落合巧の走りがパワフルだ!
今節の主役を張る予定だった高橋貢が準決でまさかの敗退。先のSG日本選手権で優出した池田政も優出はならなかった。優勝戦は実力的に佐藤摩が上位となるが、今節はエンジンを良い状態に持っていけておらず不安残り。
そんな中、2日目と3日目に上がり一番時計をマークした落合巧の仕上がりがひと際目立つ。0ハンのスタート争いは最内の亀井が飛び出すか、今節の切れ良い川口が行くか。落合巧は先行できなくても、道中で交わして行けるだけのパワーがある。3周目までには先頭に立って後続を引き離しにかかるだろう。相手は好展開を作れそうな川口。落合巧が抜け出すのに苦しむようなら、そのまま押し切りもある。準決で機力が上向いたのは桜井。序盤で好位置に付けることができれば勝負になる。10線からは大外の佐藤摩が先行する。しかし、前を追って行くにはもう少し機力が必要か。
◎ 5 落合巧
○ 4 川口裕司
△ 2 桜井晴光
△ 1 亀井政和
▲ 8 佐藤摩弥
おすすめの買い目
5-1248-1248
穴なら 独走力ある桜井から
2-1458
0ハン勢の残り目が有力!
一般開催ながら5日間のロングシリーズだった今節も、いよいよファイナルを迎える。走路温度が下がってきた影響か、昼間の開催でも好タイムが多くマークされている。優勝戦も相当なハイペースになりそうで、追い込む側の選手は苦戦が想定される。
0ハンには4車が並び、誰がスタート行ってもハイペースの逃げに入れる。2日目から3連勝中の青木隆が行けば、そのまま押し切りも可能だし、押田幸が先行なら後続を寄せ付けず逃げ切り十分。稲原良にしてもスタート次第ではチャンス十分だが、小林悠が先行した場合はそこまでペースが上がらないか。ここは押田幸が先行するとみて本命に推す。青木隆と稲原良、それに小林悠が続きそう。10線勢は最内の平塚が先行か。それでも0ハンのペースが速く、追いつけるかどうかは疑問。その後ろで走る永島や田中哲も展開的には厳しくなる。20線単騎の吉松優にいたっては、道中で全く動けないケースも出てくる。
◎ 2 押田幸夫
○ 1 青木隆浩
△ 3 稲原良太郎
△ 4 小林悠樹
▲ 5 平塚雅樹
おすすめの買い目
2=1-345
穴なら 小林悠のカマシ
4-1235
井村淳一が今年2度目のV!
0ハンのスタート争いは外枠の本門が制して先行した。内枠の中原は後手を踏んでしまったが、レース中盤で本門を交わして先頭に立った。そこからは逃げる中原に本門が追走する展開だったが、後方から一車追い上げてきたのは井村。20線の3車並びの中枠から先行はできなかったが、序盤から鋭い動きを見せ、10線の2車を難なく攻略。その後もまずは本門を交わし、残るは中原だけになった。そして、5周3コーナーで中原のインに突っ込み先頭を奪取。そのままゴールとなった。
井村は今年6回目の優出にして2度目の優勝。その両方がミッドナイトレースでの優勝だ。井村の持ち味は豪快な攻めとスピード。どちらも走路温度が低い時の方が威力を増しやすい。そして、これからの季節は夜の時間帯ではなくても走路温度が低くなってくる。そうなると井村の活躍の場が大きく広がる。
黒川京介が歓喜のSG初優勝!
試走タイムは青山が断トツの26。2番時計の中村雅とは3つ差を付けた。黒川は30で、長田稚と荒尾も30。鈴木宏と池田政が31、中村杏は32で一番数字が悪かった。
1回目のスタートは黒川のフライングで再発走となった。2回目のスタートは2枠の青山が僅かに行きかけたが、最内の黒川が踏ん張り1コーナーをトップ旋回。青山は2番手に付け、7枠から中村杏が良いスタートを決め3番手を奪取。
黒川の逃げでレースが始まった。2番手に付けた青山は、2周1コーナーで少しタイヤを滑らせてしまう。それでも追走を続け、黒川を抜くタイミングをうかがっていた。何度かインに車を向けたが、入り切るまでは行かず、逆に6周目に入る頃には少しずつ離されていく。そこからは黒川がリードを広げ、トップでゴール線を駆け抜けた。
黒川はSG9度目の優出にして初戴冠。それも、SG最高峰の日本選手権を地元開催での優勝なので喜びも何倍増。優勝戦はフライングをしてしまったが、初日からオール1着と、完璧な競走を見せてくれた。フライングした後でも臆することなく先行できたのが何よりの勝因。川口に新たなヒーローが誕生した。