気迫あふれる鈴木圭一郎
準決勝戦11レースの序盤、早川清太郎に内から接触された鈴木圭一郎はビクともせず、態勢を保ったまま永井大介や有吉辰也を捌いて今節無敗を守った。このアイアンハートを携えて決勝戦に臨む。
今年の山陽は今回までに5節に出走して、3月のプレミアムカップ前回大会を含むグレードレース3開催と一般開催に4連続優勝。今節を含めてデイレース27走における2連対パーフェクト。決勝戦の枠番選択では、青山周が1枠を選んだ次に4枠をチョイス、これは選択順3番目の黒川京介と4番目の鈴木宏和が2・3号車に入ると読んでのもので、両者が青山周を包んで飛び出し、そこに自身が乗ってスタート出る形をイメージしたのだろう。
青山周平は4日目のレース後に自身でも言ったとおり、準決勝戦の勝利は『他力』の印象をぬぐえず、前述の通り鈴木宏にスタート伸びられると序盤の展開が難しくなる恐れもある。
準決勝戦の本走タイムがズバ抜けて速かった黒川京介がトップスタートを行くと、8周回そのまま逃げ切るケースもありそう。
◎ 4 鈴木圭一郎
○ 1 青山周平
△ 2 黒川京介
▲ 3 鈴木宏和
× 6 中村雅人
おすすめの買い目
4ー1=236
穴なら 準決勝戦でいったん青山周を捌いた中村雅は長距離戦を得意とする
6=1-423
文/鈴木
9R...鈴木宏と荒尾のスタート争いが焦点。内枠の分だけ鈴木宏が先行するか。最近では独走力も付いており、そのまま逃げ切り十分。荒尾が先行なら荒尾のアタマ。道中の競り合いは高橋貢と佐藤励。一発あるなら藤岡か。
◎ 1 鈴木宏和
○ 4 荒尾聡
△ 3 高橋貢
△ 7 佐藤励
▲ 5 藤岡一樹
おすすめの買い目
1=4-357
穴なら 仮にトップスタート切った場合の藤岡
5-1347
10R...スタート巧者は黒川と佐藤摩。しかし、両者とも外枠なのでトップスタートまではどうか。最内から金子が飛び出してレースをけん引。黒川と佐藤摩が2番手争いを演じる。他でスタート行きそうなのは松本康。競り合いになれば長田稚。
◎ 1 金子大輔
○ 6 黒川京介
△ 8 佐藤摩弥
△ 5 松本康
▲ 4 長田稚也
おすすめの買い目
1-68-4568
穴なら 松本康の猛ダッシュ
5-1468
11R...大外に置かれて楽ではない鈴木圭だが、8番手発進は考えづらく、1周バックでは5番手までには付けるだろう。そこからは6周回をフルに使って先頭まで浮上。トップスタート濃厚なのは有吉。後続の展開次第ではアタマも十分。永井もスタート勝負。松尾彩と山田真の内枠勢も機力は上々で。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 有吉辰也
△ 7 永井大介
△ 1 松尾彩
▲ 2 山田真弘
おすすめの買い目
8-47-1247
穴なら 地元の声援を一身に受ける松尾彩
1-2478
12R...鈴木圭と同様に大外になった青山周。内枠勢を全て包み込むスタートを切れるかは疑問だが、道中で追い込んで首位に立つ。中村雅が上々の動きで優出を確保する。岩見と浜野は内寄りの利で序盤は好位置に付けるか。佐藤貴も気合を入れてイン突っ込む。
◎ 8 青山周平
○ 3 中村雅人
△ 2 岩見貴史
△ 1 浜野淳
▲ 7 佐藤貴也
おすすめの買い目
8-3-127
穴なら 浜野がスタート決めて大リードか
1-2378
村瀬月乃丞が約一年ぶりに優勝を決めた!
0ハン単騎に置かれた村瀬は10線の君和田にスタートで叩かれてしまった。展開的にかなり苦しくなったが、そこからは落ち着いて走れていた。2番手に付けて君和田の様子をうかがい、2周3コーナーでイン突っ込んだ。これが綺麗に回り切り先頭を奪取。そこからは大きなコースを走りペースを上げた。7番手発進になった井村が猛然と追い上げてきたが、リードを保ったままゴールを迎えた。
村瀬は昨年10月に初優勝を成し遂げ、そこからも好成績を上げていたが、今年の7月あたりから思うような走りができず成績も伸び悩んでいた。しかし、ここにきて再び動きが急上昇。今節はオール連対での優勝となった。もうすぐ1級車乗りを迎えることになるが、そこでまた、どんな走りを披露してくれるか。今から楽しみが一つ増えた。
村瀬月乃丞が逃げられないと大激戦に
今節2日間の村瀬月乃丞は序盤の展開が厳しくなっても巻き返せているが、10線勢は30期2名や青山文敏の先行力が高いので、複数のライバルにスタート叩かれるようだと苦戦をしいられるケースも考えておきたい。
10線4車では特に松井大和の仕上がり度が優秀。そして20線2名の車も仕上がってきた。その中でも井村淳一が捲り・差し自在に捌ける状態であり、混戦を断つ本命車に指名。
この7名でキャリアがズバ抜けて長い青山文敏は抑え込みの技術も巧みであり、先頭を奪う展開に持ち込めれば他者の追撃をブロックして粘り込むか。
◎ 7 井村淳一
○ 1 村瀬月乃丞
△ 4 松井大和
▲ 6 田中進
穴 5 青山文敏
おすすめの買い目
7=1-465
穴なら
5=1-746
文/鈴木
中村晋典が不安定走路を制した
最終日4日目は晴れ空の良走路で開始したが、第8レース頃から天候が崩れて、以後は降ったりやんだりしながら決勝戦の発走前には再びの小雨。ブチ走路でおこなわれた試走で悪くないタイムを出した片野利沙・川原剛・吉田祐也は雨走路での連対率が高くなく、雨巧者の牛沢和彦は試走タイムが大きくなり機力面が不安な情勢。中村晋典もかつては雨の実績に乏しかったが、2021年頃から勝利や2・3着に入るケースが増えていた。
レースが始まると0ハン3車は枠ナリに出たが、大外3号車の中村晋は牛沢を捲ってすぐ2番手。そして2周回1コーナーで片野を差して先頭に立つと、あとはマイペースで逃げ切り。2007年8月以来、通算7度目の優勝を飾った。
文/鈴木