
またしても黒川京介の完全V
2月18日~22日の川口ナイトレースを5戦5勝で制した黒川京介が、今回の川口デイレース4日制も初日から無敗の3連勝で優出して1番人気。優出した8車中6名を占めた飯塚勢の中から、実績上位の有吉辰也と、試走気配が良くて単騎0ハン発進も有利とみられた佳元光義が対抗人気。
おととし頃からスタート遅れるケースが減ると共に大レースでの活躍が増えて、今節も先制攻撃を決めるシーンの見られた森本優佑が、黒川・有吉の内枠からスタート先行。そして1周回2コーナーで20線の北原岳哲・松尾隆広のインえぐったが、立ち上がりのコース取りが少し大きくなった内へ黒川が入って一気に前へ出た。その後は、逃げていた佳元を3周過ぎに捕えると森本との車間を徐々に拡げながら1着ゴールに飛び込んだ。
黒川はこれで通算9連勝。地元川口所属の後輩である上和田拓海や佐藤励に先に達成された、通算10連勝へ初めて到達できるか。次に出走するレースは3月5日~9日の川口デイレースG1『開設記念グランプリレース』だ。
文/鈴木
後半にパワー見せ付けた三浦康平
佐藤智也・浅倉樹良37期の動向にも注目が集まった優勝戦。今節、昇り調子の野本佳章も含め、試走3.26秒と石川哲也と同タイムながら攻めの早さで一番人気になったのは三浦康平。3連単は7-3=6と7-3-4が人気上位。2連単は7-3、7-6、7-1、7-2と続く。
スタートで浅倉を叩いたのは野本。その勢いで逃げる佐藤智も捕えてしまうが、ジワジワと三浦が浮上し一対一に持ち込みイン攻め。準決は2着だったが、5日間で4勝の準パーフェクト。近況、調子いい印象の三浦だが、意外にも優勝は昨年8月以来。通算Vを13とした。前期AからSにランクアップしたのはダテじゃないことを証明した。
このあとは、川口の開設記念、浜松のプレミアムカップと記念参戦が続く三浦。メンバーは揃っても調子の良さで見せ場を作ってもらいたい。
黒川京介が9連勝での連続優勝へ
三寒四温のたとえのごとく気候が春へ向けて動き出した今週。先週の前節ナイトレースから今節デイレースへ替わり、さらに日ごとに温暖になってきた気候に対応してエンジンをしっかり合わせ続けている黒川京介が、前節に続く完全Vへ全力疾走。今月は14レースに出走して、『SG全日本選抜』決勝戦6着以外の13レースはすべて勝利している。次節の川口G1『開設記念グランプリ』に最高の形で臨みたい。
初日は折り合いを欠いた面もあったが2日目以降は安定した内容で連勝してきた有吉辰也が最大のライバル。2日目からスタート切れてきた森本優佑が先に進んでいく展開も十分ある。
ブロック巧者の青山文敏が梅内幹雄より先行して20線勢の行く手をさえぎる形になると、佳元光義の逃げには有利に作用する。
◎ 8 黒川京介
○ 7 有吉辰也
△ 6 森本優佑
▲ 1 佳元光義
穴 2 梅内幹雄
おすすめの買い目
8=7-612
穴なら 黒川と共に地元の牙城を守るべく梅内幹雄が力走するか
2=7-861
文/鈴木
速攻の新井淳を猛追する三浦康平
連勝は準決勝戦で途切れてしまったが三浦康平の機力は依然として良好であり速攻力も下がっていない。2着に敗れた準決勝戦のあとは、展開が敗因とうかがわせるコメントを語った。この決勝戦では同ハン2車を序盤に退けて30線へ差を詰めにかかる。
その三浦を準決勝戦で破った新井淳は、発走時にチェンジを入れてからの伸びが一段と増大しており、10メートル前の浅倉樹良は2級車ゆえにスタート残せるかは微妙な情勢。浅倉が追ってこれなくなれば20メートル前の単独0ハン佐藤智也が逃げ態勢に入るチャンスは拡がるが、今節だけでなく過去も含めて伊勢崎で本走3秒台を出したことがなく、車券圏内に残るには大幅なタイム上昇が必要となる。
新井日和は相手関係が有利な準決勝戦Bに勝利したが、こちらも今節の計時タイムは4日間とも3.40秒近辺でしかなく、また30線両者、特に新井淳は防御力も高いので攻略するのは難しいとみる。
人気の盲点になりそうなのは石川哲也か。今節は大き目のコースを通ってスピードに乗れているので、前団が混み合うようだと捲りが決まるかも。
◎ 7 三浦康平
○ 4 新井淳
△ 3 野本佳章
▲ 1 佐藤智也
穴 6 石川哲也
おすすめの買い目
7=4-316
穴なら
6=7-124
文/鈴木
金子大輔が今年2度目のグレード優勝
前日に続いて5日目もお昼頃までは小雪に見舞われたが、午後は徐々に陽射しが戻ってきて、12R決勝戦は良走路でおこなわれた。
試走が8名中トップタイムで大会連覇の期待を集めた佐藤励が3連単・2連単ともに1番人気。地元4名の中では最も速い試走タイムを出して遠征勢へのタイトル流出が期待された丹村飛竜が3連単では2番人気。
レースが発走すると最内1枠の緒方浩一と6枠の佐藤貴也が先制ダッシュ。1周目バックストレッチでは4番手に丹村飛、外に佐藤励が付ける形となったが、その内へ一気に切り込んだのが金子大輔。2周回では3番手の篠原睦と2番手の佐藤貴を次々とイン差し。この時のアシ色を見ると、パワーが段違いだった印象だ。その時点で先頭の緒方は10メートルほどリードを取っていたが、金子大は3周目の500メートルだけで追いつくと一発で交わした。
丹村飛は序盤は厳しい位置取りになってしまったが、5周目辺りから進撃開始。佐藤貴と篠原を立て続けに突破すると最終8周目1コーナーで緒方の内を突いて2着。最後は先頭の金子大との車間を急速に詰めていたから、こちらも状態は相当に良かったようだ。佐藤励は後方で岡部聡と競り合うなどして番手を上げられなかった。
金子大は先月の地元浜松G2『ウィナーズカップ』に続く今年2度目、通算では13度目のグレード制覇。来月上旬に川口デイレースG1として開催される『開設記念グランプリレース』へ勢いに乗って参戦できる。
文/鈴木