荒尾聡がシリーズリーダー!
飯塚オートは前回のSG日本選手権以来の開催。今回は昼間の3日間開催だが、SG以来の競争となる選手が多く、その時の動きが参考になる。また、B級の中にも調子を上げている選手がいて、伏兵的な存在になるかも。
今回の地元・飯塚のエースは荒尾聡。前走の日本選手権ではしっかりと優出していた。そのレースでは前を走る青山周平と鈴木圭一郎の競り合いを、3番手に付けて様子を見ていた。離されずに追走はできていたが、前の2車がピタリと重なっていたので仕掛けるまではいかなかった。それにしても日本選手権で優出3着なのだから、エンジン的には十分な仕上がり。乗り手の方も落ち着いてレース運びができている。
篠原睦は準決7着で優勝戦には進めなかったが、シリーズ中に3勝を挙げる活躍。スタートの切れもエンジン力も十分戦えるだけの状態にある。今回こそは優勝戦まで進めるか。その同期の久門徹も準決では7着だった。しかし、それ以外の4走は全て車券に絡めていた。エンジンは中堅上位で保てており、スタートの切れも悪くなさそうだった。今期は全国ランク42位とだいぶ数字を落としている浦田信輔は、以前ほどの迫力が攻めに感じられない。それでもSGの初日には白星を挙げていたし、シリーズ道中も善戦できていた。中村杏亮はSGの準決で3着。惜しくも優勝戦には進めなかったが、エンジンが仕上がった時のスピードは脅威。タイムが出やすくなるこの時期は、更に活躍の可能性が広がる。
鐘ヶ江将平は浜松で連続参戦していたが、直前の開催では優勝戦まで進んでいた。そこでは3着の結果だったが、単独最後方から追う展開でしっかりとタイムは出ていた。鐘ヶ江もどちらかと言うと冬場の方が活躍できるかも。
川口から中村雅人と大木光がS級として参戦。中村は準決で5着。この時は8枠だったが、前回の日本選手権では枠によって成績が左右されていた印象。エンジン自体は悪くなさそうだったので、今回は追い込みがメインになるレース展開で力を発揮してくるだろう。大木は初日に白星。しかし、3日目の8着が響き準決に乗れなかった。それでもシリーズ中は2勝、2着が1回とまずまずの成績を残していた。
先述の伏兵的な存在として挙げるのはB級の井上智詞と斎藤隆充。井上は前々走の山陽で優出5着。その後も山陽で走っており、ここでは見事に優勝を果たした。シリーズ中は4走して1着3回、3着1回。全て車券に貢献できていた。単独0ハンに置かれて、いきなり独走に入れるようなら後続を離して逃げることができる。斎藤はその優勝戦で2着の準優勝。シリーズ中は4走してオール連対。その前から上位着が続いており、好調の波に乗れている。
※11月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕