オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。9R...早川清太郎が素早く動く
3日目の早川清太郎は半乾きの不安定な走路状態に進みアシ鈍ったが序盤の仕掛けは早かった。この準決勝戦は先行力の高い三浦康平のダッシュに乗って出られる利点がある。佐藤励の捌きが安定感を増しているが、初日に好スタート放った長田稚也が突っ張って出るか。中村雅人は実績は断然だが序盤の付け位置は後方寄りになりそう。
◎ 5 早川清太郎
○ 8 佐藤励
△ 6 長田稚也
▲ 7 中村雅人
穴 4 三浦康平
おすすめの買い目
5=8-674
穴なら
4=5-678
10R...鈴木圭一郎のパワーが優勢だ
3日目はテクニック高い高橋貢に敗れたが佐藤摩弥を軽々と交わした鈴木圭一郎。準決勝戦は永井大介や荒尾聡が先に進んでも道中で仕掛けて攻略する。2日目のアシ良かった内山高秀が展開を突いて浮上なるか。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 5 永井大介
△ 7 荒尾聡
▲ 6 松尾啓史
穴 2 内山高秀
おすすめの買い目
8-5=762
穴なら
2=8-576
11R...外枠3車が競り合う間に高橋貢が展開リード
トップスタート行ければ黒川京介の6周逃げ切りも十分あるが、早い周回で浜松勢に競り込まれる可能性もある。
今節の高橋貢は初日から好時計をマークしてエンジン状態が良さそう。直近9走以内にフライングを喫していてスタートで無理のできない別府敬剛と加賀谷建明の外枠から一気の速攻を決めるか。
◎ 5 高橋貢
○ 8 黒川京介
△ 7 金子大輔
▲ 6 佐藤貴也
穴 2 新井日和
おすすめの買い目
5=8-762
穴なら
2=7-586
12R...中枠勢を包んで出る鈴木宏和に乗る青山周平
佐藤摩弥と鈴木宏和が強烈にスタート伸びるので内枠勢はレース序盤にリズムを作れず、青山周平がグイグイと捌いて進出する。グランプリを含めて最近の何節かスタートいい木村武之も早めに好位置を取るか。
◎ 8 青山周平
○ 7 鈴木宏和
△ 5 木村武之
▲ 6 佐藤摩弥
穴 4 岩崎亮一
おすすめの買い目
8ー7=564
穴なら
4=8-756
文/鈴木
竹尾竜星 38期の優勝一番乗り!
メキメキと力を付けてきた竹尾竜星が2連勝で初の優勝戦へ進出。予選~準決と道中の勝ちっぷりも申し分なく、S級の篠原睦を抑えてオーバーミッドの主役になった。なんと2連単1-7のオッズは2倍を切る190円。3連単も1-7-2、1-7-2、7-1-5の順で売れていた。
発走。序盤からペースに乗る竹尾はしっかりと自分のライディングを保って大きなリードを作る。2番手へ上がった牧瀬嘉葵に篠原はハンドルをインにねじ込む。少しずつ竹尾との差は縮まったかに思えたが、竹尾のペ-スは崩れず6周回を見事に逃げ切った。
養成所卒業時からデビューしてすぐは上原大輝や植村愛悠斗に注目が集まり、竹尾は目立たない存在だったが、特に8月16日以降の11走で1着7回の荒稼ぎ。内容もほとんどが安心して見ていられるレベル。今や38期の中で勝利数1番に躍り出た。
今後はハンデが重くなり前に人との戦いが多くなるだろう。あせらず、一歩一歩進んで、いつぞや記念レースで注目をあびるよう成長して欲しい。
初優出、初優勝おめでとうございます!
篠原睦が車券の軸となろう
現在のハンデ位置までハンデが重くなっても活躍と成長の止まらない0ハン竹尾竜星が、スタート時点で後ろとの車間が20メートルあるうえ、その20線の竹中修二が後続をブロックするようなら展開は更に有利となるが、攻撃も出足も総体的に安定している篠原睦が底力を発揮して台頭する。
藤川幸宏は竹中修に苦しめられる可能性があり、今節初日からスタート切れている牧瀬嘉葵が捲っていくか。準決勝戦の終盤に鋭さ見せた吉松憲治も上位への喰い込み十分。
◎ 7 篠原睦
○ 1 竹尾竜星
△ 4 吉松憲治
▲ 2 竹中修二
穴 5 牧瀬嘉葵
おすすめの買い目
7=1-425
穴なら
5=7-421
文/鈴木

《G1ムーンライトチャンピオンカップの展望》
【今度は4連覇なるか青山周平】
先月の伊勢崎ナイターSG『オートレースグランプリ』は史上初の大会4連覇を逸した青山周平。『ムーンライトチャンピオンカップ』も3年連続の通算V3で今回を迎える。当初は斡旋されていなかった鈴木圭一郎の参戦が決まり、彼に勝たれたグランプリ優勝戦のリベンジを狙う機会ともなろう。
グランプリの翌週に開催された飯塚ナイターG1『ダイヤモンドレース』は、準決勝戦2着となったため優勝戦の枠番選択では内寄りの枠を得られなかった。しかしいざ決戦のスタートが切られるとトップスタートから8周回の逃走劇。逆境を跳ね返して乗り越える底力を改めて示した。
先月お盆のグランプリは鈴木圭が大会初優勝。史上7人目のSG全冠制覇『グランドスラマー』にも輝いた。
グランプリから今節へ直行する青山周に対して、鈴木圭はグランプリのあと8月下旬の一般開催でも伊勢崎ナイターの気候や走路状態を加味した実戦感覚を経験できたので、青山周が持つ地の利という名のアドバンテージとの差を埋め合わせられる。その直近伊勢崎は初日からスーパーハンデに置かれたうえ、レース道中で軽ハン選手に突っ張られたり、普段は同ハンで戦っている選手のブロックに手こずらされたりしながら、5日間すべて車券圏内まで追い上げた。青山周の逆襲を跳ね返す態勢は整っている。
黒川京介は浜松デイレースG2『ウィナーズカップ』優勝、グランプリ準優勝から臨んだダイヤモンドレースは、準決勝戦を着外に敗れて最終日はフライングと勢いが低下した感もなくはないが、その飯塚消音ナイターから、今回はグランプリ初日~準決勝戦まで5連勝した通常マフラーの伊勢崎ナイターに戻るので、再び大活躍、今度は銀メダルでなく金メダルを獲得する見込みは大いにある。
青山周を越えるムーンライト通算5Vを誇るのが高橋貢と早川清太郎だ。
グランプリ最終日6日目に第10レース選抜戦へ出走した高橋貢は、雨上がりの不安定な路面状況も影響したのか前輪が浮いてしまいスタート7~8番手に。しかしそこからコース取りを内外自在に使い分けて追い込み勝ち。名刀の切れ味をまたしても天下に示した。
早川は近3か月、山陽や川口のナイターでは出ない速い本走タイムが伊勢崎ナイターだと出ている。その期間中は試走も、30秒~31秒の速いタイムは伊勢崎ナイターでしか出ていない。今年のグランプリは開催前半の天候が雨がちだったせいで得点を稼げず準決勝戦へ進めなかったが、先月下旬の伊勢崎ナイター一般開催は優出を果たして、究極の状態にまでエンジンを仕上げた栗原勝測には敗れたが鈴木圭には先着して準優勝。グランプリの4・5日目と合わせて良走路の威力は高まってきている。
グランプリの翌週におこなわれた伊勢崎アフター5は佐藤励が3日制3連勝のV。しかもオートレーサー人生初のスーパーハンデに置かれての完璧な成績だった。グランプリは0mオープンの準決勝戦で2番手発進しながら中村雅人に捌かれて優出できなかったが、節間6走すべて3着以内に好走。今年6月のG2『稲妻賞』にも優出していて、今回も伊勢崎ナイターにエンジンを合わせてくることが期待できる。
グランプリ準決勝戦でトップスタートから佐藤励を突き放したのが佐藤摩弥。今年最初の出走レースだった伊勢崎G1『シルクカップ』にいきなり優出。晴天のデイレースながら真冬の17時に発走した決勝戦はすっかり陽が暮れて走路温度は7度。ナイターに近いともいえる気象条件のもと本走タイム3.343秒で3着に健闘した。今年の伊勢崎ナイターは7月の一般開催とグランプリの2節に出走していずれも優出している。
ダイヤモンドレースは初日から準決勝戦までの4日間、良走路3戦は全勝。決勝戦は1枠を得ながらスタート包まれる展開となり5着に沈んだが、3日目の準々決勝戦で久門徹を捌いた時の迫力は、SG制覇の日がいっそう近づいてきたのではと感じさせるものであった。
鈴木宏和は2023年~今年の3年間、春夏シーズンの伊勢崎ナイターで毎年グレード開催に優出している。グランプリ6日間は良走路3戦3勝、濡れ走路3戦着外と成績がクッキリ2分されたが、昨年7月には伊勢崎ナイターに2節連続で優出して、どちらも濡れ走路で3着と好走しており、走路変化があっても対応できる可能性は十分ある。
金子大輔も鈴木宏と同様に前節ダイヤモンドレースは準決勝戦どまりとなったがグランプリは、令和に入って以降7度の大会で今年を含めて4度も優出しており、伊勢崎ナイターの長距離戦の戦い方はお手のものだ。
荒尾聡は2021年と2022年のムーンライトに優出したあと2023年と2024年は出場しなかったが、その2年間は、同じ伊勢崎ナイターで実施される『G2稲妻賞』を連覇。金子大と同じく伊勢崎ナイターの8周戦において豊富な経験と実績を積んでこれている。
最後に、近況の走りが印象的な伏兵候補を3名ピックアップ。
亀井政和は7月下旬に伊勢崎ナイターの一般開催を3戦3勝でV。続いてグランプリでSGの大舞台に挑戦すると、初日~3日目の濡れ走路では大敗が続いたが、4日目~6日目になんと3連勝。その3戦いずれも一般戦だったとはいえ、今期ランキングA-16の身で、S級レーサーたちと横並びの最重ハンで戦っての成績だから高い価値がある。
新井日和について特筆したいのは最近の出足の鋭さだ。グランプリ2日目は10mオープン戦の3枠から飛び出すと、7枠から追い上げてきた若井友和の猛攻をしのいで勝利。4日目は自身が7枠に入り、2枠松本康・3枠佐藤励・4枠岩崎亮一や8枠栗原佳祐といったスタート巧者たちを抑えてトップスタートから逃げ切り勝ち。その次節の伊勢崎アフター5ナイターも準優勝しており、最重ハンの内寄り枠に置かれることが多くなりそうな今回は速攻力を武器に活躍をめざす。
早川の項で少し触れた栗原勝測は、直近節の伊勢崎ナイター5日制を破竹の5連勝。初日は38期新人が0ハンにいての大ハンデ戦を50線から追い込み、2日目以降はいずれも単独0ハンから逃げ切った。早川とは30メートルのハンデ差があるものの、節間2度くだしている。今シリーズは活躍の度合いに応じてハンデが重化する可能性はあるが、今の勢いと輝きは軽視できない。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-20(29期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-16(28期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-24(35期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-6(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-9(31期)〕
佐藤 励〔川口 S-11(35期)〕
文/鈴木
桝崎陽介がクレバーな走りで優勝をゲット!
0ハン単騎の日室はペースを上げることができなかった。10線外枠から先行した中村颯が、早い段階で日室を交わし逃げ態勢に入った。それを追っていくのは30線最内からスタート先行し、10メートル前の井村を叩いた桝崎陽。中村颯を追って一対一の状態の持ち込むと、5周2コーナーでインから交わして先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。後ろでは浦田が中村颯を捌いて準優勝。岩見や中村杏は追い足が鈍く、番手を上げることができなかった。
最終レースとはいえ走路温度は48度。追い込み勢にとって厳しい条件になったが、桝崎陽はしっかりと枠ナリにスタートが切れた上に、井村を叩いてまでいけた。外枠の選手にスタートで行かれていたら、そこからの巻き返しは厳しかっただろうし、ハンデが前の井村を叩けたのはこの上ない展開。自ら作り上げた有利な状況をしっかりとモノにできた。桝崎陽は2023年にG2ミッドナイトチャンピオンカップを制して以来、通算13度目の優勝。常に今回のようなスタートが切れれば、優勝回数はもっと増えていくことだろう。