
荒尾聡がライバルたちの追撃を封じる
スタート先行争いから序盤周回にかけての位置取りが大きなポイントとなる。チェンジを入れてからの加速力は荒尾聡と黒川京介に大きな開きがなく、キューポラ連覇をめざす黒川としてはいかにして荒尾の前へ出るかが焦点。
準決勝戦の本走タイムが示すとおり丸山智史と平田雅崇は逃げ展開に持ち込めたらペース上げられそう。西原智昭と佐藤裕二はスピード面で見劣る感がある。3日目のレース後に「伸びがなかった」とコメントした金子大輔も、欲しかった伸びはまだ得られていないか。中村雅人は準決勝戦では佐藤裕二に敗れたが、8周戦へ距離が延びるので、持ち前の追い込み力を駆使して上位争いに加わりたい。
◎ 1 荒尾聡
○ 5 黒川京介
△ 4 丸山智史
▲ 7 中村雅人
× 8 平田雅崇
おすすめの買い目
1=5-478
穴なら
8=1-547
文/鈴木
来月で79歳のレジェンドにも注目したい一戦
今節の看板を背負うと目されていた木村武之が準決勝戦7着大敗。対照的に初日からの3日間に全勝してきた栗原佳祐が勢いそのままに無敗で今シリーズを制圧する。
中村友和のレース足が滑らかだ。特に準決勝戦は熱走路にも関わらず車の向きの変わり方が良く、普段はアウト攻め主体のタイプだが、今回は小回りが利くぶん状況によってはイン攻めも活用して番手を上げられそう。
落合巧もここ数節はイン突いて進出するシーンの多かった印象あるが、今回の走りを見ると車を外コースへ持ち出しても浮上できよう。
逆に米里崇徳は車群のインに詰まって進めないケースが最近もあったが、鈴木辰己との攻防いかんによっては30線より先に抜け出す可能性もある。
鈴木章夫は来月23日に79歳の誕生日を迎える。常人なら衰えても止むを得ない能力や体力を整え続けて今も第一線で活躍しているのが、鉄人と呼ばれるゆえんだ。現時点で最後の優勝は2000年の11月。栗原佳祐が満2歳の時である。
今回準決勝戦は同ハン下平佳輝に先行されたが道中で逆転して、およそ2年ぶりの優出を果たした。2期生の古豪が30期以降の若手を退け、鈴木辰己との鉄人対決も制して、約25年ぶりのVを勝ち取るか、その走りに熱い視線を送りたい。
◎ 7 栗原佳祐
○ 6 中村友和
△ 4 米里崇徳
▲ 3 鈴木辰己
穴 1 鈴木章夫
おすすめの買い目
7ー6=431
穴なら
1=7-643
文/鈴木
40線3名は仕上がり度の高さで山本翔が上位
先月下旬に山陽ミッドナイト優勝、今月中旬は山陽ナイターG2決勝戦を佐々木啓や荒尾聡に先着しての準優勝と、今ちょうど成長期を迎えている山本翔が、その勢いに乗って今節も活躍を果たす。
前期S級から今期A級へランキングが降格したため、今期S級である藤岡一樹の内枠に置かれた丹村飛竜は展開有利といえよう。逆に藤岡は丹村飛に先行されると道中で交わして前へ出ることはなかなかに難しそう。
斎藤隆充も最重ハンの40メートル前という現状のハンデ位置は断然有利。ただ穴見和正が前節の山陽G2の節後半から直線の先伸びも出足の切れ味も大幅に上向いているので、もともとスタート力の高くない斎藤隆を早い周回にイン攻めるケースも考えられる。
◎ 4 山本翔
○ 5 丹村飛竜
△ 1 斎藤隆充
▲ 6 藤岡一樹
穴 2 穴見和正
おすすめの買い目
4=5-162
穴なら
2=1-456
文/鈴木
9R...森且行が今節のムード良い
3日目は小林瑞季に交わされたものの今シリーズの森且行は走りがスムーズで、この4日目は隣の西原智昭に乗ってスタート切りやすい。佐藤摩弥が金子大輔を多少でも突っ張れば、その間にリードを拡げられそうだ。
◎ 5 森且行
○ 7 佐藤摩弥
△ 8 金子大輔
▲ 2 斎藤撤二
穴 4 西原智昭
おすすめの買い目
5ー7=824
穴なら
4=5-782
10R...地元の中村雅人と永井大介に期待したい
準決勝戦4個レースの中で最も0ハンのペースが上がりそうな第10レース。それでも永井大介が素早く射程へ入れれば、付いて行く中村雅人も優出圏内へ到達しよう。泉田修佑は4日目からのハンデ重化が影響しそうで、早川清太郎はスタートの切れ味に不安を残す。
◎ 8 中村雅人
○ 6 永井大介
△ 4 佐藤裕二
▲ 7 鈴木宏和
穴 2 角翔太郎
おすすめの買い目
8=6-472
穴なら
2=8-647
11R...鈴木圭一郎が本来の速攻力を取り戻すか
3日目は速攻の決まらなかった鈴木圭一郎が、優出のかかるここはスタート勝負に出るとみた。3日目に鋭い出足を披露した平田雅崇も3日目と同じ6枠から速攻を狙う。佐藤大地が最重ハンに少しずつ慣れてきており先行力も高いので見せ場を作るか。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 6 平田雅崇
△ 7 若井友和
▲ 5 丸山智史
穴 3 佐藤大地
おすすめの買い目
8=6-753
穴なら
3=5-867
12R...車群を捌く外枠3名
岩田裕臣と松本康が先制して外枠3車が追撃する展開か。黒川京介は大外枠でも一気に飛び出すケース十分。荒尾聡も大時計の針が見えておりスタート伸びていくか。田中茂と佐々木啓は内寄りの枠は有利でも攻めは後手となりそう。
◎ 8 黒川京介
○ 7 荒尾聡
△ 6 小林瑞季
▲ 2 岩田裕臣
穴 5 松本康
おすすめの買い目
8-7=625
穴なら
5=8-762
文/鈴木
G線のマジック 長田稚也が制す!
前半レースでは雷雨で発走見合わせがあったが、無事に優勝戦は行われた。走路は乾かず、難しいコンディションに。人気は篠原睦から3連単763、736。道智亮介のアタマからも売れていた。一番試走の長田稚也が不気味な存在...。
0ハンの佳元光義を青山文敏に先行の道智が叩き込んで逃げ態勢を作る。30mは篠原より先に長田稚が出て行く格好に。2番手で粘る青山文を捌いた長田稚は少しずつ道智との差を縮める。青旗過ぎ車を道智のうちへ向けた長田稚だが、道智もグリップ開けて外から応戦。長田稚が道智に車輪半分出てゴール。篠原睦は3番手に終わった。
7月8日に長田稚は篠原に大差で勝っているが、またもねじ伏せた。懸念されるスタートが良くなってきてるのは長田稚にとって強みだ。特に後半の追い込みは定評あるだけに近い将来大きくジャンプアップすることも期待される。一方、格上の篠原は7月8日は優勝戦4着、7月11日のオーバーミッド優勝戦では微差で岩見貴史に敗れ、そして今回と『優勝』の二文字が遠い。
通算191勝目を13度目の優勝で飾った長田稚也。次は7月23日からの浜松デイレースへ参戦予定。