が2度目の大会制覇
3連単オッズひとけた配当は上位3点で、全て黒川京介の8枠を首位に採った組み合わせ。佐藤励の7枠首位車券もかなりの人気を集め、この両名とともに試走タイム2秒台をマークした平田雅崇の3枠が首位および2着の車券もかなりの売れ行きを見せた。

発走は1度では決まらず、5号車の大木光がフライングを犯して再発走に。2度目のスタートは10線最内2枠の山際真介が単独0ハン谷島俊行を叩いて1周回1コーナーで先頭、3枠の平田雅崇も良いスタートを切ったが、1周回2コーナーからの立ち上がりで黒川が平田を外から交わして3番手、直後の3コーナー突っ込みで谷島を退けて早くも2番手。トップ旋回こそできなかったが絶好の展開に持ち込めた。そして2周回で山際を捌いて先頭を奪うと、残る6周回を3.341秒のハイペースで独走。3回前の2022年大会に続く2度目のG2川口記念Vを決めた。来週に開幕する山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』でも好結果を挙げるか期待大だ。

黒川が首位に立ったちょうどその頃、佐藤励は平田と谷島を捌いて3番手へ浮上したが、今回は黒川のスピードが一枚上だった。オールスター決勝戦のように黒川へ攻撃を仕掛ける射程には入れなかったが、それでも3着以下を離しての2着は、キャリアの浅さも考え合わせて見事な成績。
加賀谷建明はスタートは後手を踏んだが、レース終盤は追い上げてきており、今節に乗り換えたエンジン『アップテイル』号は素性が良さそう。
この両名とも6月は伊勢崎G2『稲妻賞』、7月は川口G1『キューポラ杯』での活躍をめざす。

文/鈴木
鈴木健吾が6周回を独走した
優出7名の中で3番目に速く、0ハン3名の中ではズバ抜けて優秀な試走タイムを出した鈴木健吾が1番人気に推された。焦点はスタート巧者の同ハン鈴木辰己との先陣争い。鈴木健はこの課題をクリアしてトップスタートを決めた。あとはペースを上げて逃げるのみ。ゴールでは2着に20メートルほどの差を付ける圧勝劇。2023年6月いらい、通算10度目の優勝となった。
10線3名はレース序盤から番手が目まぐるしく入れ替わる競り合いを経て藤波直也が2番手まで上がったが、単独20線の最後方7番手から追い上げた松山茂靖が6周回1コーナーで内を突いて2番手へ浮上した。
文/鈴木
和田健吾が同ハンを捌く
2日目は鈴木健吾にスタート先行されながら道中で捌いて勝利した和田健吾。この決勝戦が0ハン枠ナリ3番手発進になっても同ハン2車のインへ切り込んで先頭を奪う。
10線3車は31期2名の先行力が優勢だが、ともに捌きの決め手の面で不安が残り、準決勝戦で笠木美孝をはるかにしのぐパワー見せた松山茂靖が猛追してくる。
車群が固まらずにバラけてスピード勝負の展開になれば、準決勝戦で木村武之を寄せ付けないスピードを見せた平塚雅樹の台頭も十分だ。
◎ 3 和田健吾
○ 7 松山茂靖
△ 4 藤波直也
▲ 1 鈴木健吾
穴 6 平塚雅樹
おすすめの買い目
3=7ー416
穴なら
6=7-134
文/鈴木