
金子大輔が今年2度目のグレード優勝
前日に続いて5日目もお昼頃までは小雪に見舞われたが、午後は徐々に陽射しが戻ってきて、12R決勝戦は良走路でおこなわれた。
試走が8名中トップタイムで大会連覇の期待を集めた佐藤励が3連単・2連単ともに1番人気。地元4名の中では最も速い試走タイムを出して遠征勢へのタイトル流出が期待された丹村飛竜が3連単では2番人気。
レースが発走すると最内1枠の緒方浩一と6枠の佐藤貴也が先制ダッシュ。1周目バックストレッチでは4番手に丹村飛、外に佐藤励が付ける形となったが、その内へ一気に切り込んだのが金子大輔。2周回では3番手の篠原睦と2番手の佐藤貴を次々とイン差し。この時のアシ色を見ると、パワーが段違いだった印象だ。その時点で先頭の緒方は10メートルほどリードを取っていたが、金子大は3周目の500メートルだけで追いつくと一発で交わした。
丹村飛は序盤は厳しい位置取りになってしまったが、5周目辺りから進撃開始。佐藤貴と篠原を立て続けに突破すると最終8周目1コーナーで緒方の内を突いて2着。最後は先頭の金子大との車間を急速に詰めていたから、こちらも状態は相当に良かったようだ。佐藤励は後方で岡部聡と競り合うなどして番手を上げられなかった。
金子大は先月の地元浜松G2『ウィナーズカップ』に続く今年2度目、通算では13度目のグレード制覇。来月上旬に川口デイレースG1として開催される『開設記念グランプリレース』へ勢いに乗って参戦できる。
文/鈴木