鈴木圭一郎が5大会ぶり2度目のSS制覇!
最も試走タイムが良かったのは青山周平と鈴木圭一郎の25。次いで早川清太郎の26、松尾啓史と小林瑞季が27、荒尾聡と加賀谷建明が29、有吉辰也が30だった。
0Mオープンで大事なスタート争いは3枠の鈴木圭が先行。有吉が続いて出るも少し流れ、早川が内で踏ん張る形。最内の青山は完全に包まれてしまった。5枠から外は枠ナリのスタートになった。
いきなり先頭に立った鈴木圭はペースを上げて走っていく。後ろでは有吉が食らい付いていたが、徐々に差をつけられてしまう。3番手では早川と小林瑞が競り合っていて、そこに青山も加わってくるが一瞬の隙を突いて松尾が浮上。早川は再び有吉の後ろに付けたが後退。松尾が3番手に立つ。青山は渾身の巻き返しを図るも及ばず4着だった。後方の競り合いを尻目に鈴木圭が悠々と逃げ切った。2着は最後まで粘っていた有吉が入線した。
優勝戦の鈴木圭は強かった。準決までのエンジンは、逃げるには適しているが追うには厳しいと語っていた。そこから整備を施しているがどう変化があったのか。しかし、レースではトップスタートからの一人旅。上がりタイムは驚異の3・308。近年に見ない数字をマークした。新走路でスピードが出やすい状況だったし、10周戦でトップスタートなので好タイムは出やすい。それでもこの数字は恐れ入る。誰も追ってこれないわけだ。スピードでナンバー1は間違いなく鈴木圭。これでSSは2度目の優勝。SGは通算12Vとなった。もちろん、この数字はこれから更に積み重ねられていく。
SSシリーズ戦は黒川京介が優勝。レースは佐藤摩弥がトップスタートで逃げ粘っていたが、2番手発進の黒川が何度も攻略にかかる。そして最終周回の2コーナーで捲りが決まり先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。黒川は昨年、SS王座決定戦で準優勝だったが、今年はSSポイントがなくSSシリーズ戦の方へ出場。しかし、きっちりと優勝で締めることができた。次回はSS王座トライアルでその勇姿を見たい。