S級陣の調子がイマイチで、A級とB級にもチャンス大!
前回の山陽オートはGII若獅子杯争奪戦で、川口の35期・佐藤励が2級車で衝撃的な優勝を成し遂げて幕を閉じた。今回は昼間の4日間開催。若手からベテランまで入り交じり、よりバラエティに富んだレースが展開されそう。注目の選手を挙げていく。
今回の地元ランク最上位は佐々木啓。前走は飯塚だったが、成績はイマイチに終わった。最近の佐々木はエンジンが仕上がることが少なく、大崩れすることもなく、並の状態から僅かに上下動がある程度。妙な位置で安定してしまっているが、以前は高い位置でエンジンを安定させられるのが佐々木の持ち味だった。なんとかその時の感覚が戻ってくれば、成績はもっと上位で保つことができるはず。
前田淳の状態はまずまず良い。前走は佐々木と同じだったが、3走して全て車券に貢献できていた。準決は3着だったが、最終日はきっちりと白星で締めていた。悪くない流れのまま地元での競争となる。岡部聡も前走は飯塚。初日こそ1着を取ったが、そこからは下降。ただし、エンジン状態が良ければ好結果を出すだけの技量はあるので、とにかくエンジンを中堅上位で保ちたい。長田恭徳は前走が山陽GII。準決は3着だったし中間着が多かったが、全く戦えない訳ではなさそう。今回は混戦が多くなってくるが、捌きの腕は上達しつつある。
外来S級は川口から佐藤裕二と山田達也。佐藤裕は前走が飯塚だったが、初日の3着から徐々に下降線をたどった。一応、準決には乗れたが、本人にとっては不本意なシリーズだっただろう。今期からS級に復帰もしているので、もっともっと好結果を出したいはず。山田達は前走が浜松。3日間開催で、準決は6着だったが、それ以外の2走は共に1着。展開に左右されやすい傾向はあるが、エンジンはおおむね悪くない。最後方からのレースになっても、しっかりと追い上げていく。
直前の飯塚ミッドナイトで優勝していたの丹村司。初日から3連勝の完全優勝だった。優勝戦では、追ってきた荒尾聡をハンデ差以上の距離をつけて振り切ってみせた。上がりタイムは3・394。最重ハンの20M前の選手がこのタイムを出したら、追う立場の選手にとっては苦しくなる。エンジン状態はもちろん良いが、今回からハンデ重化は避けられない。レース序盤の展開作りがより大事になってくる。他で好調なのは阿部仁志。前々走では準優勝だったし、前走でも良い走りを見せていた。
若獅子杯争奪戦で優出していたのは緒方浩一。結果は3着だった。同ハンに5車並んでいたがしっかりと先行。スタートの切れに関しては問題ない。エンジンも記念で優出3着なので悪くはない。今回も活躍が見込まれる。若獅子杯争奪戦では早津康介、岩田裕臣、藤岡一樹なども見せ場を作れていた。
※10月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-28(23期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-32(32期)〕
岡部 聡〔山陽 S-39(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-43(27期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-47(30期)〕
丹村 司〔飯塚 A-173(29期)〕