ミッドナイト新年第一弾は山陽から!
新年の第一日目、1月1日から山陽オートでミッドナイトレースが始まる。お正月に家でくつろぎつつ、夜はオートレースで興奮するのもあり。新年の運勢を占いがてら、オートレースを楽しみたい。
出場する中で地元ランクトップは岡松忠。近況は成績が振るわず連に絡むシーンが多くない。しかし、今回はメンバーが手薄なので、昨年の分まで取り戻すべく、まずは今節で勢いをつけたい。エンジンさえ並になれば、十分通用する技量を持っているので常に注目の存在になる。前回の山陽開催で優出していたのは五所淳。エンジンは完調とは言えないが、だいぶ動きは良くなってきた印象で、持ち味の速攻を決められる状態。インからインの走りで前団を切り裂きそう。飛躍の年にしたいのは山本将之。昨年中にも成長を見せていたが、本人のポテンシャルを考えればまだまだ成長の余地は大いにある。レースを重ねるごとにパワーアップする様に注目したい。
外来A級では君和田裕二が前走で優出しての参戦。優勝戦は重走路で3着だった。予選道中も悪くない走りをしていたので、今回も車券に貢献してくるかも。早めに独走に入れる展開ならその可能性も高まる。中堅の域に入りつつある谷島俊行も堅調。前走の最終日は白星を挙げていたし、軽ハンからの速攻に期待できる。伊勢崎の横田翔紀はスピードが増している。前々走の飯塚では優勝していたし、その後の浜松でも3走して全て車券絡み。捌きの方もだいぶ上達している。
飯塚勢は長田稚也が楽しみな存在。前走の初日は落車したが、後半の2走は共に1着。最終日は試走29の上がり376。スピード面ではS級となんらそん色ない数字をマークしている。あとは安定して良い走りを継続させられればいい。同期の藤川竜も力を付けている。特に重走路で好結果を残すことが多かったが、近況では良走路でも好走が多くなっている。牧瀬嘉葵もスピード派。前走は川口4日間開催だったが、2回の白星があった。高速バトルを得意とするので、ミッドナイトの方がより持ち味を発揮できるだろう。実力的には別府敬剛も今回は上位の部類。今はエンジン状態がイマイチだが、少しでも上向けば優勝戦まで駒を進めてくるだろう。
B級では満村陽司が好調。ちょっと前には優勝があったし、前走の川口でも準決の7着以外は2勝を含むオール連対。いずれはA級に復帰するだろうから、B級でいる今は車券的に絶好の狙い時。今のエンジンに乗り換わってから好調が続いているのは畦坪孝雄。0ハン単騎で走るハンデ構成や、捌く車が少ない状況なら粘り込んでの力走がある。佐伯拓実は一時期、成長のカベに当たっていたが、近況はひと皮向けた印象で同期に追い付け追い越せの勢いがある。
※12月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡松 忠〔山陽 A-44(17期)〕
五所 淳〔山陽 A-52(23期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
君和田 裕二〔川口 A-134(30期)〕
谷島 俊行〔川口 A-201(25期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-228(34期)〕
新春開催第一弾は浜松オート!
2023年最初のオートレース開催は浜松オート。年末まで川口でSSが行われていた関係でメンバー的にはやや手薄だが、地元は伊藤信夫が唯一のS級として参戦。外来勢を迎え撃つ一番手として獅子奮迅の活躍を見せそうだ。
その伊藤信は前走が地元だった。予選準決を連対で通過すると優出7着。優勝戦は序盤の展開作りがうまくいかなかったが、試走タイムは連日出ていたようにエンジン面は良好。今回出場する中では実績断然。当然の優勝候補として初日からその走りに注目したい。
外来S級は3人の予定。その中で実績上位は浦田信輔。前走は新走路の川口だった。初日から連勝発進を決めると準決は3着で惜しくも優出はならなかった。最終日は重走路で8着だったが、良走路では良い動きを示していたし、その前の地元では準優勝だった。エンジン的には良い部類なので、今年も良い流れでレースに臨めそうだ。丸山智史は前走の地元で優出3着。予選準決も車券に絡めており、一時期の不調からは完全に脱出している。捌きの方もレースを重ねるごとにキレを増しており、今年も更なる飛躍の年になりそう。滝下隼平は前走が浜松だった。ここでは準決5着だったが、シリーズを通して見ればエンジンは良さそう。冬場でタイムが出やすい条件なので、滝下のスピードが生きてくるだろう。
A級では優勝後の参戦となるのが松生信二と深谷俊太。松生は前走の地元でオール連対での優勝。優勝戦では0ハンから先行して逃げ切り。やはり早めに逃げる展開を作れるとペースが上がる。エンジン面も今は良さそうなので、今回も優勝争いに参加してくる可能性は高い。深谷は前走の地元で初日から3連勝の完全優勝。これが自身初めての優勝となった。これまでもスピードに関しては一定の評価があった。これからは捌いていくレースが増えてくるが、そこをどう攻略していくかが当面の課題。まだまだ成長途上なのでこれからの変わり身が楽しみな一人だ。
松山茂靖は近況の動きが活発。今は最重ハンの10M前で大外に置かれることが多いが、内枠勢を包んで出るシーンが多く見られる。序盤で一気に好位置につけてくるので、その後のレース運びがだいぶ楽になる。エンジン自体もまずまずで、パワーある走りができる状態。桜木も最近は元気一杯。前走の初日は2回乗りだったが、その両方で白星。スタートに関してはやや不安な面あるが、レース中盤から後半にかけては鋭い突っ込みが決まっている。重走路も得意なので、走路状況に関係なく車券を狙えるのは大きな強み。
この1月からは2級車だった35期の数人が1級車に乗り換わる。2級車時代にもセンスある走りを見せていた西翔子がどんな走りを披露するのか。スタートが早いので、1級車になったら同ハンを置き去りにして出て行くかも。北原岳哲は前走の川口で初優出を飾った。北原はまだ2級車乗りが続くが、今年は急成長しそうだ。
※12月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-31(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-30(31期)〕
松生 信二〔山陽 A-85(30期)〕
深谷 俊太〔浜松 A-100(34期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-30(26期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-103(24期)〕
鈴木圭一郎が5大会ぶり2度目のSS制覇!
最も試走タイムが良かったのは青山周平と鈴木圭一郎の25。次いで早川清太郎の26、松尾啓史と小林瑞季が27、荒尾聡と加賀谷建明が29、有吉辰也が30だった。
0Mオープンで大事なスタート争いは3枠の鈴木圭が先行。有吉が続いて出るも少し流れ、早川が内で踏ん張る形。最内の青山は完全に包まれてしまった。5枠から外は枠ナリのスタートになった。
いきなり先頭に立った鈴木圭はペースを上げて走っていく。後ろでは有吉が食らい付いていたが、徐々に差をつけられてしまう。3番手では早川と小林瑞が競り合っていて、そこに青山も加わってくるが一瞬の隙を突いて松尾が浮上。早川は再び有吉の後ろに付けたが後退。松尾が3番手に立つ。青山は渾身の巻き返しを図るも及ばず4着だった。後方の競り合いを尻目に鈴木圭が悠々と逃げ切った。2着は最後まで粘っていた有吉が入線した。
優勝戦の鈴木圭は強かった。準決までのエンジンは、逃げるには適しているが追うには厳しいと語っていた。そこから整備を施しているがどう変化があったのか。しかし、レースではトップスタートからの一人旅。上がりタイムは驚異の3・308。近年に見ない数字をマークした。新走路でスピードが出やすい状況だったし、10周戦でトップスタートなので好タイムは出やすい。それでもこの数字は恐れ入る。誰も追ってこれないわけだ。スピードでナンバー1は間違いなく鈴木圭。これでSSは2度目の優勝。SGは通算12Vとなった。もちろん、この数字はこれから更に積み重ねられていく。
SSシリーズ戦は黒川京介が優勝。レースは佐藤摩弥がトップスタートで逃げ粘っていたが、2番手発進の黒川が何度も攻略にかかる。そして最終周回の2コーナーで捲りが決まり先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。黒川は昨年、SS王座決定戦で準優勝だったが、今年はSSポイントがなくSSシリーズ戦の方へ出場。しかし、きっちりと優勝で締めることができた。次回はSS王座トライアルでその勇姿を見たい。